街道を歩く

旧街道を中心に歩く旅日記。歩行距離は、2021年11月以降は活動量計の表示にしたがっています。

北海道、志の場所

2023年06月25日 18時50分23秒 | 2023

以下、引用はすべて『司馬遼太郎が考えたこと 12 エッセイ 1983.6~1985.1』(新潮文庫)より。

今年は、作家司馬遼太郎(1923~1996)の生誕100周年です。
その司馬さんの作品に、1983年(昭和58年)6月5日発行の『週刊朝日』増刊号に掲載の「北海道、志の場所」というものがあります。
この作品は口述によるもので、司馬さんが小説『胡蝶の夢』で取り上げた関寛斎(1830~1912)が出てきます。

関寛斎は今の千葉県東金市で農家の子として生まれ、のち佐倉の順天堂で佐藤泰然(1804~1872)から蘭医学を学び銚子で蘭方医として開業。その後、長崎に留学してポンペ(1829~1908)から最新の医学を学び、徳島藩蜂須賀家典医となります。
1902年、72歳で徳島から北海道へ移住し、陸別町の開拓事業に全財産を投入し、1912年に82歳で自殺します。

司馬さんは「北海道は、かれにとって志の場所だったのです」と言います。
また、寛斎の知り合いであった徳冨蘆花(1868~1927)は「いくらでもこの人は出世できたのに、北海道の一老百姓になっているということにロマンを感じた」と言います。

ほかにも、「日本人が持っていたロマンティックなヒューマニズムは、いまは枯骨になっていますけれども、北海道の伝統といえるでしょう」
「北海道には、日本人が志を持ったり理想主義を抱いたりするときの一番いいエッセンスが行ったという時期が、ずいぶん長くつづいた」
という発言が出てきます。

寛斎が北海道へ行った理由として、江戸後期の知識人は蝦夷地に通じていなければ二流であった、幕末になるといよいよそうなった、ということがあると言います。
そして、「そういう伝統がありまして、寛斎が行ったのは志だけなんです」と言います。

開拓時代の北海道はアメリカでいえば西部のようなものだから、内地で食い詰めて北海道へ渡った人もいたでしょう。
一方で、寛斎のように、北海道を志の場所と位置づけて移住した人もいた。
そのような人にとって、北海道は、日本人の志や理想を実現する場所と捉えられていたのだと思います。

また「(北海道は)東京を睥睨してもいいんです。そういうことがなければ、おもしろくない」という発言も出てきますが、これは、司馬さんが生涯大阪に住み続けた事実と無縁ではないだろうと思います。
一方で「(北海道は)本来のんきなところであるべきだと思います。北海道をきれいで生産的で豊かなところにするのには、のんきさとか陽気さとか、つまりオプティミズムみたいなものが必要です。北海道人は本来オプティミストなんです」とも言います。
内地の人間と北海道人の特質を掛け合わせて北海道独自の文化が生まれることを司馬さんは期待していたのではないかな、という気がします。
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421 てくてくまっぷ52 潮風満喫 鈴鹿コース

2023年06月24日 22時32分10秒 | 街道を歩く
てくてくまっぷの52回目、潮風満喫 鈴鹿コースを歩きました。

10:41伊勢若松駅→14:12北楠駅 17943歩、12.12km

10:41 近鉄伊勢若松駅より歩き始める。


10:59 伊勢湾岸を歩き始めます。最初のチェックポイント、若松漁港開港記念碑。


11:26 2番目のチェックポイント、箕田公園にある水のモニュメント。


11:29 箕田公園内の高台より公園と伊勢湾を望む。


12:45 3番目のチェックポイント、鈴鹿漁港。


13:37 伊勢湾岸を歩き終わり、伊勢湾に流れ込む鈴鹿川派川(はせん)沿いの堤防を歩く。


13:57 4番目のチェックポイント、楠郷総社神明社。


14:11 最後のチェックポイント、近鉄北楠駅でゴール。ここから帰宅。


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伯母の葬儀

2023年06月23日 23時54分24秒 | 2023
クリスチャンだった神奈川の伯母が亡くなり、葬儀に参列しました。
教会での葬儀は今回が初めてです。仏式の葬儀とはいろいろと勝手が違いました。
プロテスタントの教会なので、副牧師さんが式の進行とお話をされていました。


