日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

北帰行・第2幕

2010-03-31 | ひと
3/29
No.3513

北帰行は、感動の物語として展開するはずでした。
続・北帰行でお伝えした「到着しました」のメールが
届いたときなど、母ちゃん本当に喜んだのでした。

どっこい、
その小賢しさが、それまで見え隠れしていたユルさ
を決定づけてくれることになってしまったのでした。
「到着」メールによれば、、
パニック障害の心配があって特急列車には乗れず、
普通列車を乗り継いでいくと言ってたはずなのに、
いわき駅で分かれてから、わずか26時間後には、
稚内の友人宅に着いて泣きくずれちゃったんだとさ。

というわけで、
お間抜け騒動へと一転して、第2幕のはじまりです。

Tくんと一緒にいるはずのJくんに、
下記のようなメールを送りました。
ご本人から電話がないので少し心配しています。
倒れたりしているわけではありませんよね?
今回、そうとう無理をなさっての北帰行かとお察しします。
いつも車で走っているもので、JRのルートは不案内です。
ぜひ、どんなふうに列車を乗り継いだのかお教えください。
じつは、4月半ばに義父の法事で渡道する予定なのです。
鈍行で1日半足らずだったら、稚内まで足を伸ばせるので、
差し入れでもいたします。くわしい住所もお知らせください。
なお、
弊ブログをみて、励ましのメールも届いています。
さびしそうな後ろ姿でなく、明るい笑顔をUPして、
知人たちを安心させたいのですが、いかがでしょうか。
(上の写真貼付)

上記では少し弱いかと思い直して、
重ねて次のようにメールしました。
パニック障害と難聴のお二人では、なにか問題が
起きているのかもしれないと、とても心配です。
尋ね人情報として試験的に下記にUPしました。
http://0bbs.jp/toma1/?e=zxc
もし、これからも連絡がとれないようなら、
ユーチューブやニコ動ほか、メジャーな掲示板などにも
写真を貼り付けて広く協力をお願いしようかと思います。
とにかく健康状態が心配なものですから。
もう、メールも読んでないかもしれないし、
としたら、「心配」の効果は期待できないけど・・・
ま、いっか。あしたは目線なしで捜索開始かな。
つづく

 

続・北帰行

2010-03-30 | 北海道から
いわき駅
No.3512

古典的なナゾナゾです。
「日本の最北端はど~こだ?」
「わかんない」
「正解! 稚内(わっかない)」
「そうや(宗谷)」
なんてだじゃれてるばあいではなくて・・・
とは、
じつは、きのうの書き出しだったけど、
深刻そうな事態に自粛しました。

心強い返信、ありがとうございます。
余談ですが、
下記は10年前に訪ねたときの写真です。
http://www.suzuki31.com/nocus/2001/07hkk/08.html
当時と比べると、
どこの地方都市も同様ですが、行くたびに街に活気がなくなっているように感じます。
そんな北のはずれに戻って、どうなるんだろうと心配しました。
でも、
返信メールを拝見して、こんな素晴らしい友人がいるんだもの、やはり故郷が一番だと、まずはほっとしました。
それでは、また。


ご報告致します。
本日18時頃にTは無事、こちらに到着致しました。
到着時は余程辛かったのか泣き崩れてしまい、今では泣き疲れてしまったのか、眠っています。
起き次第(時刻遅ければ明日に)鈴木様宅に御電話するように伝えておきました。
この度は親友の窮地を救って頂き大変感謝しております。本当に有難う御座いました。
追伸
HP拝見させて頂きました。
実をいうと私も農業(鶏を育てる方ですが)には憧れておりまして、もし鈴木様が稚内に来る際は是非事前に連絡頂けると嬉しいです。
その際には農業の事を色々と教えてください。
それでは、失礼致します。



よかった。
あんな寒空に送り出してしまっけど、
無理にでも引き留めるべきだったか。とか、
せめてカイロの一つも持たせればよかった。とか、
昨夜は、どこの駅まで行けたのだろうか。
今夜はどこで過ごしているのだろうか。
途中から電話をくれるように念を押しておくべきだった。
など、
うちのカミさんは悔やんだり気をもんだりしておりました。

昨夜は急行「はまなす」? とすると、
寒空での野宿はしないで済んだ?

Tさんも、ここまでは気も張っていたかもしれませんが、
一安心できたところで、健康のほうも心配です。
「国民の苦難あるところに共産党あり」
そんな志を掲げている人たちが稚内にもいます。
どうぞ相談してみてください。

農業や鶏の話は、別の機会にでもゆっくり。
ということで、とりいそぎ返信。
つづく

 

