ごみ有料化問題で、ブログ読者の方から投稿があったので、ご紹介します。
習志野市のごみ、有料化されると、いくら負担するようになる?
ごみ有料化をめぐる問題について、「有料化されると、いくら負担するようになるのですか」というお問い合わせがいくつかありました。
新しい「一般廃棄物処理基本計画」には、まだ令和8年度の有料化導入を目指して作業をすると言っているだけで、いくら徴収するかまでは明らかになっていません。そこで、金額も徴収方法も、既に有料化を導入しているお隣の千葉市並みになるものと仮定してお話を進めることにすると、
・千葉市の指定ごみ袋(処理料込み)は、燃えるごみ用・45リットル10枚で360円、不燃ごみ用・20リットル10枚で160円
・習志野市の現行ごみ袋は、燃えるごみ用・45リットル10枚で150円程度、不燃ごみ用は30リットル20枚で170円程度、となっています。
燃えるごみ用で比較すると、1枚15円から36円に負担が増えるわけです。これは、燃えるごみを出すたびに21円の処理料を負担することを意味します。週3回、月12回排出するとすれば、1ヶ月252円、1年で3024円の負担となります(これに不燃ごみ分も加わってきます)。この金額をたいしたことないと感じるか、おおごとだと感じるかは、それぞれの家計で違うでしょうね。
札幌市は40リットル袋1枚80円だそうです!一度有料化してしまえば、習志野市もいずれ50円、60円と上げることしか考えなくなるでしょうね。
今の習志野市の「指定」ごみ袋は市に金がはいってくるわけではない
なお、現行の習志野市のごみ袋は「指定袋」と言っていますが市に歳入が入るわけではなく、任意のポリ袋やレジ袋で排出しても回収してくれます。有料化されるとそうではなく、指定袋を買って使わないと回収してもらえなくなることに注意しなければなりません。
*現在の「指定袋」は“推奨”にすぎない
有料化後のゴミ袋で新たな利権?(読者投稿) - 住みたい習志野
有料化は市民への罰金だから積算根拠なんて関係ない?
ところで有料化は、「ごみ処理でいくら財源不足になるから、いくら徴収する」という話にはなっていません。「一般廃棄物処理基本計画」は、ごみの減量が思ったように進まないから、減量促進の手法として有料化するのだ、と言っています。無料ではごみの出し放題で、怠惰な市民はごみ減量に真剣に取り組まない。有料化すれば、少しでも節約しなければと、ごみを減らして、30リットル袋や20リットル袋で収まるようにするだろう、ということを言っているわけです。
財源不足を補う受益者負担金というよりも、ごみ減量を達成するための課徴金といった性格のお金だ、ということになります。
「ごみ排出量削減目標達成までの有料化」という期限もないから、一旦始めたら半永久的に払い続けなければならなくなる
そうであれば、永久に課金し続けるというのもおかしな話。ごみ排出量が目標のいくらに抑えられたら課金をやめる、ということでなければならないはずですね。それとも、有料化すれば当初、ごみが減少したとしても、いずれ“痛み”に慣れてしまえば減少は鈍化するはずだから、そうなればまた値上げして半永久的に課金していけばいいのだ、というのでしょうか。それではまるで、「薬物中毒」状態ですね。
「有料化は国民への罰金」というのは、もともと政府の発想
この「ごみ処理有料化」は習志野市が独自に思い付いたわけではなく、実は国の政策として推進されているものです。国の方針は「一般廃棄物処理有料化の手引き」
https://www.env.go.jp/recycle/waste/tool_gwd3r/ps/psR403.pdf
で読むことが出来ますが、「一般廃棄物処理の有料化は、廃棄物の排出抑制や再生利用等による資源循環の推進のために有効なツールであり、国民の行動変容を促す」と謳(うた)っています。行動変容などと難しい言葉を使っていますが、要するにさきほど述べたように、怠惰な国民は有料化すれば、30リットル袋で間に合わせようと真剣にごみの減量に取り組むだろう、という話です。霞ヶ関の机の上から国民を見下しているような物言いですね。
