絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

美術史クイズ 20 解答と解説

2010-05-10 | 美術史クイズ
美術史クイズ 20

解答

第1問 コリント式

第2問 ブオンフレスコ

第3問 ピッティー宮殿

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解説

第1問 ギリシャ建築の柱の上の部分のデザインで有名な物が3つあります。
    それは、パルテノン神殿で有名なドーリア式と、大英博物館で使われているイオニア式、ローマのサンピエトロ大聖堂で使われているコリント式があります。その3つとも使われているのが、コロッセオです。
実は、コロッセオは4階建なので、さらにその上にもう一つ柱がありますが、そのデザインをご存知ですか。それは、コンポジットと言います。イオニアとコリントを組み合わせたデザインです。ここまで知っていると、ツーですよ。

第2問 ブオンとは、イタリア語で良いとか正式なという意味です。
    イタリア語で、「こんにちは」は、ブオン ジョルノと言いますが、そのブオンです。英語もグッドアフタヌーンといいますが、そのグッドに当たります。
因みに正式でないのをフレスコセッコといいます。これは別名がテンペラです。
レオナルドの最後の晩餐はこのテンペラで描かれました。しかし、ガイドブックにフレスコ画と描いてあるものがあります。それは、その違いを知らない編集者がフレスコセッコと書いてあるので、フレスコだけを書いてしまったのでしょう。


第3問 ピッティー宮殿は、大聖堂やウフィッツィー美術館から考えると、アルノ川の反対側にあります。面白いのは、ウフィッツィー美術館から通路が出ていて、ベッキオ橋を渡って、宮殿まで、ずっと続いていることです。美術館の隣には、市庁舎があるので、そこからずっと続いていることになります。通路にはたくさんの肖像画がありました。歴代の市長や貴族など偉い人たちを描いたものなのでしょう。最近その通路がテレビで公開されました。
このピッティー宮殿は、ブルネレスキーが設計したそうですが、建築がはじまったのは、ブルネレスキーが亡くなってからで、しかも建築途中で依頼主のピッティーも亡くなってしまったため、建築は途中で止まり、本当に完成したのは、18世紀になってからだと聞きました。
コメント
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