住みたい習志野

市内の情報を中心に掲載します。伝わりにくい情報も提供して行きます。

「今は昭和95年? 女も若手もお飾りでしかない日本の政界」(婦人公論)

2021-02-10 23:46:03 | 報道

森喜朗氏の発言、「後進国日本」の生(なま)の姿を世界中に発信してしまいましたが、今後どうなるんでしょうか?
昨年婦人公論に載ったエッセーが、今評判になっています。

ジェーン・スー「今は昭和95年? 女も若手もお飾りでしかない日本の政界」

トコロテン方式に乗れるのは

新内閣の写真を見て、「昭和95年だなぁ」とため息がこぼれた。最高齢は79歳。60歳以上が過半数を占め、おじさんというよりおじいさんばかりの燕尾服軍団だ。若手と言えるのは小泉進次郎だけで、女性は2人のみ。

昭和を思い出したついでに平成元年の宇野内閣を画像検索してみると、これまた昭和の趣だった。

その前の竹下改造内閣も言わずもがな。女性はひとりもいない。こうなったら全部見てやろうと首相官邸ウェブサイトで歴代内閣のページをクリックすると、インターネット黎明期を思い起こさせるほど古めかしい文字だらけのページが出てきた。予算が少ない市町村のサイトのほうがまだマシだろう。

写真が掲載され始めたのは昭和20年8月発足の第43代東久邇(ひがしくに)内閣からで、当然だが全員男。日本軍があった時代なので、陸軍大臣と兼務の首相と海軍大臣の2人は軍服らしきものを着ている。

敗戦後、昭和20年10月発足の第44代幣原(しではら)内閣では、のちの総理大臣、吉田茂が外務大臣を務めていた。国会議事堂を背に屋外で撮影された白黒写真は、75年後に発足した菅内閣から女2人と若手1人を画像修正アプリで消しただけのような印象。ああ、この国はずっとこうだったんだよな、女も若手もお飾りでしかないのだなと、私は改めて肩を落とす。

佐藤内閣、田中角栄内閣、中曽根内閣と飛ばし飛ばしに見ても、印象は変わらない。写真だとよくわかるが、何代か前のなんとか大臣がのちの総理大臣になるパターンばかりだ。トコロテン方式で、おじいさんたちが代わりばんこにバトンを渡している。

初めての女性閣僚の登場は、昭和35年と思ったより早い。私の記憶には、平成元年の第一次海部内閣が強く残っている。言わずと知れたバブル時代。前任が女性スキャンダルで辞任したため後任となった森山眞弓と、初の民間人女性閣僚である元毎日新聞記者の高原須美子。森山は女性初の官房長官でもあるが、以降、現時点まで女性がこの座についたことはない。

女性閣僚数の最高値は、平成13年4月発足の第一次小泉内閣の5人。いま振り返ると、新時代のワクワク感を演出する装置に使われた気がしなくもない。小泉内閣は第三次まであるが、女性は2人に減っている。

第一次小泉内閣を除けば、まるで規定人数があるかのように女性閣僚の数はほぼ1人か2人。ここまでくると、功績や能力で選ばれているのではなかろうことが嫌でもわかる。トコロテン方式の流れには、誰一人乗っていない。総議員の女性比率を考えればこうなるのは仕方がない、とは思いたくない。国民の半分は女なのだから。上から変えていかないでどうする。

心底くやしい。私は傷ついてもいる。こういうもんだと、なんの疑問も抱かなかった過去の自分にも腹が立つし、諸外国の政府の写真を見れば虚しさが募る。一足飛びに北欧レベルまでとは言わないが、後退すら感じる重い空気はどうにかならないのか。

選挙権を得て以降、私はほとんどの選挙で投票した。その結果がこれだと思うとやるせない。市井に目を向ければ、約半分の女たちが雇用の調整弁となる非正規雇用だ。女たちは上から下まで、出世のトコロテン方式から見放されている。つまり、声は届きづらい。

正攻法ではダメだとは思いたくないのだが、それは甘えなのだろうか。答えはまだ出ていない。(以上、「婦人公論」より)

 

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2月以降のイベントのご案内

2021-02-10 23:45:33 | 催しなど

2月以降の各種イベントのご紹介です

2月18日(木)

午前10時〜11時30分 市民プラザ大久保
「絵本でテツガク対話『桃太郎』」

絵本で深める「テツガク」(船橋よみうり9月26日号) - 住みたい習志野

 

2月19日(金)午前11時〜13時 
すぽっと大学(すぽっと幕張)

「農業の未来を考えよう!➁ 〜種苗法改定後に起こること」
参加費 500円  教授(すぽっと大学講師)菊池秀子さん

ZOOMでも参加できます。
参加ご希望の方は杉山まで(090-1450-3599)

2月27日(土)
朝日カルチャー講演会
《千葉発”ジジ放談” ~日本の”闇”を暴く~》

佐高信&平野貞夫の千葉発・”ジジ”放談

佐高信と平野貞夫の危険なジジ2人のドリフトトーク。ハラハラ、ドキドキの行き先不明の議論。ネットメディア「デモクラシータイムス」の“特別編”。...

