絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

本格的に絵を学ぶ 2

2010-03-16 | 絵画指導
本格的に絵を学ぶという場合、やはり一番難しいのは人物画です。

美術大学を出たという言葉を聞くと、私は、じゃあ石膏デッサンがかなり上手いなと思います。そして、一通り裸婦の勉強もしただろうなあと思います。だから、人物はある程度描けるだろうと推測します。

そういう人を本格的に絵を学んできた人だと言います。

ただし、だからと言って、なんでも描けるかというとそうではありません。
面白いのは、風景画です。本格的に勉強してきたと言いながら、風景画が描けない人もいます。描けないと言うと言い過ぎなのですが、実は風景画は返って素人の方が上手かったりします。だから、人物画があんなに描けるのに、それに比べて何で風景は描けないのかなあと感じるのです。

私は、素人でも本格的に絵を学ぶなら、人物が描けるようになることが必要だろうと思います。だから、私のデッサン会では、年輩の方たちがほとんどなのに、美大受験生のように石膏デッサンからやらせているのです。また、人物クロッキーも描かせています。
クロッキーで全体をすばやく掴み、石膏デッサンで描き込む力をつけるという方法です。
仕上げは、石膏デッサンくらいに描き込んだ人物画を描かせることですが、まだそこまでは行っていません。

しかし、石膏デッサンが美大レベルになれば、人物もかなり描けるようになるだろうと思います。

今回、指導して気付いたことは、静物画がかなり上手くなったので、石膏を描かせても大丈夫だろうと思ったら、そうはならなかったことです。あれ??と思いました。石膏はもう一段階上の技術が必要らしいです。その方は、透明なガラスも描けますし、ブロックの質感や重さも描ける人です。布の皺の明暗も質感も描ける人です。それなのに、石膏となるとちょっと違うのだということがわかりました。全くの一色で、複雑な形を明暗だけで表現するということ、そして、顔があるということ。この二点が難しいようです。

だから、初めて描く人には、石膏は難しいということを頭に置いた方が良いと思いました。

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前回は、テーマについて、富士山や紅葉、桜などを描くのは避けた方が良いと言いましたが、もう一つ付け足すと、ある程度デッサン力がつくまでは、人物は避けた方が良いだろうと思います。というのは、人物はその画家の力量が直ぐに分かってしまうからなのです。

一応、私の指導方針は、初めて描く人には、上のようなことを話します。
まだまだ、ありますので、次回をおたのしみに。
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竜馬伝

2010-03-16 | 読書
「竜馬伝」という本を買ってきました。

NHKの大河ドラマの解説本のようなものです。

毎回テレビでは見ていますが、それをもう一度復習するみたいで理解が深まります。
映像で見たものを文字で振り返ってみるのもいいですね。少し、先まで読んだので、これからどうなるかが分かってしまいました。

しかし、この時代の凄い人たちは、いろんなところで出会っているものですね。
本当かなと思うところもあります。

吉田松陰が黒船に乗ろうとしたときに、竜馬が出会って、一緒に連れて行ってくれと頼む場面がありました。しかし、それは怪しいでしょうか?以前読んだ本には、その場面はなかったように思います。

世に棲む日々、竜馬が行く、おーい竜馬、などを読んだのですが、松陰と竜馬はであってなかったような気がしますがどうでしょうか。

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ただ、ここで、竜馬は吉田松陰から、「あなたは何のために生まれてきたのか」と問われます。この世の中で、何をするのか?と。

あなたはあなたの使命があるでしょうということです。それは、いま黒船に乗ってアメリカへ行くことではないでしょうという意味でした。

結果的には、そうしなかったために、薩長同盟や大政奉還に関わり、新政府の構想を考え、自分は海援隊を作るという夢に向かって生きることになりました。

自分のやるべきことかあーーーーと考えます。

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私は、常にそう考えています。

いま、俺は何をすべきかと。

いまは、このネットを通じて、本格的に絵を描くことを世界中の人々に教えたいと考えています。まだ、素人だという人に、絵を描く本質的なことを教えたいのです。
希望のある方は、ご連絡ください。


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