日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

落ち葉の堆肥

2012-01-20 | 自然

09/11/08
No.3993


突然だけど、畑に投入する堆肥のウンチク・・・ 広葉樹の落ち葉を原料に使うと、たっぷりのミネラルと、ほどよい難分解性とで、良質の堆肥ができることが知られています。
で、
写真は本文とは直接は関係ないけど、北茨城市の奥深い山道で、堆肥づくりのために落ち葉をさらっている元農業委員のNさん(無断UP)。有機農業ここにあり、まさに篤農家の姿!と感激してシャッターを押したのは、メモによると2009年11月でした。
話は変わって、下の囲み。茨城農民連から届いた通達です。放射能の危険があるから、落ち葉堆肥を使うときには注意が必要だというのです。

産地の皆さんへ
 原発事故に伴う放射性物質を含む堆肥についての連絡です。
 稲ワラや麦ワラ、モミ殻、剪定枝、樹皮、落ち葉などから生産された堆肥については使用の自粛が行政から出されています。使用にあたっては、肥料、土壌改良資材、培土の暫定許容値として400bq/㎏が示されており、安全を確認してからとなります。
 今回、鹿行産直センターの生産者(鉾田市)の落ち葉堆肥を農民連の食品分析センターで検査したところ、10000を超える値が出ました。もみ殻は2000、芋床は5000といずれも極めて高い値となっています。使用はできませんので、東電への損害賠償請求となります。
 各産地で植物性堆肥原料を自家生産している生産者には、あらためて注意を呼び掛けてください。
 自家生産したこれらの堆肥を使う場合は、必ず事前に検査し暫定許容値以内であることを確認するように徹底ください。
 先日の茨城ふるさと産直ネットワーク役員会でも、農地の除染に対する考え方や堆肥の使用等についての学習会を開催することを確認しましたが、生産者のみなさんの疑問や不安などをお寄せ下さい。学習会の内容に生かしたいと思います。 
(茨城ふるさと産直ネットワーク)


化学資材にたよらにないで土づくりに励み、おいしくて安全な作物を生産していこう。そして、よりよい農業と食べ物をめざしていこうとしてきた、これまでの努力と今後の展望が根底から否定されかねない事態です。
命の糧をはぐくむ農業と原発、そして命そのものと原発とは、絶対に相容れないということを、何度でも叫びたい。
さらに話は変わって、すでにこちらでみたリーフレット
頼もしい技術者センセに、地元の自然を生かした農業や食の安心と、原発との共存について教えをいただきましょうか。はぁ・・


以上、
こちらとあわせ、「たまご新聞」の記事にした内容です。



 

ムラから降臨

2012-01-18 | 原発








1月22日投票の東海村議選に向けて、ある新人候補が配布したリーフレットです。
知り合いでもないし、もちろん個人的に恨みもあるわけではないけど、その内容。思わず、目が点になりました。

「安全と廃棄物の技術者です!」
とか、
「原子力技術と共存共栄する街へ」
などの文字が並んでいます。

日本では絶対に起こらないはずだった原発事故が起こってしまって、取り返しのつかない被害がもたらされ、収束の見込みも立たないなかで、いやはや頼もしい!?
ちょっとお願いごと聞いてもらえるかな・・・
(つづく)


追伸。
なぜだか、ふと
こんな 死の町 ゴーストタウンの写真を貼りつけてみたくなりました。
あ、
もちろん東海村ではなく、ちょっと検索して見つけたこちらからです。(無断)