独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

開戦前夜のロシア vs 欧米

2016年10月28日 08時01分39秒 | 欧州
日本の主要メディアは全く報道しないが、ロシアと欧米の対立が激しさを増し、冷戦時代より緊迫している。
ロシアと欧米の対立は2014年のロシアによるクリミア併合で決定的になった。その後のウクライナ騒乱とロシアへの経済制裁により対立はさらに深まり、それに加えて、シリア内戦でのアメリカとロシアの対立により、第三次大戦がありうるとの雰囲気が醸成された。
ロシアとアメリカはそれぞれ激しい軍拡競争に突入し、双方とも新型核爆弾の開発にしのぎを削っている。

関連する海外情報は多いが、視覚的にわかりやすい一例を示すと、
This one map shows the mounting tensions between NATO and Russia
この1枚の地図が NATO とロシア間の緊張の高まりを示している

Jul. 7, 2016
http://www.businessinsider.com/map-europe-divided-nato-russia-2016-7



アメリカ海軍の元高官がアラスカの住民に、ロシア軍の侵攻があるかもしれないとして、注意を呼びかけた。
US Naval Official: Russia Preparing for War in Alaska

19.10.2016
https://southfront.org/us-naval-official-russia-preparing-for-war-in-alaska/


ドイツはロシアとの戦争に備えている
Germany Preparing for War Against Russia

09.06.2016
http://www.strategic-culture.org/news/2016/06/09/germany-preparing-for-war-against-russia.html


米国はスマート核爆弾を開発した(動画あり)
U.S. ready for nuclear 'smart' bomb

16 Aug 2016
http://video.cnbc.com/gallery/?video=3000543422&play=1
B61-12 は米国初のスマート核爆弾であり、精密誘導が可能である。2020年から本格生産が始まる。



ロシアはフランスやテキサスを焦土化することができる'Satan 2'ミサイルを公開した
Russia unveils 'Satan 2' missile, could wipe out France or Texas, report says

October 27, 2016
http://edition.cnn.com/2016/10/26/europe/russia-nuclear-missile-satan-2/index.html



'Satan 2'missile


ロシア、史上最強の核ミサイル「サタン2」の発射試験を実施
2016.10.26
http://business.newsln.jp/news/201610251436380000.html
ロシアが一発でフランスやテキサス州に匹敵する領域を焦土と化することが可能な超大型核ミサイル「RS-28 Sarmat」の発射試験を実施したことが24日、ロシア国内紙の報道で明らかとなった。

RS-28は西側では「Satan 2(サタン2)」とも呼ばれている超大型のICBMで、合計15基の核弾頭を搭載する能力を持ったものとなる。

RS-28にはまた、米国政府が開発を進めている弾道ミサイル防衛システムを無力化するカウンターメジャーも装備されており、西側の最新の防衛システムを突破して核攻撃を行う能力も有した、この種のミサイルとしては最新鋭のものとなる。

これまでのICBMは、単純な弧を描いた弾道軌道コースの元で、目標地点まで到達する方式を採用してきたのに対して、RS-28は打ち上げが行われると大気圏上層部で、極超音速(?)飛行のモードに移行して、目標地点まで飛行を行うという独自の方式を採用したものとなっている。

このサブオービタル飛行コースの場合、米国が開発を進めている、ミッドコース、ターミナルフェーズのどちらの弾道ミサイル防衛においても迎撃を行うことは困難で、ロシアは米国の最終防衛圏を突破して相手国に核攻撃を行うことが可能となることとなる。

ただし、RS-28の飛行メカニズムについては現状、詳細は明らかにはなっていない。

ロシア政府では、来年からRS-28の生産を開始した上で、2018年中に実戦配備することを予定している。

米国政府は、今世紀に入って以降、弾道ミサイル防衛システムやグローバルストライクなどの敵国の核の傘を無力化する兵器システムの開発に多額の予算を投じてきた。

ロシア政府は、過去に人類が開発した兵器としてはもっとも強力な破壊力を持つ、究極の核兵器を実践配備することで、現在、米国有利に傾いている核の均衡状態を改めて、元の均衡状態に戻すことを見込んでいる。


南シナ海問題へのオバマの軟弱な対応はロシアとの対立が影響している可能性が高い。
「航行の自由作戦」を実施したといっても、アメリカ艦隊は中国が造成した人工島からはるか沖合を航行することで、本気で対立するつもりがないことを示した。アメリカにとって主敵はロシアであって中国ではない。中国との対立を避けるのは戦略的な計算によるものであろう。

さて、そこに我が安倍晋三首相が割って入ろうとしているわけだが、どのような思惑があるのだろうか。対ロシア経済協力を強化しつつ、北方領土問題を決着させて平和条約を締結するということだが、言葉どうりに理解していいとは思えない。経済協力で金をむしり取られるだけで領土は帰ってこないのではないかと危惧する人がいる。
そういう懸念は理解できるが、ヤクザにみかじめ料を払うようなものだと思えばいいのではないか。第三次世界大戦が始まっても、日本に核ミサイルを打ち込まないでほしいと頼むのであれば、安いものかもしれない。
   
