日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

大 群

2006-05-31 | 自然
 No.2184
うちの庭でアリの行列を見つけました。どっちが始点でどっちが終点なのかわからなかったけど、とにかく両方ともに、まっ黒いかたまりのようにアリが群れていました。洪水でも予想してるんかなぁ・・・。

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惨 状

2006-05-30 | 考える
 No.2183
近所の田んぼが気の毒な姿になっていました。連休のころの田植えだったはずだけど、ここへきて、苗がほとんど枯れて消えてしまいそうです。
除草剤の種類か量をまちがえたんだろうなぁ。みんな普通に散布してるけど、すごい薬なんだよね。

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消 滅

2006-05-29 | 定点観測
 No.2182
「棚田」つながりでということで・・・
前号と同じ5月14日の写真だけど、こちらは帰路。寄り道して、(旧)水府村で撮った棚田(跡)です。
すでに「野菜だより」の前々号に掲載したもので、そちらに並べてあるもう一枚は、4年半前の写真こんなエピソードも添えたっけ。
でも、
当時も紹介してるけど、かの大祭礼にともなう道路拡張で、棚田は消えてしまっていました。

という話とは、あまり関係ないけど、
余談を2つ。

せっかくの大祭礼だけど、足を運ばなかった人は私も含め、もちろんたくさんいました。で、ささやかれた負け惜しみ?
「こん次は行くぺ」

きのうは「里美村」が出てきました。きょうは「水府村」。その隣には「金砂郷町」というのもありました。
どれも、味わい深い名称でしょ。それなのに、
すべて「常陸太田市」に吸収合併されて消えてしまいました。
ちなみに、
「常陸太田市」の西隣は「常陸大宮市」、東隣は「日立市」、南東には「ひたちなか市」があって、南隣は「那珂市」です。(ぜひ音読してみてください)
安直ってか、センスなくね?

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前置き

2006-05-28 | 考える
 No.2181
「たまご新聞」No414に添えた写真です。2週間前、こちらに向かう途中、(旧)里美村で撮ったもの。
で、
ついでに本文のほうも転載しておきます。

 畑に麦や大豆や野菜を作ると、数年で収量が下がってくるのを知ってるかな。連作障害っていうんだ。原因はいろいろあって、まだ謎の部分もある。それを避けるために、昔の人は同じ場所に同じ作物を作らないくふう(輪作)などをした。いまは産地化といって、農政が同じ作物ばかりをつくる仕組みを広げたこともあって、農薬や肥料がたっぷり使われるようになっちゃった。
 田んぼ。日本では2000年も3000年も前から米を作り続けてる。それなのに連作障害は起こらない。じつは米は畑でも栽培することができる。陸稲(おかぼ)っていうんだけど、そっちは連作障害がある。つまり、田んぼに水を張るということ、水田という仕組みこそが肝心だというわけだ。
 あらためて皆さんのまわりをみまわしてみよう。何枚にも仕切られて田んぼが広がってるよね。その一枚一枚の全部に、水を届けるための用水路が網の目のようにつながっていることを知って驚いてほしい。遠く山のほうから何キロメートルにもわたる水路を作り、たくさんの人が共同して、何十年も何百年も守ってきたものなんだ。
 たとえばジャガイモは、種いもを4つに割って植えて、そこから10個ずつのイモが収穫できたとしても、40倍にしか増えない。うちで作っているジャンボニンニクなんて、4分の1くらいは種として残すくらい。さっぱり増えない。
 ところが米は、一粒の種をまくと、茎が20本以上にも増えて、それぞれに100粒くらいずつの実がつく。つまり2000倍にも増える。
 皆さんは世界遺産というものを習ったかな。どんなものを知ってる? エジプトのピラミッドとか、日本では去年、北海道の知床が登録されて話題になったよね。05年8月の資料だけど、世界で812件あるんだって。知らないとこのほうが多いけど、きっとどれも貴重なものなんだろうね。でもね、それに加えて・・・
 いま世界では8億人以上もの人が栄養不足の状態なんだって。さらに将来は、もっと食糧が不足するといわれてる。そんな地球上にあって、連作障害もなく収穫量も多い米という作物、それを作る水田という仕組みは、日本だけでなく世界の人々のためにも、とても大事なもので、それこそ生きた世界遺産ではないかと思うんだ。
 と、そのくらいすごい仕組みを利用して、皆さんは稲づくりをしているんだということを頭のかたすみにおいて、体験学習に取り組んだら、作業の一つ一つがとても大事に思えてくるんじゃないかな。
 それでは本題に入ります。
      
