降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★若杉冽さん再び告発ノベル!❶

2014年12月11日 | 新聞/小説

なんとしても「2014年12月10日」前に刊行しなければならなかったのではないだろーか、現役キャリア官僚の若杉冽さんは。
12月10日は特定秘密保護法施行日。

『東京ブラックアウト』(若杉冽さん、講談社刊、本体1,600円=写真右)を読んでいる。
面白くて止まらない。
『原発ホワイトアウト』(2013年、講談社刊=同左)に続く、日本を貪り食う電力モンスター・システムもの(→でも若杉さん、この第2弾が最後になるのではないだろーか.......)。

『東京ブラックアウト』は、「2011年12月24日」付毎日新聞夕刊から始まった。
東日本大震災・福島第一原発事故
最悪『一七◯キロ圏強制移住』
原子力委員長、前首相に三月試算

(あのぉ~、余計なことなんですけど、毎日新聞は数字など洋数字表記なので、タテ書き小説向けに和数字に改めないほうが臨場感があったよーな........)
(ちなみに、前作『原発ホワイトアウト』は朝日新聞記事から始まっていた)

プロローグに続き、本文は。
ある年の大晦日の夜。
列島を爆弾低気圧が襲い、日本海側にある関東電力・新崎(にいざき)原子力発電所の高圧送電線鉄塔が倒壊、原発が緊急停止した。
翌元日午前7時すぎ。
原子炉冷却用バッテリー電源が切れ、原子炉の圧は急速に上昇しはじめた。
新崎原発では慌てて非常用バッテリー電源に切り替えようとするが、
5メートルにも及ぶ積雪と猛吹雪に外部電源車は機能しなかった。
原発所長代理は、官邸オペレーションルームに
「原子力災害対策特別措置法に基づく一五条通報です! 原子力緊急事態です!」
と報告した。

同時刻、東京。
非常事態を察知した資源エネルギー庁次長は密かにトイレへ駆け込み、docomo公回線電話で家族に
「急げ、日本を脱出しろ!」
と告げた................そう、あの時の「江田川経産相」のよーに。
(→以下、書けません。
品性なき木っ端役人根性の官僚たちにハラが立ってハラが立ってハラが立ってハラ辰徳)

読み進むうち、若杉さんの身辺まで心配になったりして。
ガードをしっかり、進撃の講談社。
怪しげなマスコミ取材うけるな、若杉さん。
という感じ。

................長くなったので、続く。