帰りに名古屋で途中下車して、駅前の居酒屋「鶴八」で晩ごはんを食べ、どて飯をいただく。
20~30年前だったと思いますが、確か冬に車で岐阜のどて飯屋へ行ったら臨時休業だったことがありました。
それ以来ずっとどて飯を食べる機会を逸し続けて、今日初めて食べました。おいしかった。


名古屋からは近鉄で帰宅。大和八木駅にて。


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420 イベントハイキング5 聖徳太子巡礼の道(ゆかりの地 飛鳥へ)

2023年06月17日 17時29分44秒 | 街道を歩く
イベントハイキングの5回目、聖徳太子巡礼の道(ゆかりの地 飛鳥へ)を歩きました。
今日から6月30日までの期間限定コースです。

8:17桜井駅→11:39飛鳥駅 18973歩、12.82km

8:18 JR・近鉄桜井駅から歩き始める。


8:42 最初のチェックポイント、上之宮遺跡。古墳時代末期~飛鳥時代初期の豪族居館と考えられています。


9:12 2番目のチェックポイント、東池尻・池之内遺跡。古代に築かれた巨大な人工の池の跡です。



10:01 3番目のチェックポイント、向原寺(こうげんじ)(豊浦寺跡)。豊浦寺は日本最古の尼寺です。


10:46 最後のチェックポイント、酒船石(さかふねいし)遺跡にある酒船石。


10:53 飛鳥宮跡。


11:10 5月連休明けから使われ始めた明日香村役場の新庁舎。


11:39 近鉄飛鳥駅に着きゴール。ここから帰宅。


今回で、近鉄あみま倶楽部アプリのスタンプが300個になりました。


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ハムちゃん一周忌

2023年06月11日 17時51分03秒 | 2023
ハムスターのハムちゃんが死んで今日で1年になります。
ハムちゃんは庭の一隅で眠っています。


ありし日のハムちゃん。


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419 てくてくまっぷ51 鳥羽三山・赤崎神社コース

2023年06月10日 23時12分21秒 | 街道を歩く
てくてくまっぷの51回目、鳥羽三山・赤崎神社コースを歩きました。

9:41鳥羽駅→13:20鳥羽駅 14110歩、9.53km

9:41 最初のチェックポイント、近鉄・JR鳥羽駅から歩き始める。


9:54 鳥羽三山の1つ目、日和山(ひよりやま)の見晴台より鳥羽湾を望む。



9:55 日和山の見晴台付近にある2番目のチェックポイント、無線電話発祥記念碑。
1914年(大正3年)に、鳥羽~答志島~神島間で無線電話機を用いた船舶との通話を世界で初めて行いました。


10:28 鳥羽三山の2つ目、樋の山(ひのやま)に登ります。途中にある扇野(おうぎの)の鐘と展望台。


10:38 3番目のチェックポイント、樋の山にある讃岐金刀比羅宮鳥羽分社。展望台もあります。


11:06 樋の山を下りる。4番目のチェックポイント、金胎寺(こんたいじ)。境内に芭蕉の句碑があります。


11:34 金胎寺から南下し、近鉄志摩線の踏切を渡ったところにある赤崎神社。伊勢神宮外宮の末社です。


12:35 赤崎神社で反転し北上して鳥羽三山3つ目の城山へ向かいます。入り口。
写真の家紋、三頭右巴(さんとうみぎどもえ)は、城山にあった鳥羽城の最初の城主九鬼嘉隆のものです。


12:55 最後のチェックポイント、城山公園。鳥羽湾を一望できます。


13:03 城山公園を登ったところにある鳥羽城跡。


13:11 城山公園よりミキモト真珠島と近鉄志摩線を望む。


13:20 鳥羽駅に戻りゴール。ここから帰宅。


昨日今日使った近鉄全線2日間フリーきっぷ。約10000円分乗りました。


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418 てくてくまっぷ50 大黒屋光太夫ふる郷散策コース

