住みたい習志野

市内の情報を中心に掲載します。伝わりにくい情報も提供して行きます。

市長選、過去3回とも5割以上の市民が棄権や白票・無効票だった

2023-02-24 22:57:49 | 選挙など

(ブログ読者の投稿です)

棄権、白票・無効票が多かった過去3回の市長選

3月市議会を迎え、4月の市長選・市議選が巷の話題に上ることも増えてきました。現職が四選されるのか、長期政権が阻止されるのか。注目の市長選について、今日は過去3回の結果を改めて見てみることにしたいと思います。

 

平成23(2011)年4月の市長選は、宮本泰介、布施健太郎、鴨哲登志、藤本一磨、三浦邦雄の5候補者で争われました。有権者数は128,129人。投票数は64,634票で、宮本候補17,031票、布施候補14,219票、鴨候補13,080票、藤本候補11,996票、三浦候補6,051票、白票・無効票2,257票となり、宮本候補が初当選しています。

平成27(2015)年4月の市長選、宮本泰介、鴨哲登志、三浦邦雄の3候補者で争われました。有権者数は130,765人。投票数は60,894票で、宮本候補32,746票、鴨候補18,710票、三浦候補7,514票、白票・無効票1,924票となり、宮本候補が二選を果しています。

平成31(2019)年4月の市長選は、宮本泰介、垣内つね子の2候補者で争われました。有権者数は139,238人。投票数は61,055票で、宮本候補39,798票、垣内候補18,925票、白票・無効票2,332票となり、宮本候補が三選を果しています。

(編集部より:なお、読者から頂いたこの投稿では、当初元号標記のみになっており、直近の市長選は「令和元年」となっていましたが、他の市民の方から「記事に重大な誤りがありました。前回の市長選が行われた2019年4月21日は、平成31年4月21日であり、令和元年ではありません」というご指摘を頂きました。確認したところ、ご指摘のとおり、2019年は4月まで平成、5月から令和、ということでしたので「平成31年の市長選」に直し、西暦標記も付記させて頂きました。お詫びして訂正させて頂きます)

棄権した人と、白票・無効票を投じた人の存在に注目

これらの結果を見て考えこんでしまうのは、棄権した人と投票所には足を運んだものの白票・無効票を投じたという人の存在です。

投票所に足を運んだのに白票を投じたということは、平成27年と平成31年に関しては、現職を信任することはできないが、他に投票したい候補者もいない、という投票行動だったのでしょう。一方、棄権した人については、その真意はわかりません。当日都合がつかず、期日前投票も利用できない事情があった人で、もし投票できていれば、投票した人と同じような投票行動をしたはずだ、と解釈することもできますが、それにしてはやけに数が多く、期日前投票期間もまったく利用できなかったとはなかなか考えにくいことです。そこで本稿では、棄権した人もその意向は白票・無効票を投じた人と同じだったのだと考えたいと思います。

すると、平成23年の選挙は、宮本候補13.29%、布施候補11.10%、鴨候補10.21%、藤本候補9.36%、三浦候補4.72%、白票・無効票51.32%とみなすことが出来ます。

同様に、平成27年の選挙は、宮本候補25.04%、鴨候補14.31%、三浦候補5.75%、白票・無効票54.90%となります。

平成31年の選挙は、宮本候補28.58%、垣内候補13.59%、白票・無効票57.83%と考えることができます。

宮本市長に投票した人は全有権者の3割に満たない

勝ったといっても、グラフの白い部分の中で勝った話であって、全有権者から見れば3割にも届いていない。つまり、積極的に現職を信任した人は全有権者の29%ほどであり、57.83%と6割に迫る有権者が、誰に入れたらいいかわからない、投票所に行くほどの関心も感じないと答えたことになるのです。これは「市民の信任を得て三選を果たした」などとは、とても言えたものではない数字と見るべきではないでしょうか。市の施策に市民の納得など、まったく得られていないのではないでしょうか。

市長選のたび増え続けるサイレント・マジョリティ(もの言わぬ多数)の怒り

また、こういう層は平成23年51.32%→平成27年54.90%→平成31年57.83%と、回を追うごとに増えてきているのです。これは、市政の現状に呆れている市民がそれだけ増えていることの表れなのではないでしょうか。グラフの赤とピンクの部分に、サイレント・マジョリティ(もの言わぬ多数)の怒りを感じませんか?

ともかく投票所に足を運ぼう

 それにしても、投票所に足を運ばず、黙って棄権していたのでは、何の意志表示にもなりません。現職を信任したくはないが、さりとて対抗馬にも入れたくない。入れたい候補者がいないから棄権する、という方は、ともかく投票所まで足を運んで、思い切って白票を投じてみたらどうでしょうか。あるいは「不信任」と書いて入れても、他事記載として無効票にはなりますが、別に係員に叱られるようなことはありません。

 選挙結果として記録に残るのは、白票・無効票(グラフの赤い部分)までです。棄権(ピンクの部分)はそもそも投票していないのですから、まったく無視されてしまいます。それならば、白票を投じてピンクの部分をなるべく赤く染めてやったらどうでしょう。白票を投じても、もとより法的には意味がありません。しかし、投票率が上ったのになぜ、こんなに白票・無効票が増えたのだろうということになれば、政治的には意味を持ち得ます。誰か、少しでもあなたの考え方に近い候補者に投票できれば一番いいのですが、投票したい候補者がいないということならばこういう方法を試してみてはどうでしょう。棄権してしまったら、その後の市政を批判する資格はない。厳しく言えばそうも言えるのです。

