日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

立 春

2012-02-04 | たより

クリックで「たまご新聞」
No.4008


No.40044005は、
今週号の「たまご新聞」のネタでした。
No.40014006も。

あ、画像は
いつもの迷惑、同じ紙面から、わが母の絵手紙です。

追伸。
昨年1年分の → こちら と同じように、
今年の分も → こちら にまとめてみます。
って、いつまでつづくか(^^;



 

コラーゲン(異論歓迎)

2011-01-21 | たより
 
No.3759

鈴木サトさんの絵手紙
「里のギャラリィ」135から。

関連 → 「たまご新聞」No.655
そちらの記事からの転載です。
 いわき市の山間、入遠野で百姓をしている友人がいます。東北大学理学部の大学院を出て、いわき市には家も土地も縁もなかったのですが、そのまま同地に入植?して、25年くらい。毎週「百姓だより」を発行しているほか、インターネットに「じぷしい農園」というホームページを開いています。そこに載っていた記事を転載です。
 大学を出て百姓をやっていると、必ず言われるのは「もったいない」という声だ。特に農業とはほとんど縁のない物理屋出身だから(いちおう「生物物理」ということで、まったく接点がないとは言えないが‥‥‥)、余計にそう言われそうだ。オマケに私は大学院までずっと授業料免除を受け、大学の入学金以外は1銭も支払っていないから(大学院は入学金も免除)、税金をムダにするなとも言われそうである。私は国立大といえども、目に見える形で社会に利益を還元しなくてはいけないという考えはもっていないが、何にも役に立っていないとも思っていない。
 TVでは健康や美容をうたい文句にしたサプリメント類のCMが大量に流されている。中には怪しいものも少なくない。こうしたものにだまされない為にはある程度の科学的知識は不可欠である。たとえば、美容のためのコラーゲン。「年齢とともに減少するコラーゲンを」といって、顔に擦りこませるような商品を宣伝しているが、コラーゲンはかなり分子量の大きなたんぱく質で、動物の種によってアミノ酸の配列が異なるから、他の動物からとったコラーゲンが皮膚に定着するはずもない。もし、皮膚の奥まで入ったとしたら、免疫反応で拒絶されるだけだから、人間のコラーゲンでなくては意味がないことになる。とすれば、それは死体からとったコラーゲン? そこまで深く考えなくても、無意味なものは無意味で、腐りやすいコラーゲンを腐らないよう、防腐剤もたっぷり入ってそうだから、人間のコラーゲンでなくてもオソロシイのは間違いない。ある程度科学的知識をもっていれば分かることなのだが、この手の商品が多数宣伝されていることを見ると、やはり分からない人が大多数なのだろう。
 こうしたイカサマ商品は一般消費者向けだけでなく、農業分野にも溢れている。一見してイカサマかどうか分からない商品も多いのが農業資材の難しいところである。たいていは高価な資材なので、いちいち効果があるかどうか確かめて使えばいいものだが、私が見る限り、決して試すことなく大量に購入・使用する場合がほとんどである。私も聞かれれば知っている限りのことは説明できるが、こちらからでしゃばることもできない。ただ、電気柵の普及などはイノシシ被害の回避にかなり役に立てたのではないかと思っている(入遠野はいわきでも電気柵の普及率では桁違いだと思う)。
 米価暴落の上に、農業を壊滅に追い込むさらなる農産物自由化をもくろむ民主党。イカサマ商品を売りつける業者だけでなく、こうした政治屋にもだまされないよう、政治的知識も付けておかなくては。
 あんなに大々的に売ってるのに、まさかイカサマだなんて!? 異論など、お寄せいただければ面白くなります。
  
(近ごろのバックナンバー)
654653652651650649648647646



 

郷土の偉人を!?

2011-01-08 | たより
 
No.3747

鈴木サトさんの絵手紙
「里のギャラリィ」133から。

関連 → 「たまご新聞」No.653
下記、その本文から転載です。
 秋田県立農業科学館なる立派な施設で、職員さんにツッコミを入れてきたことを報告したのは前々号だったかな。見過ごせなかったのは右の説明です。「老農」について、インターネットで調べた結果をいくつか転載します。
  “「老農」というのは、「おじいさんの農家」という意味ではなくて、よく物事を知っていて熱心な農家の人という、尊敬の気持ちを込めた呼び方。”
  “老農に類する言葉に、篤農や精農、農聖、農哲などといった言葉がある。老農と言っても年老いた農民ではない。徳川時代の大老や老中が、必ずしも老人でなかったのと同じ”
さらに、こんな記述も見つかりました。
  “老農とは、おもに明治時代、農書に基づいて在来農学を研究し、これに自らの体験を加えて高い農業技術を身につけた農業指導者。特に群馬県の船津伝次平、奈良県の中村直三、香川県の奈良専二の3人は明治の三老農と呼ばれ、彼らに次いで福岡県の林遠里、秋田県の石川理紀之助が知られ”
 なんと、秋田県の石川理紀之助は、日本で5番目に名高い篤農だった! そのお膝元で「老農(年とった農民)」なんて説明が放置されてたんだねぇ。たとえば校外学習などで入館したであろう秋田の子どもたちは、郷土の偉人を、ただの年寄りと教えられていたことになっちゃうぞ。
 高い税金を注ぎ込んで作った施設だろうに、外注制作?した展示を点検もしなければ、疑問を抱く観覧者もいなかったのかなぁ。いつの日か、はたして修正されるかどうか、再訪の楽しみができました。もし、ついででもあったら、どなたか立ち寄って確かめてみてくださいな。
  