2023年06月09日 23時13分47秒 | 街道を歩く
てくてくまっぷの50回目、大黒屋光太夫ふる郷散策コースを歩きました。

13:36伊勢若松駅→15:59白子駅 12902歩、8.79km

13:36 最初のチェックポイント、大黒屋光太夫(1751~1828)の像がある近鉄伊勢若松駅より歩き始める。


13:54 開国曙光(しょうこう)碑。大黒屋光太夫の顕彰碑です。題字は徳川家達公爵によるもの。


13:58 2番目のチェックポイント、大黒屋光太夫記念館。


14:22 伊勢湾沿いに出ます。原永緑地と千代崎海水浴場。


14:53 しばらく伊勢湾沿いを南下する。


15:27 3番目のチェックポイント、白子港にある大黒屋光太夫モニュメント。


15:56 4番目のチェックポイント、勝速日(かつはやひ)神社。モータースポーツ愛好者が訪れる神社とのこと。


15:59 最後のチェックポイント、近鉄白子駅。ここから帰宅。


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418 てくてくまっぷ49 久居散策(古刹・史跡)コース

2023年06月09日 22時48分30秒 | 街道を歩く
てくてくまっぷの49回目、久居散策(古刹・史跡)コースを歩きました。

10:17久居駅→12:17久居駅 11393歩、7.70km

10:17 最初のチェックポイント、近鉄久居駅西出口より歩き始める。



10:28 古刹・史跡コースということで、お寺が多いコースです。黒板がある浄土宗・超善寺。



10:43 2つ目のチェックポイント、子午(とき)の鐘。火事を知らせる鐘としても使われていました。
元文元年(1736年)、津の鋳物師・辻越後種茂が作ったもので、寛政元年(1789年)に今の位置に移されました。



11:06 3番目のチェックポイント、高通(たかみち)児童公園にある久居藩初代藩主藤堂高通の記念碑。



11:43 4番目のチェックポイント、天台宗・賢明寺。地元では「千手院の観音さん」と呼ばれています。



12:04 最後のチェックポイント、玉せん寺。元は「玉泉寺」でしたが、後に「せん」の字が変更されました。
さんずいに「旋」のつくりです。



12:17 久居駅に戻りゴール。


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てくてくまっぷ1周年

2023年06月04日 20時20分34秒 | 街道を歩く
去年6月4日に近鉄ハイキングの「てくてくまっぷ」のコースを歩き始めて今日で1年になります。
1回目は「京田辺のどかな散策コース」を近鉄宮津駅から新田辺駅まで歩きました。
以来、昨日までにのべ48コースを歩き、近鉄あみま倶楽部アプリでは281個のスタンプが集まっています。
昨日で2023年度は10コースを歩いたため、10ポイントの踏破賞の応募をしましたが、グッズは未発表です。
グッズは夏頃発送の予定とのことなので、まだ具体的なことが固まっていないのかもしれません。


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417 てくてくまっぷ48 河内飛鳥コース②

2023年06月03日 22時26分52秒 | 街道を歩く
てくてくまっぷの48回目、河内飛鳥コース②を歩きました。

9:03上ノ太子駅→12:51上ノ太子駅 17537歩、11.84km

9:02 最初のチェックポイント、近鉄上ノ太子駅から歩き始める。


9:19 2番目のチェックポイント、観音塚古墳。飛鳥時代に築かれた終末期古墳です。


9:34 3番目のチェックポイント、飛鳥戸(あすかべ)神社の本殿。百済系氏族の祖神です。


10:04 4番目のチェックポイント、壺井八幡宮。前九年の役に勝利した源頼義が康平7年(1067年)に建立。


11:00 太子西山古墳(敏達天皇・欽明天皇皇后石姫皇女 磯長原陵)。


11:48 最後のチェックポイント、叡福寺にある太子廟。聖徳太子と太子の母、太子の后の廟です。


11:49 太子廟より叡福寺を望む。


12:08 叡福寺の隣にある太子なごみの広場。


12:51 上ノ太子駅に戻りゴール。ここから帰宅。


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