 期日前投票とか、スーパーの出張投票所など、投票しやすくする工夫も定着してきました。まず投票所まで足を運んでみる。それが改革への第一歩なのです。

 

 

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入管法改正に廃案訴え ウィシュマさん遺族も

2023-02-24 12:18:52 | 入管

(共同通信の記事より)

入管法改正に廃案訴え ウィシュマさん遺族も

入管法改正に廃案訴え ウィシュマさん遺族も | 共同通信

入管法改正に廃案訴え ウィシュマさん遺族も | 共同通信

政府が今国会に提出予定の入管難民法改正案に反対するデモや集会が23日、全国各地で行われた。東京・上野...

共同通信

 

 政府が今国会に提出予定の入管難民法改正案に反対するデモや集会が23日、全国各地で行われた。東京・上野では、2021年3月に名古屋出入国在留管理局の施設で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の妹ポールニマさん(28)が出席し「入管は何も反省をしないで、自分たちの権限を強くする法案を提出しようとしている」と批判。参加者らは「廃案を」と訴えた。

(東京新聞の記事)_

「私たちの声を聞いて」法相に面談要請…入管法改正案に大学生らがスタンディングデモ:東京新聞 TOKYO Web

「私たちの声を聞いて」法相に面談要請…入管法改正案に大学生らがスタンディングデモ:東京新聞 TOKYO Web

2年前に廃案になり、政府が今国会で成立を目指す入管難民法改正案に反対する大学生ら7人が24日、東京・霞が関の出入国在留管理庁を訪れ、「...

東京新聞 TOKYO Web

 

またもや入管法改悪をねらう岸田政権。そして30年牛久入管に通う女性。 - 住みたい習志野

 

 

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Narashino Geography 120   劣化する日本

2023-02-24 00:37:19 | 地理学

劣化する日本

2月第3週は諸省庁との交渉週間でした。213日にはILO・ユニセフの教職員の市民的権利の保障と国連社会権規約委員会からの日本政府への勧告について「対話集会」(前回の文科省交渉で、文科省側が『社会的対話』というので)を内閣府、法務省、外務省と文科省と行いました。

自由権規約の日本審査と人種差別撤廃—国連勧告を受けて_資料 (canva.com)


215日には3151617日に幕張メッセで開かれる「武器見本市」(防衛省は『防衛装備品、セキュリティ産業見本市』としつこく言ってました)について交渉を行ないました。

国連の勧告を無視しつづける日本

ILO・ユニセフからの勧告については、文科省と今までに2回の交渉をしてきました。予想のとおり今回もまったく不誠実な対応で、勧告を受け止める姿勢がありませんでした。日本の人権状況はこの10年ほど交代し続けています。国連からも何度も勧告などを受けていますが、無視し続けています。

「対応」さえすれば、ゼロ回答でも「丁寧に説明」したことになる?

安部政権以後「丁寧に説明する」の意味が大きく変わり、「対応」さえすればそれが「丁寧な説明」だと言わんばかりです。今回、文科省が「フツーなら30分のところ、90分も時間を取っている」と発言したのには驚きました。カレラの対応は国会での答弁のようで、国連勧告や国民の要望には向き合っていません。いくら時間をとっても、なんら進展がありません。有能なカレラの無能な対応に呆れ果てることを待ってでもいるかのようです。内閣府、外務省、法務省も「文科省の所管」と他人事です。

武器見本市についての交渉でも防衛省、防衛装備庁、海上保安庁、外務省、経済産業省と交渉を行いましたが、国民の要望や不安など関係ないという態度に終始しました。「どのような国や地域から、どんな人たちが入国するのか、どのような軍事企業がブースを構えるのか、把握していない」の一点張りでした。「緊迫する国際情勢」と言いながら、日本で武器の売買交渉がなされるということに無頓着なのには驚きます。すでに軍拡路線が当然という態度には驚きます。

(歴代内閣の方針:東京新聞の記事より)

(武器見本市)

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DSEI Japan 2022 - Japanese

 

(2019年武器見本市のニュース)

国連の勧告無視。そして教科書から消えてしまった「国連中心主義」という言葉

日本は憲法に「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」 と掲げるように、国際主義を基調としてきました。現代社会の教科書には「日本は国連中心主義」と書かれていましたが、いつの間にか消えてしまいました。この10年の安倍政権の影響が大きいと言えます。

アベ政治が今もつづき、「相手の話は無視して、同じ答えを繰り返す」若手官僚

政権への忖度が定着し、安部政権が終わっても続いているのが現状です。アベ政治の10年で日本の官僚文化として定着してしまったようです。若手の官僚は目の前の国民には目を向けず、「公式見解」でもあるかのように、同じ答えを繰り返しています。ボクたちがいくら言葉を尽くしても見事に無視し続ける姿はある種の伝統芸のようでした。

異議申し立てを粘り強く続けること、政治を記憶し、自ら考えること

今、私たちにできるのは異議申し立てを粘り強く続けること、政治を記憶し、自ら考えることでしょう。惰性やプロパガンダに流されず、選択して行動することが、大きく世界を変えていくことにつながると思います。結局問われるのは「個人」ということでしょう。(近)

 

 

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