習志野市民、仲野さんが始めた「絵本でテツガク」が船橋よみうり(9月26日号)で取り上げられました。
絵本で深める「テツガク」
気づきや疑問 老若男女で語り合い
老若男女が絵本を囲んで語り合う「絵本でテツガク対話する会」が毎月第3木曜に、市民プラザ大久保で開かれている、世代や性別が異なる人が集い、ものの見方や考え方を分かちあい楽しむことが目的だ。発起人の仲野慎一さん(64)は「0歳から100歳代まで共有できる絵本を通し、さまざまな人と交流できる場に」と話す。
17日の会では「浦島太郎」をテーマに40〜70歳代の9人が参加。「納得いかない点が多い物語。太郎は良いことをしたのに、最後は独りぼっちになる。」「昔も感染症とかがあったでしょう。(陸での異変を察知した)乙姫が避難させた。深読みし過ぎかな」など、思い思いに考えを述べた。その後、話題は海洋汚染問題や原発事故、仕事や結婚に及んだ。
同会は5月にスタート、7月に本格始動。定年退職後、仲野さんが地元サークルに目を向けた際、「集まりが一定の年代や性別に偏る傾向にある」と気づいた。「若い人たちとも接する機会を」と考え、同会を設立した。誰もが知る昔話だが、シンプルに思えて奥が深い。昔の人の、まだ見ぬ世界への憧れや過去の反省が込められ、大人が触れても面白いという。
絵本を遊んでいるとさまざまな疑問や気づきが生まれてくる。その答えはインターネット上に落ちているかもしれないが、自分で考え、語り合い、深めることに価値がある。知識で乗り越えられない問題が起きたとき、ここでの対話が役に立つかもしれないと仲野さん。「お金、時間、命、幸せとは?答えは簡単には出ませんが、考え続けましょう」とまとめた。
次回は10月15日10時。市民プラザ大久保(京成大久保駅から徒歩10分)。テーマは「つるのおんがえし」。予約不要。参加費200円(子ども、学生無料)Tel 090・4613・9851 仲野さん
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