ごみの水分をどう減らすかが問題。水分をうまく減らせればごみ減量化は順調に進む
しかし、地球温暖化対策が急がれる中、ごみの排出を減らし、処理に要するCO2を削減しよう。ごみとして燃やしてしまうのではなく、リサイクル型社会に転換していこうという大方針には誰も異論はありません。芝園清掃工場では高価なコークスを使ってごみを焼却(というよりも、溶鉱炉のようにごみを溶融してしまう)しているのですが、コークスは石炭から作られます。現在、国産の石炭など微々たるもので大半は輸入ですが、ロシア産石炭は止まる、円安でさらに輸入品は高くなるという中、わざわざ高価なコークスを燃やしてCO2ばかり排出しても仕方ありません。そこでご一緒に考えなければならないことは、ごみの水分をどうやって減らすか、ということです。ごみの減量化というとき問題になるのは、ごみの体積ではなく重量です。水分を含んだごみは重く、これを灰にするにはコークスが余計必要になるからです。逆に言えば、水分をうまく減らすことが出来ればごみ減量化は順調に進むわけです。
カップラーメンの残した汁をそのまま流しに捨てると排水管が詰まるといって、古新聞に吸わせてごみ袋に入れてしまう人がいます。ごみ袋の中はびしょびしょです。スイカの皮など、本当はカラカラに干して捨てられればいいのですが、庭先などに置いても腐敗してハエがたかるだけです。乾くより腐敗の方が早く進むからです。だから水分を飛ばすには急速乾燥させなければいけません。しかし、電気乾燥など使ったのでは、余計に電力需要を増やしてしまうだけです。コンポストに入れて肥料にして、家庭菜園で使おうという話もありますが、誰もが菜園を持っているわけではありません。
このあたりを、誰かがテクノロジーで解決していくしかないでしょう。いいアイディアはありませんか? 市はごみ処理有料化よりも、報奨金を出してアイディアを募集するとか、工業系大学に研究を委託するといったことをやってみるべきなのではないでしょうか。
この10年、ごみ減量化に向けて何もやって来なかった習志野市。その反省もなしに、いきなり「有料化」では市民の理解は得られない
従前の「習志野市一般廃棄物処理基本計画」では、家庭ごみの収集処理の有料化については、近隣市や先進市の情報を収集し、習志野市をきれいにする会等への聞き取りを行うなどの研究を進める。そして一方で、ごみ減量化のためのその他の施策も併せて進め、ごみ量の推移を見て、有料化をするかどうかを決めるのだと規定されていたはずです。したがって今回、ごみの減量が思ったように進まないから、減量促進の手法として有料化をやると言うならば、習志野市はこの10年、他にどんな施策を進め、なぜそれがごみ減量に結びつかなかったのかという反省も説明されていなければいけません。新基本計画にはどこにも、そうした説明が書かれていません。市役所はちゃんとやっているのに市民が怠惰だから進まないのだ、有料化すればさすがにあわてて目が覚めるだろう、などという論法は不遜の極みというものではないでしょうか。
愛知県瀬戸市では市民向けにていねいな説明動画を流しています。
習志野はこういう啓発を全然やらない。なにごともコソコソ決定して、突然「市長様の命令だ。従わない奴はどうなるか、わかってるよね」というやり方ばかり。ロシアかよ!(笑)
こんなアイディア商品もあります。
手動式生ごみ脱水器
ウクライナで戦争が起こり、物価上昇の中、本当に清掃工場の建替えが出来るのか? その上、溶融メタルの問題で本来習志野市に入るべき金が業者の懐に入ってしまっていることが明らかに
現在、ロシアとウクライナの戦争で建設用金属等物価上昇している中、習志野市役所は、依然として清掃工場の建替え問題に揺れています。
前議会でも、「習志野市の溶融メタルの売却を競争入札にせよ」という陳情が通り、改めて「本来市に入ってくるべきお金が業者に流れてしまっている」習志野市の現状が明らかになりました。
ゴミ問題、「溶融メタル」売却で業者に不当利益?市議会で大問題に - 住みたい習志野
習志野市を食いもんにするのはやめてくれ!(市民のコメント) - 住みたい習志野
その検証すらせずに、建替え問題だけが、先行している。おかしいと思いませんか?
