独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

ディスコ (Disco) という会社を知ってる?

2021年06月30日 16時30分30秒 | 科学技術
私はディスコ (Disco) という会社をこれまで全く知らなかった。
80年ほど前に広島県の呉市で創業した精密切削加工を専門とするメーカーであり、今では従業員5600名の大企業だそうだ。最近はシリコンウェハー加工機器メーカーとして注目されているらしい。

https://www.disco.co.jp/jp/index.html

この会社の存在を知ったのは、下の記事を見たからだ。えっ??という感じだ。

Eighty-Year-Old Japanese Firm May Be Key to Next-Gen Chips
June 30, 2021
Yahoo
One Japanese company that got its start making grinding wheels for machinery more than 80 years ago believes it holds the key to helping manufacturers create ever slimmer and more powerful semiconductors to power next-generation mobile phones and advanced computers.

Disco Corp.’s machines can grind a silicon wafer down to a near-transparent thinness and cut the tip of a hair into 35 sections. That knowhow will allow chipmakers to stack integrated circuits on top of each other in a process called 3D packaging, promising smaller chip footprints, reduced power consumption and higher bandwidth between various parts.


上記記事にあるように、この会社の切断技術により、髪の毛の先端を35分割できるそうだ。

髪の毛の断面を35分割できるほど小さく
(走査型電子顕微鏡写真)


この日本企業の技術により、シリコンウエハーを透明に見えるほ薄く切断することができ、それにより3Dパッケージングと呼ばれる3次元積層技術が成立する。
これは次世代チップの鍵になる技術なのだそうだ。

イビデンの3Dパッケージング技術がすごいとは聞いていたが、ディスコとはどういう関係なのだろうか。
ちょっと調べたところ、イビデンは材料メーカー、ディスコは装置メーカーという関係らしい。


ディスコ関家社長、半導体3D関連技術の実用化近づく-政府も支援
2021年6月30日
Bloomberg
関家氏はインタビューで、4、5年前から関連技術を開発しており、「やっと実用化の光が見えてきている」と述べた。今後3D関連事業は同社の「売り上げを増やす要素になる」とみている。3Dパッケージングでは半導体ウエハーを製品化する過程で、従来より高い平坦度や清浄度の研削などが求められるという。

3Dパッケージングは、メモリーや中央演算処理装置(CPU)を一つの基盤に積層する技術で、処理速度アップのほか製品の小型化や省電力化を可能とする。経済産業省が主導し、台湾積体電路製造(TSMC)が茨城県つくば市で進める開発プロジェクトには、ディスコも名を連ねている。

 マッコーリーキャピタル証券のアナリスト、ダミアン・トン氏は「回路の微細化に関するムーアの法則はいつか終わるが、半導体の進化を維持する方法の一つは回路を垂直に構築すること。ディスコの技術はそれを可能にするための鍵となる」と述べた。

  経産省は海外企業が持つ技術も活用しながら、国内での半導体生産・供給基盤を強化する方針を打ち出した。3Dパッケージング技術を活用すれば、世界で開発競争が進む第5世代通信規格(5G)関連や自動運転技術への貢献も期待できる。


経産省がなぜTSMCを筑波での開発プロジェクトに加えるのか、その理由を知りたくて調べているのだが、上記の記事を読んでも、その理由が見えてこない。
深田萌絵さんは日本の最先端技術が海外に流出するだけであり、技術の空洞化により日本は衰退するだろうと警鐘を鳴らす。
私もそれに同感である。
TSMCを引き込んではならない

TSMC誘致の首謀者は西川和見と甘利明か? 2021年06月09日
技術流失を推進する経産省という売国集団 2021年06月03日
世界の半導体競争で敗北する日本:深田萌絵さんの指摘 2021年05月13日
サムスンによるルネサス買収を阻止せよ:日本の危機 2021年04月06日


保守言論人とされる藤井厳喜と林建良がタグを組んで親台湾ムードを煽っている。
日本と台湾=兄弟国という主張である。
台湾は日本にとって大切な国であることは間違いないにしても、あくまで他人であり、外国である。
台湾と中共は裏で深くつながっているのであり、深入りすれば、結果として中共を助けることになりかねない。だから、藤井厳喜らの親台湾路線は極めて危険である。親台湾ムードが行き過ぎてTSMCへの過度の肩入れにつながっているのではないかと思う。

中国による台湾への武力侵攻はあるか? 株価の不思議な動きから読み解く 2021/6/20
隠れ中共保守言論人の特徴 2021/06/27 深田萌絵

【徹底解説】台湾半導体、TSMCの隠れ戦略…中国進出で困るのは中国? 2021/05/13
台湾ボイス『TaiwanVoice』林建良 x藤井厳喜

藤井厳喜(CFG代表)ワールド・フォーキャスト配信中 2021年5月10日
日本の半導体産業は、この30年で世界の二流にまで落ちこぼれました。今や日本がTSMCから教わっている段階で、日本からTSMCに流出する技術はありません。残念ながら。台湾が日本に学んでいたのは、せいぜい1990年台の話です。



経産官僚がTSMC誘致にイビデンを使ったと暴露 2021/06/30

深田萌絵さんによる一部の保守言論人への攻撃が止まらない。
上記youtubeの終わりのほうに出てくるこの部分、

あくまで私個人の解釈だが(笑)。
元共産党員youtuber = 篠原常一郎
金粉政治家 = 青山繁晴

そう言えば、私も青山繁晴の悪口をかなり前に書いたことがある。

青山繁晴氏には失望した:移民法に賛成票を入れるそうな 2018年11月27日



<2021年7月1日>

電気自動車参入でフォックスコンが“自動車業界の覇者”になる日
iPhoneの次はクルマを支配する
2021/7/1
iPhoneの製造を請け負う、世界最大の電子機器受託生産企業フォックスコン。台湾に本社を置き、おもに中国で生産をおこなっている同社が、電気自動車の製造に参入すると表明した。

これは、エレクトロニクス業界と自動車業界という2つの巨大産業の融合が起きつつあることを示している。パラダイムシフトの始まりを英経済紙が解説する。

「従来の自動車メーカーにとって新たな課題は、全く異なる分野のサプライヤーをいかに活用していくかということです」と、周は言う。

さらに、テスラのサプライチェーンがすでにさまざまな業界の台湾グループに大きく依存していることを指摘したうえで、こう付け加える。「コスト競争力のあるサプライヤーだけが生き残れるでしょう」。


中国が武力侵攻し、戦場になるかも知れない台湾。
その台湾にサプライチェーンの多くを依存するとは、一体どういうことか。
将来への危機意識はないのか?
考えられることは一つ。
中国による台湾への武力による威嚇は単なるこけ脅しであり、武力侵攻はない、ということ。
台湾は裏で中国とつながっているのであり、中国から見れば、台湾は金の卵を生むにわとり。かっての香港のような役割 (世界への窓口) が与えられるはずだ。
台湾を戦場にして破壊するのは愚の骨頂ということになる。








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