朝日カルチャーセンター

 
講演者:佐高信氏、平野貞夫氏
 
日時:2月27日(土) 14時~15時30分
  
会費:会員3630円 一般4180円
 
〒260-0013 千葉市中央区中央1-11-1三井ガーデンホテル千葉5F
      ℡043-227-0131

佐高 信(サタカ マコト) 1945年山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒。高校教師、経済誌編集長を経て、現在評論家、東北公益文科大学客員教授。著書に『逆命利君』(講談社文庫、後に岩波現代文庫)『安倍政権を笑い倒す』(松元ヒロと共著、角川新書)『反-憲法改正論』(角川新書)『魯迅烈読』『面々授受―久野収先生と私』(岩波現代文庫)『城山三郎の昭和』(角川文庫)『西郷隆盛伝説』『佐高信の昭和史』(角川ソフィア文庫)『自民党と創価学会』(集英社新書)『わが筆禍史』『官房長官 菅義偉の陰謀』(河出書房新社)『池田大作と宮本顕治』(平凡社新書)ほか多数。

平野 貞夫(ヒラノ サダオ)1935年、高知県生まれ。60年、法政大学大学院政治学修士課程修了。衆議院事務局に就職。国会運営の事務を担当。園田直副議員長秘書、前尾繁三郎議長秘書、衆議院委員部長などを経て、92年衆議院議員に当選。自由民主党、新生党、新進党、自由党と経て2003年民主党に合流。同年参議院財政金融委員長に就任。04年、政界を引退し、言論・執筆活動に入る。著書に「昭和天皇の極秘指令」「公明党・創価学会の真実」「わが友・小沢一郎」ほか多数。

2月28日(日)習志野シニアクラブ

<公開講座>「絵本屋さんに教わる絵本の魅力」
大久保小近くの「くわのみ書房」那須さんをお招きして楽しくお喋りします
2月28日(日)13時30分〜 谷津公民館


デイリーニュース わたしの1分 くわのみ書房

 

Facebook Watch

 

 
3月7日(日)習志野シニアクラブ
<DVD鑑賞>「麦の穂をゆらす風」
名匠ケン・ローチ監督の、2006年カンヌ映画祭パルムドール受賞作
アイルランド独立を巡る、心揺さぶる傑作
(下の予告編は英語ですが、上映会のDVDには字幕がついています)

3月7日(日)13時30分〜 袖ヶ浦公民館

 
 
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明日の秋津を考える会 会報No.41(年頭にあたって)

2021-02-10 21:53:28 | 投稿

明日の秋津を考える会 会報No.41です


年頭にあたって…ごあいさつ
 新型コロナウイルスによる感染拡大の第3波の中で終息の兆しの見えないまま、新しい年を迎えました。皆さまのご健康をお祈りいたします。
 昨年は、毎月1回開催していた″考える会″の定例会もほとんど開催できず、十分な活動ができませんでしたが、この会報だけは活動の証として発行を続けることができたのは、皆さまのご支援の賜物だと感謝しております。
 秋津地区においては秋津小学校の統廃合の計画が延期となり、住民にとっていったん問題は回避されたことになりました。しかし目を習志野全体に向けると、まだまだ大きな課題があります。主だったものを挙げると、以下の課題があり、どれも市民に直結する重要な問題です。
①旧市庁舎跡地利用に関する事項
 市長は、”跡地は売却あるいは長期貸付による財源化”を明言しています。
②旧消防庁舎の取り壊しによる跡地利用の不透明な決定
③各地区公民館の統廃合
 現在の公民館の縮小計画により、市民の文化活動が大幅に制限されることになります。新規建設された公民館の利用科金の大幅値上げが現実化しています。これらのことから、現市政が”豊かな市民生活の実現”という理念からほど遠いものと考えます。
 明日の秋津を考える会としては、これらの課題に対して、どのように取り組むかを今年の活動の主眼点としていきたいと考えています。
 本年も、ご支援、ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。
                明日の秋津を老える会 会長 田中宏

小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針案へのパブリックコメントについて市が結果を集計中です。そこで今回もパブコメの一例を紹介します。
〇習志野市は首都近郊の比較的小さい文教都市に位置づけられる。しかし隣接する学校間でさえも大きな敷地面積差を生じるなど学校間の格差・歪みが出てしまっている、
〇今回の基本方針案で、今後は学校施設を「地域コミュニティの核」として推進する姿勢を打ち出したことは大いに評価される。
〇学校は住民にとっても生涯学習の場であり、一時的な子供の数だけで適正化等を判断すべきでない。住民の意見判断をも取り入れるべきである。
〇学区見直しの弾力的運用や通学等移動手段の改善と建物増改築等のコスト比較をし、住民の協力と知恵を活用した多様性・特長ある学校づくりを推進する。
 これらを準備した上で住民が自主的に学校を選択する判断の余地をつくる。
〇画一的な学校作りだけが行政の仕事ではない。学校とコミュニティは連携できる。その活動を共有・連動させるのが行政の仕事。
 ハードとしての施設を変えるより、ソフトとしての活用方法を状況に合わせて変えればよい。
            
編集後記
コロナ禍のせいで、まるまる1年間という時間を失ってしまったような気がしす。”明日の秋津を考える会”では、発行担当者の事情により編集員が一部交替しました。本号から不慣れなメンバーで編集・校正をしております。しばらくの間会報は不定期での発行とさせていただきます。秋津や香澄地区周辺の身近な話題も拾っていく所存ですので、今後ともご支援いただければ幸いです。

 

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