絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

県展制作 25

2010-05-04 | 県展指導
Oさんがラストスパートで頑張っています。



遠景をしっかり描いてから、手前の木を描くという手順で進める予定でしたが、遠景の表現に苦労して、なかなか木が描けないでいました。いま、漸く木が入ってきました。
これから、木の枝の配置や太さ、下の草の表現がなされていきます。

右に描いた釣り用の台が取ってつけたようにならないように、注意が必要です。
やや、白っぽいので、もう少し、暗い部分の表現が必要かと思います。

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県展制作 24

2010-05-04 | 県展指導
Tさんが、県展制作の追い込みをしています。



岩と水が良く描けています。
左の山が単調です。
右側が絵ハガキのような気持ちよさなので、絵全体を軽くしています。
白い雲が空いた空に目玉のように描いてしまいました。もう少し自然な雲が良いのではないかとアドバイスしました。

そして、こうなりました。



左の山が派手でしたが、落ち着きました。
雲が自然になりました。
中央の木の葉も自然になりましたが、幹が強すぎます。
岩の遠近がおかしいところがあります。
近い岩と遠い岩の境目がおかしいです。

そして、こうなりました。



木の後ろの岩に光を当てすぎました。平面的に見えてしまいます。
左の山のスカイラインが単調です。
右の山の青紫が遠すぎて、右側が凹み過ぎています。
山の色をもう少し暗くするか、手前に何か木を描くなどの工夫が必要です。

岩が上手に描けているため、木などももう少しリアルにしなければならないでしょう。
中央の木の右側の山の表現がぼけ過ぎています。
全体の表現をもう少し統一する必要があります。

中央の木の立体感が足りません。団扇みたいな平面にならないように、ボリュームが必要です。







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美術史クイズ 17 解答と解説

2010-05-04 | 美術史クイズ
美術史クイズ 17

解答

第1問 セベルス帝   カラカラ帝

第2問 ハドリアヌス  ハドリアヌスルネッサンス

第3問 フェイディアス ペリクレス

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解説

第1問 この凱旋門は、ローマの休日でアン王女が新聞記者のジョーと出会ったシーンで出て来ます。それは、フォロロマーノの外側ですが、中に入ると元老院の建物の隣です。
セベルス帝の子どもがカラカラとゲタです。どちらも石膏デッサンで美大受験生がよく描きます。二人は兄弟で、カラカラ帝が母親の前で、弟のゲタを殺したそうです。
カラカラは、大浴場を作ったことで知られていますが、全ローマ人にローマ市民権を与えた人です。みんな平等にしたということで、とてもいい皇帝のようですが、このことは大変なことでした。
それまで努力した人だけがローマ市民権を得られたのに、なにもしないで全員が平等ということになったのですから、やっとの思いで市民権を得た人たちが面白くありません。これもローマが滅亡に向かう一つの原因になっているようです。

第2問 ハドリアヌスは、髭を生やした皇帝として彫刻になっています。
   テベレ川のほとりにあるサンタンジェロ城がハドリアヌスのお墓です。
   ローマのパンテオンを作りなおしたことでも有名です。

第3問 フェイディアスは彫刻家として有名です。
    その当時の政界の第一人者であったペリクレスと親しかったこともあって、この建築を頼まれました。中に巨大なアテナ女神を作ったことでも知られています。しかし、それは破壊され、持ち出されたため、今は中にありません。
ギリシャは、直接民主政で一人の人が権力を持たないように、陶片追放などということも行われましたが、このペリクレスだけは例外で、20年以上に亘って、政界のトップに君臨しました。パルテノン神殿は、柱がドーリア式で作られています。
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