 と、前置きをして米づくりの話をしようと思っています。
 自分の子どもが通う学校にはほとんど行かないくせに、なぜか日立の市民教授ってやつになってて、これまでも諏訪小学校茨城大学で特別授業をする機会がありました。じつは来週、3年前にも行ったことがある豊浦小学校で話すことになっています。さて・・・


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Alternatives

2006-05-27 | 神没鬼出
 No.2180
25日は、「野菜だより」を書いて、「北茨城民報」を途中にして、最初に田植えをした田んぼを網で囲って、アイガモを放飼しました。夜、「民報」を仕上げ・印刷、「NOCUSる」を送ったりして、寝たのは1時ごろかなぁ。翌26日は朝4時過ぎには起床。アイガモの田んぼに掲示する注意書きを作って貼ってきたり、24日(3ヶ所目)に田植えしたところの水漏れを防ぐために畦シートを入れたり、2ヶ所目に植えた11枚の田んぼの水まわりをしたり、で、朝飯をかっこんで、泥のにおいがついたままで、行き先は東京です。(Act local)
なんとか間に合って、ビアカンペシーナの国際フォーラムに参加してきました。
写真は、マイクを持っているのは東ティモール、通訳の方をはさんで、ベトナムやフィリピンの農民が並んでいます。英語のほか韓国語やタイ語も聞こえてくる集会でした。(Think global)
くわしくは別の機会に。

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第一陣 06

2006-05-26 | 野良から
 No.2179
5月25日の夕方、アイガモの第一陣が出動です。
こちらの田んぼで、レンゲソウのスキ込みによる雑草抑制効果を期待したのですが、田植え後1週間で、少なくないコナギの発生が確認されました。
いまのところ、こちらこちらほどではないけど、放置すればこんなふうになる恐るべき草です。
まず15羽を放してみました。しばらく様子をみて、水慣れできそうもない3羽を回収しましたが、残り12羽は、3日目のけさも土砂降りの雨の中でスイスイと働いてくれています。(写真は25日の放鳥時に撮ったもの)

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コン畜生

2006-05-25 | 自然
 No.2178
これまでの事例から判断して、
野犬でも放し飼いでも、もし犬が侵入したのだとすれば、きのうの被害は5羽では済まず、全滅させられていたはず。
また昨年来、タヌキは1回に1羽しか殺さないこともほぼまちがいないし、
と、考えてはいました。
つかまえてみれば犯人はコン畜生でした。

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イナバウアー

2006-05-24 | 野良から
 No.2177
もう古い?っていうか、不謹慎かな。いえ、そのまんま形から思いつきの表題です。
秋からずっとムダ飯を食わせてきて、いよいよ働いてもらう時期だというところで、またしてもアイガモが何者かに襲われてしまいました。それも一夜に5羽。10a分くらいの田んぼの雑草をはびこらせる被害です。

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台無し

2006-05-23 | Weblog
 No.2176
え~と、
前号「朝食」のつづきです。というか、オチ(^^;

じつは
写真UPのさい、前号と今号の2枚を並べて、
うちのチビバカ息子2に比べてもらいました。
そしたら、ほとんどためらわずに前者を選び、理由として、

スズメが陽の当たるところと日陰とに1羽ずついる。
かくれている猫も、あのくらいぼけていていい。
スズメたちだけがはっきりして、前後がぼやけている。
なんていうか写真っぽいね。


などと、すらすら
のたまわったのであります。
おそれいりましてございます。
ただし、こうもつけくわえやがった。

言っちゃえばぁ、どっちも
たいしたことないけどね。


おっしゃるとおりでございます。
いやぁ見る目があるなぁ。(親バカ)

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朝 食

2006-05-22 | Weblog
 No.2175
きのう21日は、
午後から水戸まで出かけようかと思いながら、朝、田んぼの水まわりと苗代の確認、そして玉子と新聞の配達。家に戻って、エサを配合し、鶏への給与は「(駄賃)5割増し」とか足もとをみられながら子どもに頼み込んで、お昼には高速に飛び乗ったのでした。
というわけで、
友人Pなどから米の注文を受けていたんだけど、精米・発送作業は翌日まわしのやむなきに至りました。
で、写真ですが、
そんなあわただしい朝の配達の途中で見つけた一コマです。朝食を終えたスズメと、朝食をねらう猫と。(本当に忙しかったんだってば!)

