この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

今シーズンのコブ滑りを振り返って

2011-05-03 20:09:05 | スキーの話題一般

本日は、今シーズンのコブ滑りの取り組みについてまとめます。

一昨シーズンまではコブ滑りはいわゆる「バンクマジック」で滑っていました。バンクマジックはピッチの長いコブでは気持ちよく滑れるのですが、溝コブやピッチの短いコブでは機能しないのが難点でした。

それに加えて、テク検定でバンク滑りに点が出ないという問題がありました。縦へのスピードがないので、安全な(=消極的な)滑りという判定なのでしょうね。縦に攻めるハイスピードのコブ滑りへの転換の必要性を感じるようになりました。

そのため昨シーズンから改造に取り組んできました。モーグル選手の滑りをスローで詳細に分析したところ、彼らはコブの山側で板を止めて衝撃を吸収しているのではなく、むしろコブの山側を踵で蹴り上げる(あるいは蹴り出す)ような動きをしているように見えました。

衝撃を吸収するために膝を曲げるのではなく、コブを蹴り上げに行った結果として膝が曲がる、というイメージです。

自分でも実地で試したところ、イメージ通りにコントロール性を上げながら、同時に縦へのスピードを上げることが可能になりました。もしかしたら、これが上村愛子選手が言っている「コブのカービングターン」ではないかと密かに思っているのですがどうでしょうかねぇ…?

それでは今シーズンの最終形を動画でどうぞ!



とりあえず自分のめざしているイメージに一歩近づいたと思いますが、まだまだ改善するべき点があります。

(1) 切り替えで見える板のばらつきの修正
時折シェーレンになるときがあります。これはコブの馬の背で切り替えるときに内足荷重過多であることが原因です。先日の高瀬デモからも外足をもっと使うようにというアドバイスがありました。

(2) 深いコブへの対策
バンク滑りで楽ちんに滑っていたときと比べて、今の滑り方では長時間コブ滑りを続けることが出来なくなり、バテてしまうようになりました。深いコブでスピードと持久力を上げるために、意識に筋力を鍛える必要性を感じます。

(3) 全般的に「うまく」見えるための改善
コブがめっちゃうまい人には共通の「シルエット」があるように思います。単なる技術論ではない、何かがあると思います。それが何かまだはっきり言語化できていませんが、オフシーズン中にビデオ解析してゆきたいと思います。