(近ごろのバックナンバー)
652651650649648647646



 

ろくなもんじゃねぇ TPP

2011-01-07 | たより
 
No.3746


動画をYouTubeからコピーして、
ニコニコ動画に貼り直したのが下記。
投稿者コメントで歌詞を入れるつもりが、
どうしてもその方法がわからなくて・・・
ここに動画と歌詞をUPするしだい。(とほほ)


「ろくなもんじゃねぇ TPP」(作・唄 茨城農民連 村田深書記長)

TPP TPP TPP TPP TPP TPP TPP 
儲けたくて 自由化にしがみつく 輸出企業に従った 日本の政府 菅はいつも 大嘘つきになって 気がつけば ずっと国民を踏みにじってた アメリカと財界に背中を押され 夢中で考え 菅が言い出したものに 暮らしを引き裂かれちまうぜ 雇用を壊されちまうぜ バカらしくて とんでもなくて 腹立つヤツ 大嫌いだぜ 大嫌いだぜ ろくなもんじゃねえ
TPP TPP TPP TPP TPP TPP TPP 
思いやりと優しさを 腐るほどアメリカと財界に 注ぎ込む日本の予算 握りしめた儲けは 行き場のない 内部留保にたんまり 溜め込まれてた 食糧主権で飢餓を救っていこう 国連の決議に日本も賛成したのに 農業を潰されちまうぜ 国土を壊されちまうぜ バカらしくて とんでもなくて 腹立つヤツ 大嫌いだぜ 大嫌いだぜ ろくなもんじゃねえ 
TPP、TPP、TPP、TPP、TPP、TPP



 

そして希望

2011-01-01 | たより
No.3740

飛躍しよう一気(百姓一揆)という
ダジャレのつもりだったんだけど…
とは、
鈴木サトさんの絵手紙
「里のギャラリィ」132から。

関連 → 「たまご新聞」No.652
下記、その本文から転載です。
 いま、糖尿病を抱えている人が増えています。私の身近にもたくさんいます。さらに将来、もっともっと増えてしまうと警鐘を鳴らしている知り合いの保健師さんを、何年か前に本紙で紹介したことがあります。
 で、きょうの絵手紙よろしく、そうとう飛躍するけど、“糖尿病が増えるほど、世界平和が近づくかもしれない”という話。
 って、ナンノコッチャ?
 まずは、玉子の配達先 Sskさん方での立ち話から。たびたび本紙でも記事にしてきたTPP(環太平洋経済連携協定)について私が危惧したのに対し、Sskさんは異論を呈されました。どうせならTPPに参加して、経済も地域も徹底的にダメになるのでなければ、日本人の大多数は自分の問題として真剣には考えないだろうというのです。
 所詮、そこに行き着くまで人は動かないというのが、Sskさん。ひどくなっていく過程でまず犠牲になるのは弱い人からだし、すでに現状がそうなっていることに心が痛むし、人の理性を信じて、少しでも改善のために力をつくしたいと願う私。説明は省略しますが、私とSskさんとの意見のちがいは埋まりませんでした。
 それでも、食料と農業をめぐる現状を憂える点では一致していると思います。さらに、これまた飛躍するけど、いよいよ食べ物がなくなったら人は戦争を起こすし、それが人の本能だという点でも、残念ながら共通認識だったかもしれません。
 ところが、翌々日。ひらいた新聞のコラムに目を引かれました。上記の残念な共通認識を、私のほうは改められるかもしれない。そんな希望が見えたような気がする内容です。
 つまり、遺伝的体質と食生活とのギャップが、糖尿病を増やしている。いっぽうで、心を病む人も増えているが、これは“協奏”の遺伝的体質と、現代社会で強いられる“競争”とのギャップがあるからではないかというのです。
 と、はなはだ舌足らずですが、年の初めに、希望ある仮説として紹介しました。どうぞ新しい年もよろしくお願いいたします。
というわけで、
「たまご新聞」の新年第1号でした。  
(近ごろのバックナンバー)
651650649648647646



 

秋田で一言

2010-12-24 | たより
12/24
No.3735

鈴木サトさんの絵手紙
「里のギャラリィ」131から。
こちらのつづきです)

関連 → 「たまご新聞」No.651

下記、その本文から転載です。
 トラクターに装着する備品を調達するために、昨日、秋田県の大曲市まで行ってきました。息子と2人で軽トラでトンボ帰りでしたが、幸い道路には雪はなく、寄り道する時間が少しありました。インターチェンジを出ると、すぐ近く、気になる看板を見つけて立ち寄ってみました。それが「秋田県立農業科学館」。駆け足でまわってきました。勉強の一端を報告いたします。
 右の写真は、館内の展示の一部です。同じく下の掲示も。が、その文章のなかに、いかがなものか!?の記述があって、帰りぎわ、受付に座っていた職員さんに、おせっかいにも一言、つっこみを入れさせていただきました。こんな文章です。
 石川理紀之助は一八四五年・・・など、大きな成果を上げて天下の老農(年とった農民)といわれるようになりました・・・。
 〔いしかわ・りきのすけ〕という先達についての解説です。さて、この説明のどこが変だと思いますか?
 どうぞこのお正月にでも調べてくださいませ。
というわけで、よいお年を。
と、
「たまご新聞」のほうは年内最終号でした。  
(バックナンバー)
650649648647646