(習志野市民の方のブログ「絵手紙・ぼやき」の記事、ご本人のご希望によりご紹介させていただきます)
「伊八会」代表 當間隆代さんの早すぎる死
宮彫り師・波の伊八こと「武志伊八郎信由」は江戸時代に千葉鴨川に生まれた。
葛飾北斎の有名な浮世絵「波に富士」の絵も、伊八の波を参考にしたそうだ。
その北斎の絵をゴッホが参考にしている。
波と龍を彫ったら世界で右に出る者はいないだろうと言われている。
世界に誇れる彫刻師なのに、當間さんが紹介するまで、光が当たったことはなかった。
「伊八会」代表の當間隆代さんは伊八の写真集を自費出版し、千葉県下の小・中学校・図書館に寄付をされた。
無償の本と言っても、とても立派な上製本。彼女も多摩美大の彫刻科を卒業した芸術家。
撮影から印刷・製本まで全て本格的なプロ仕上げの写真集で、「世界の伊八」の名を汚さないようにという彼女の強い思いを感じた。
そして、ご主人を亡くされてからは伊八を恋人のように慕い尊敬し、残りの人生を伊八に捧げている。伊八なら、ご主人も文句は言えないだろう。
夫も私も「波と龍」に心惹かれ、二人で「波の伊八ファンクラブ」に入り、千葉県下の神社・お寺を當間さんの後ろについて歩き、本物の伊八の彫刻を見せてもらった。
しかし、當間さんの最終の夢は、伊八の映画を作ることだった。
「主役の伊八は誰にする?」と當間さんが言った。
「渡部篤郎なんてどう?」と私が言ったけど彼女は返事をしなかった。イメージ違ったかな。
伊八は彫刻の注文が来ても、海岸で酒を飲みながら、来る日も来る日も海ばかり見ていたという。
実は寄せては返す、波の動きを観察していたみたい。
私の中では、いつしか伊八は孤高の人で、イケメンで…と想像が膨らんでいた。
暮れに「伊八会」のKさんから信じられない電話があった。
「當間さんね、10月27日亡くなっちゃったよ」
元気の塊のように見えた當間さんが…。まさに人生を駆け抜けたと言う感じ。
病気ばかりしている私より先に逝くなんて‼️。😂
當間さんの側近Oさんが教えてくれた。
「この本の終わりの方に當間さんのことが5頁にわたって書かれているから、ぜひ読んでみて」と1冊の本を見せてくれた。
(冨山房(ふざんぼう)インターナショナル発行・2000円税別)
本は當間さんが亡くなった1週間後に完成している。彼女は本を見ることができただろうか?
まだまだ、志半ばだったと思う。涙 當間さん、お疲れ様でした。もう、ゆっくり休んでよね❣️
(2016.12.13のブログ記事もご紹介します)
宮彫り師、波の伊八
甘酒は美容にも、整腸にもいいらしい。最近おいしい甘酒をやっと見つけた。ノンアルコールで米麹の甘さ。
福岡県久留米市、(資)若竹屋酒造場とある。
初代波の伊八こと、「武志伊八郎信由」(たけしいはちろうのぶよし)の名前、聞いたことありますか。
波と竜を彫ったら右に出る者はいない。
伊八は江戸時代に千葉鴨川に生まれた宮彫り師です。伊八は20歳から亡くなる73歳までに寺院の欄間、神社の向拝を彫り、60数か所作品を残しています。僅か250年ほどの昔、私の住んでいる千葉県に、こんな素晴らしい人がいたんだ。
習志野市大久保市民会館での公開講座。
スライドで1時間、主に千葉の寺院にある伊八の彫刻をみせてもらった。講師は當間隆代さん。
當間さんは伊八に恋い焦がれていると言っても過言ではない。
確かな知識と伊八への愛情があふれていて、情熱がしっかり伝わってきた。
「伊八と當間隆代さん」、二人の事を大勢の人にぜひ知って貰いたいと思って紹介してます。
世界に誇れる彫刻師なのに、當間さんが掘り起こすまで光が当たったことはない。當間さんは「伊八会」を立ち上げ、「波の伊八ファンクラブ」を作り、春・秋年2回、千葉県にある寺院巡りを企画して、伊八の作品の紹介に10年を費やした。その間、写真集も出版し、千葉県下での伊八の講演・トークショウは今でも続けている。
千葉県の房総方面には全国的にも寺院・神社が数多い。しかし、欄間の彫刻はかなり傷んでおり、保存には費用がかかるという、當間さんの話しからは緊迫感が感じられた。この費用は寺院に任せられない、国や千葉県も目を向けてほしい。
伊八の作品を世界遺産に登録し、保存に力を入れたらどうだろう。
森田健作知事は早急に文化芸術方面にも関心をよせて、先頭に立ち、保存に動いてもらいたい。
写真集は市販されていないので、希望者は「伊八会」で検索してください。
購入方法が載っています。
(動画:波の伊八の新発見と博物館の触れる展示物)
コメントをお寄せください。
<パソコンの場合>
このブログの右下「コメント」をクリック⇒「コメントを投稿する」をクリック⇒名前(ニックネームでも可)、タイトル、コメントを入力し、下に表示された4桁の数字を下の枠に入力⇒「コメントを投稿する」をクリック
<スマホの場合>
このブログの下の方「コメントする」を押す⇒名前(ニックネームでも可)、コメントを入力⇒「私はロボットではありません」の左の四角を押す⇒表示された項目に該当する画像を選択し、右下の「確認」を押す⇒「投稿する」を押す