(東京新聞の記事より)
アフガン、中村哲さんの壁画消去
「タリバン運動というのは、アフガニスタンやパキスタンの文化を護持しようという地域的な運動」と話していた中村哲さん
(「SIGHT」の「インタビュー記事から抜粋)
中村哲が14年に渡り雑誌『SIGHT』に語った6万字
アフガニスタンで長年、人道支援と復興に携わってきた医師・中村哲さんへ追悼の意を込め雑誌『SIGHT』に14年に渡り掲載した9本のインタビュー...
タリバン運動というのは、アフガニスタンやパキスタンの文化を護持しようという地域的な運動なんですよ。いわば攘夷運動に近い。
タリバン運動が国境を越えて、世界的な広がりを見せるというのはあり得ないと思うんですよね。
タリバンのやり方や綱領というのは、料理で言えば、日本で生まれた日本料理みないなものなんです。だからタリバンの掲げる綱領を否定するということは、その地域の文化を否定することに等しいわけですね。たとえば、日本だと和服を着るなとかね、味噌汁を飲むなというのに等しいわけで(笑)
そのなかにあっても、もう戦争はごめんだという人たちが圧倒的に多いんです。
タリバンも一般農民も実はひと続きなんですよ。
爆撃(で殺された人たち)でも、NATO軍は初め、ほぼ全員がタリバン兵だと言ったし、住民側はほとんどが一般の住民だったと言ったんですが、
右端から見れば左側は全部左に見えるし、左端から見れば全部右側に見えるわけですね。ちょうど光のスペクトラムのように、中間色の人がほとんどなんです。
外国人が犯した最大の過ちは、こういった中心にある人たちまで、反米勢力にしてしまったということでしょうね。
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