(東京新聞の記事より)
クルド人のお祭りに「公園使用ダメ」→撤回、でも「演奏ダメ」 埼玉県公園緑地協会の「差別的取り扱い」
さいたま市の埼玉県営秋ケ瀬公園で毎年春に催してきたトルコなどの少数民族・クルド人の伝統的な春の祭り「ネウロズ」について、公益財団法人の県公園緑地協会が一時、主催者に「今春の利用は認めない」と伝えていたことが明らかになった。クルド人に公園を貸すなとの電話を受けたなどとして、協会は「安全が担保できない」と説明した。その後開催を認めたが、祭りに必要な楽器演奏をしないことを求めた。専門家は、協会が差別的な主張を受け利用を認めなかったのは地方自治法上の問題があると指摘する。
◆「反対する人たちが来ると、安全を担保できない」
◆地方自治法に抵触する恐れ
◆「園内は一律に演奏禁止」に当惑
アッシリア語で「戦士」を意味する「ガルドゥ」から来た、と言われ、イランのある部族から派生したと言われている。総人口は2500~3000万人と言われ、中東ではアラブ人、トルコ人、ペルシャ人に続く第4の民族。
クルディスタンは「クルド人の土地」という意味だが、地域的にはイラク、トルコ、シリア、イランなどの他アルメニア、アゼルバイジャンにもまたがる。
(トルコ52%、イラン25%、イラク17%、シリア5%)
トルコの東部に多く住むクルド人。自分の言葉クルド語も禁じられている
いくつかの国にまたがって住んでいるクルド人。とりわけトルコでは厳しい状況に置かれている。
トルコは彼らを「山岳トルコ人」と呼び、クルド人の存在すら認めていない。
そのため、2世、3世はトルコ語しか話せない者も多い。
1991年までクルド語を使うこと自体が犯罪。
1991年オザール大統領の時代に法律改正で「私的な場」でのクルド語使用だけは許可されるようになった。
ハラブジャの虐殺(イラク・クルド)→クルディスタンのヒロシマ・ナガサキ
1988.3.16 イラン・イラク戦争の中でイラン国境に近いハラブジャでアリ・ハサン・アル・マジード(化学のアリ)率いるイラク軍がマスタードガス、サリン、タブン、VXなどを混合した「カクテル・ガス」で5000人のクルド人を一瞬にして殺害、1万人の負傷者を出した(75%は女性と子供)。当時はドイツの化学会社がフセインに化学物質を売り続け、イラクを支援していたアメリカなど欧米諸国も戦後の「復興特需」への参入をねらい、この事件を問題にしなかった。イラクへの制裁をブッシュ(父)は拒否した。1983~1988年アメリカはフセインに間5億ドルの信用供与、89年からは2倍の10億ドルにした。ハラブジャ事件の翌年バグダッドで「国際武器見本市」開催。
(この時はアメリカもこの虐殺を黙認していましたが、その後アメリカの思いどおりにならなくなったフセインに「大量破壊兵器を持っている」という「うその嫌疑で」戦争をしかけ、フセインを死刑にしてしまいました。)
日本政府のクルド人切捨て。強制送還されたためトルコ治安当局に殺害された人も…
在日クルド人の多くはトルコ国籍を持っている。1993~1995 年がピークだったとされる無人化 政策や強制移住、拷問などの暴力を背景に、1990 年代からクルド人が来日し始めた。
現在は埼玉県川口市を中心に 2000-3000人存在すると言われている。しかし、日本で は、トルコ国籍のクルド人の難民認定は、2022 年 5 月の札幌高裁判決を受けて難民認定された一 件のみで、ほとんど認められていない。
難民認定の高裁判決確定 国が上告断念、クルド人3例目 - 日本経済新聞
法務大臣によって強制送還された人たちには、深刻な事態が待ち受けていた。ムスタファ・クズマズという元小学校教師は97年難民申請を行い、彼に続いて20数名のクルド人が申請したが、仲間たちの申請が次々に却下され、絶望したムスタファさんはアゼルバイジャン経由でトルコに密入国、治安当局に見つかり、拘留、拷問を受け、99年7月に殺害された。
(入管職員に暴行されたクルド人)
「伝説のクルド人歌手」が日本で熱唱した反戦歌「ハラブジャ」 故郷では歌いたいのに歌えない - 住みたい習志野
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