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頭と肝

2006-05-21 | ひと
 No.2174
野良仕事を午前中で切り上げて、きょうは水戸まででかけました。

> 「機会の平等」などと言ってごまかしているが、とんでもない。たとえば、
元気な高校生とヨチヨチ歩きの赤ん坊にマラソンで競争をさせる。それが小泉や竹中の唱える新自由主義。これは、すでに厳然とある格差をいっそう広げようとするものでしかなく、さらには地球環境までをも危うくするまちがった道だ。
> 学者というものは、一般の人が未だ知らないことをいち早く研究し、それを社会に還元するのが役目である。ばあいによっては、自らの研究成果を世に問うことが、自らの不利益を招くことにつながるかもしれない。それでも探求しえた真理をまげない勇気が求められる。大学の教授とか知識人とかいう者には、頭と肝はらが必要なのだ。ところが今、学者と呼ばれる連中の多くが自分の利益ばかり考え、権力につごうのいい学説ばかりを唱えている。

牧野富夫・日大経済学部長の歯切れのいい話を聞くことができました。
茨城革新懇が主催したシンポジウム。ちなみに昨年は、こんな集会でした。

(話はちがうけど)
思い出してみれば、昨年のその集会でカメラを落として、その帰り道で今のカメラを買ったんだっけ。
ということは、たった1年。
まず、いきなり初期不良で交換して、この3月だったかストロボが点灯しなくなって修理に出して、さらに今はレンズのズームが引っかかりがあってスムーズに動かないので、再び修理に出すしかないみたい。今度は保証期間を過ぎてるので有償になるなぁ。
フィルムカメラではFEとF3を長く使ってて一度も故障発生はなかったのに、デジカメはどうも弱いんでないかい>ニコンさん。

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手植え指南

2006-05-20 | 神没鬼出
 No.2173
食べることを欠かすことはできません。
それを作る農業もなくてはなりません。
田植えも稲刈りも毎年毎年のことです。
だから、
「一度もやったことがない」とか「一度か二度やったことがある」ではなく、
誰もが少なくとも年に1回や2回は生命の元である土に触れ、「楽しい」を超えて、汗にまみれ疲れはてる機会があっていいはずです。
そこから、いろんなことが見えてきます、きっと。
と、
そんなメッセージを皆んなに伝えるのも
百姓の大切な仕事だと思うのです。

写真は、
第13回を数える百里平和農園田植え交流会で、
若者たちに田植え指南をする勇姿(^^;
(まだ自分の田んぼが3haも残ってるというのに)
ちなみに
鉄条網の向こう側は、国と地域の有力者とやらの思惑によって他国の軍隊に売りわたされようとしている飛行場。

さかのぼってみると、05年04年03年02年

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れんげ田 06-7

2006-05-19 | 野良から
 No.2172
レンゲソウの田んぼ紹介、その7です。
面積は40a弱で、通称は「総寺院橋」。なぜか「すうじんばし」と読んでいます。
大麦とレンゲソウを、交互に播種してみました。
ちなみに、
昨年は、こちらこちらこちらなどで紹介しました。
って、
それを見ると、昨年はナタネと大麦を交互に播種したけど、大麦のほうはスズメに全滅させられたと報告してました。
うっかり忘れてたなぁ。
たしかに今、スズメがたくさん寄ってきているようだけど、そっかぁ全滅までいくのかぁ!?

ぜんぜん話はちがうけど、この田んぼで、とある計画を魂胆中・・・不言実行かな(^^;

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消えたレンゲ

2006-05-18 | 野良から
 No.2171
レンゲソウの田んぼ紹介、その2の番外です。撮影は5月17日、No2161から9日目にあたります。
レンゲソウごと耕うんし、畦を塗り、代かきを終えたところで、「あれだけの草をどこにやっちゃったの!?」と近所の人も驚いていました。
その方が言うには、
昔は、レンゲソウを大きな鎌で刈り取って、背負子で運んで、切りワラとともに堆肥に積んだそうです。
「ほんとうに大変だったよ~。おかげで今、こんなに腰も曲がっちゃったんだ」
いまはトラクターで耕耘すれば、手間をかけずに土に還元することができます。
というわけで、
こちらのつづきにもなるけど、「昔ながらの農業」と「これからの農業」は似て非なるものなんだってば。
なお、
きょう18日の夜までに、通称「公民館の前」と、ここ「うしろ鍛冶屋」の田んぼ11枚のうち10枚まで田植えを済ませています。

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