北帰行

2010-03-29 | 母ちゃん
No.3511

昼過ぎに1本の電話。
「鈴木やす子議員さんのお宅でしょうか」
以下、はしょって報告してみると・・・

稚内出身、Tさん。31歳。
母子家庭で育ち、父親の顔は知らず、他に親戚もいない。本人は喘息とパニック障害という持病を抱えている。
その彼を支えて無理を重ねたこともあってか、母親が5年前にクモ膜下出血で急死。それまでの借家にもいられなくなった。
なんとか派遣で職を得て、一人で大阪に移り住んだのが、3年前。しかし持病もあって解雇され、それからは職を転々としながら、ネットカフェやあいりん地区で暮らしてきた。
いよいよどうにもならなくなって、ふるさとの親友を頼って稚内に戻ることにした。
今年の正月は、名古屋のネットカフェだった。たまたま隣のブースには、乳飲み子を抱えた若い母親が夫のDVから逃れてきていたりもした。
東京に入る前、藤沢あたりで見た海はきれいだった。
稚内で生まれ育って、はじめてみる大阪や東京の人の多さには驚いた。それを見ただけでも貴重な経験だったと思いたい。
途中、警察や役所の窓口を訪ねたりもしたが、どこも助けてはくれなかった。
東京の上野で、ある政党にも電話してみた。そしたら「そのあたりで死ぬ準備でもしていれば、誰かが何とかしてくれるだろう」と切られてしまった。政党というものも信用できなくなった。
北へ向かってたどりついたのが、たまたま北茨城市。ただし本人は、いったいどこなのかもわからなかった。
もう3日も食事をしておらず、JRの駅でも相手にされず、もはやこれまでかと観念しかかって、ふと頭をかすめたのが去年の選挙。非正規雇用の若者を守れと演説をしていたのが共産党だった。
話を聞いてくれるかもしれないと思い、市役所を訪ねた。議会事務局の窓から見えた海がきれいだった。もう海に入ってしまうつもりにもなっていた。最後の最後に、助けてもらえるという期待もなかったわけではないが、それよりも「自分のような目にあう人をつくらない社会にしてほしい」と訴えたかった。

「すいません。こんなご飯食べるの久しぶりだから、お母さんを思い出してしまって・・・」
と、涙をぬぐう。
飛行機に乗せてやるか、車で送っていってやるか・・・。しかし、パニック障害の発作が心配だから鈍行列車で帰りたいと強く固辞するので、北海道フリー切符にする。

ふるさとで待ってくれている親友ともしばらく連絡が取れず、心配していると思う。難聴で電話は使えないので、メールアドレス・・・。
少しでも北に近づきたいというTさん。時刻表を持たせ、大粒の春の雪が舞う福島県いわき駅まで送った後、さっそく友人の方にメールを送った。

はじめまして。
茨城県北茨城市の鈴木と申します。
きょうTさんが、うちに立ち寄りました。
少しゆっくりしてもらいたかったのですが、
先を急ぎたいとのことで、送り出しました。
親友のJさんに連絡しておいてほしいとのことでした。
とりいそぎメールを送らせていただきます。
また、何かありましたら連絡いたします。


夜中に返信が届いた。

初めまして。北海道稚内のJと申します。
Tの事は最近連絡もなくずっと心配していたので、鈴木様のご連絡で無事という事が分かってホッとしました。
助けて頂き有難う御座います。
Tと私は高校時代からの友人でして、既にお聞きしたかとは思いますが、私は生まれつき難聴の障害を持っておりまして、
小、中とイジメを受けて来た為、高校時代も一人でいようとクラスメイトになじめないでいた私をTはずっと話しかけてきてくれて、小学校から高校までの間でようやくできた大事な友達なのです。
本来ならば、迎えにでも行ければ良かったのですが、シフト制の仕事な為、なかなか休暇が取れずに自分の力のふがいなさを悔いていました。
仕事、家の面でも、私が責任を持ってTの世話を自立出来るまで支援することをお約束致します。
また何かありましたらご連絡お願い致します。

と、とりあえず中間報告。(つづく

 

雨に乗じて

2010-03-25 | 野良から
No.3507

育苗トレイを並べる床面の代かきをしました。
トレイ底と地面を密着させるために有効ですが、
この時期に代かき作業をできたのは画期的です。

ふだんから用水路(大堀)には水が流れています。
そこに堰を張って各田んぼにつながる水路(小堀)
に水が流れるようになるのは4月末ごろからです。
いまの時期に田んぼに水が入ると、
耕うんや畦塗り作業の障害になってしまうのです。

そんななか、天を味方につけ、
きのうからの雨降りに乗じて、小堀へと水を通し、
代かきをすることができました。画期的!(自賛)

ただ・・・
雨合羽が古くなって防水性が低下してて、
立ち仕事のときはそうでもないんだけど、
トラクターに座っての作業だったもので、
水が浸みてきて、パンツまで・・・(とほほ)

 

三寒四温

2010-03-19 | 定点観測
No.3501

昨夜は雨。も、高いところでは
雪がまじっていたようでした。
同じ山の → 2週間ほど前

余談。
きょうの記事のタイトル「三寒四温」ですが、
知ったかぶりをすれば、本来の語源としては、
今の時期に使う言葉ではないようですね。
ま、
「朝三暮四」を「朝令暮改」と混同しちゃってる
ようなどっかのエラいさんたちもいるようだし(^^;

 

ノゲ取りの後

2010-03-18 | 野良から
No.3500

気がつけば遅れ気味なんだけど、種モミの準備です。
ノゲ取りの後、ライスグレーダーを通してみました。
無農薬の田んぼからの自家採種ということもあって、
いつも、ヒエの種が混じっていて苦労させられるので、
ふるいをかけた分だけは減るかと期待してのことです。

ノゲ取り(脱芒)については → 080099-299-1

 

バッケ?

2010-03-17 | Weblog
3/12撮影 ( ↑ クリックで大きな画像も)
No.3499

所得税の集団申告。午前の日立税務署につづき、
午後からの太田税務署のほうも終えて、その帰り、
3人乗り合わせの車で、ちょっと寄り道をしました。
と、
きのうと同じ書き出しで2ヶ所目は、こちらの近くです。

で、話は飛ぶけど、
「フキ味噌のことをバッケ味噌っていうんだ」とは、
袋小路さんの知ったかぶりだけど、知ってました?
私は初耳でしたが、それじゃあ、フキのことを、
もしくはフキノトウを「バッケ」というのかぁ?って、
なんの話かさっぱりわからないでしょ → つづく