資材高騰による市民負担などなんのその。税金をじゃぶじゃぶ使う清掃工場建て替え計画に突っ走る習志野市
一般家庭でいうと、永く住んだ家が古くなり、建替えを考えている矢先、物価が上昇し、建設資材が高くなっているときに、急いで建替えする人はいないはず。
しかも、その間に臨時収入が入る手立てが見つかったなら、それを貯め、住宅の建設費用の見直しを行い、ローンの見直しを行うはずである。
しかしながら、不思議な習志野市。本来高く売れ、市の利益になるべき溶融メタルの利益も業者に流れてしまい、資材高騰への手立てもせずに、強引に進めるようである。
このような時は、溶融メタルの売却状況を最低1年見て、売却価格利益がどれ位なのか?
数年貯めると幾らになるか?それらを貯めて、ローンの頭金にし、ローンの残額を減らす。それが普通の考え方だし、一般家庭ではそうしている。
習志野市には、この感覚は無いのか?
ゴミの収集運搬も広く入札にし、徹底的なコスト削減にしてから、建替えを考えてもらいたいと思う。
市長の金ではない。市民の金なのだから。
ゴミの中から3700万円分の金銀を抽出した相模原市。一方本来市の利益になるはずの金属類の利益がどこか(業者?)に消えてしまう習志野市
習志野市、今迄の溶融メタルの売却利益は、どこに消えたのか?年数億円。
相模原市、ゴミの中から3700万円分の金銀抽出。一方習志野市は溶融メタルの莫大な利益が市の財政に入らず、業者の手に渡ってしまう? - 住みたい習志野
紙パッケージを「燃えるごみ」に入れないこと、生ごみは水分を絞ること。それだけできればごみ有料化など必要ない
紙パッケージ(レトルトカレーの箱、胃腸薬の空き箱、ビスケットの箱等々、いくらでもあります)を「燃えるごみ」に入れないこと、そして生ごみは水分を絞ること。もしこの2つが徹底できたら、ごみ有料化など必要ない。だいたい不景気で、ごみ自体減少傾向にあります(但しコロナ禍で在宅ワークになり、それまで都内の職場で排出していたごみが住所地の家庭ごみに化けている点は注意)。
そこで持ち出されるのが、お得意の「老朽化」という口実
ではなぜ、芝園の建て替えを考えなければならないのかといえば、お得意の「老朽化」。その実態は、本当に老朽したのではなく、取扱説明書をよく読まずに施設をぶっ壊してしまったことと、メンテナンスにまともな予算をかけなかったことによるものだ。ごみ量を抑制し、レアメタル回収を進めながら、しばらく様子を見るべきだろう。そして、ごみ利権が業者に流れてしまうため、市の収入にならない構造も変えていかなければならないだろう。
ここ数年、何かあると、施設の老朽化で済ます習志野市。
文化ホール建て替え問題のキーワード、「老朽化」とは何なのか?(読者投稿) - 住みたい習志野
実際にはどうなのか?
清掃工場建替え問題や、秋津サッカー場など、全て老朽化、とされています。
本来なら、老朽化する前にメンテナンスをし、建屋は古いが、中身は新品にする。そして、建屋の限界まで施設を維持管理する。これが出来て、初めて節税となる。
一般家庭も同じで、住宅をメンテナンスし、なるべく永く、同じ建屋に住むのが普通です。その為にリフォーム工事が発生する。
では、習志野市ではどうか?
以前に長寿命化計画なるものが、クリーンセンターで、行われたはずである。
しかし1回だけ?
車でも、ある程度のメンテナンスさえすれば、古い車でも限界まで乗れます。
習志野市は何故出来ないのか?
最近、相模原市の清掃工場で、金銀が見つかるといったニュースがありましたが、何故習志野市には出ないのか?
処理方式が違うからか?そんな事はないはずである。
習志野市では、中間処理という型で、リサイクルプラザの所で、色々な資源物の取出しが行われているはずである。本来なら、不燃物という型で金銀銅などが出るはず。しかし何故出ないのか?
何故習志野は、携帯電話やら小型家電を回収するボックスがありながら、貴金属が回収出来ないのか?
他市町村のように、一度もゴミの中から、現金が出たこともない。
何処へ消えるのか?
謎は深まるばかりである。
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