  
<2016年10月30日>

ロシアを熊に例えれば… 日欧の危機感に溝(風見鶏)
2016/10/30 9:01 日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08957420Q6A031C1PE8000/?dg=1&nf=1
 暴れている熊がいるとしよう。正面に立たされる人は、牙が迫り、命の危険を感じる。ところが後方から見れば、お尻しか見えず、さほど怖くはない。ロシアを熊にたとえれば、前者の視線が欧州、後者がアジアといえるだろう。
 一方、中国を龍に見立てると、日欧の立場は入れ替わる。日本は龍の牙と向き合っているが、欧州は尻尾しか見ていないため、危機感が乏しい。欧州のベテラン外交官は打ち明ける。

 「我々は中国から遠く離れており、物理的な脅威は及ばない。日米ほどには東・南シナ海問題を深刻には受け止めていない」

 見える光景が違うのだから認識に大きな差が生じるのも当然だ。それにしてもロシアをめぐる日欧の脅威観の溝は、日本が思っている以上にずっと深いようだ。いま滞在しているロンドンで外交や安全保障専門家と話して痛感するのは、冷戦再来を思わせるほどのロシアへの警戒感だ。

 「彼らは今や戦略敵対国になった。しかも対立は長年にわたり続く」。対ロ強硬派と呼ばれる識者だけでなく中道派もこう話す。大きな原因はロシアが軍事挑発を強めていることにある。

 テムズ川にたたずむ大きな石造りの英国防省。10月21日朝、省内の空気が張りつめた。シリア沖に向かうとみられるロシアの空母機動部隊が最短で幅約34キロメートルしかない英仏のドーバー海峡に現れたからだ。「冷戦中にソ連の空母は出没したが近年はなかった。挑発的だ」。英国防省に近い安保専門家は語る。

 これは氷山の一角にすぎない。10月上旬、ロシアは東欧にある飛び地の自国領カリーニングラードに、核弾頭を搭載できるミサイルを配備した。欧州各国へのサイバースパイやデモをあおる情報工作も激しいらしい。

 英国のロシア専門家によると、英外務省と国防省は最近、ロシアのスパイ活動やサイバー工作に対処する専門部局をひそかに立ち上げたという。

 それだけに、12月にプーチン大統領を招き、経済協力を大盤振る舞いしようとする日本をみる英国の視線は冷ややかだ。「ドイツ政府内でも同様の空気が漂っている」(欧州外交筋)

 対中戦略上、日ロ関係を強めたいという安倍晋三首相の発想は、欧州でもそれなりに理解されてはいる。それでも日ロ接近に批判がくすぶるのは、シリア・アレッポへの空爆問題などが重なり、プーチン政権への不信感が臨界点に達しつつあるからだ。

 英国王立防衛安全保障研究所のジョナサン・アイル国際戦略部長はこう指摘する。「安倍氏が中国に対抗するため対ロ関係を強めようとしているのはわかる。だが日本は動くのが遅すぎた。10年前ならよかったが、ロシアがここまで強硬になってしまった以上、タイミングが悪い」

 ロシアへの米国のまなざしは、欧州よりも険しい。米大統領選のかく乱を狙ったロシアのサイバー攻撃が指摘されるなか、ワシントンの警戒感は一段と強まっている。

 「来年1月に『クリントン政権』が生まれれば、米国の対ロ政策はもっと強硬になる」。米民主党関係者からはこんな観測が流れる。

 ロシアと交渉し、領土問題を解決しようとする安倍氏の姿勢自体がいけないというわけではない。

 ただ、米欧との不協和音が広がれば、プーチン氏から足元を見透かされやすくなる危険があることも念頭に、外交を進めるべきだ。立地条件の違いから生まれる対ロ観の溝を、決して侮るべきではない。(ロンドンで、編集委員 秋田浩之)



Get Ready, America: Russia Will Soon Deploy an Air Defense System Better Than the S-300
アメリカよ、覚悟しろ:ロシアは間もなく S-300 よりすぐれた防空システムを配備するぞ

October 29, 2016
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/get-ready-america-russia-will-soon-deploy-air-defense-system-18236




<2016年11月1日>

Russia Thinks The Cold War Is Back, But Americans Aren’t Paying Attention
October 31, 2016
http://thefederalist.com/2016/10/31/russia-thinks-cold-war-back-americans-arent-paying-attention/
Russia is resurrecting Soviet-era tactics and moving, with allies like Iran, to change the international order, and we’re still acting like they’re our partners in places like Syria.



Half of Russians fear Syria could spark WWIII
October 31, 2016
https://www.yahoo.com/news/half-russians-fear-syria-could-spark-wwiii-132704703.html



<2016年11月4日>

How World War III Could Start (Think Syria, the Baltics or the South China Sea)
November 3, 2016
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/how-world-war-iii-could-start-18276



<2016年11月6日>

Europe Quietly Arms Itself Against a Russian Invasion
"Everything is about Russia taking back territory that was historically Soviet."
11/6/16
http://europe.newsweek.com/europe-quietly-arms-itself-against-russian-invasion-516634

 

<2016年11月6日>

300,000 NATO troops are on high alert to face Russia
November 9, 2016
http://theweek.com/speedreads/660322/300000-nato-troops-are-high-alert-face-russia



<2016年12月2日>

ソ連崩壊と同じ道を再び歩み始めたロシア
ロシアとの安易な提携は禁物、経済制裁の維持強化を
2016.12.2 渡部 悦和
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48550?utm_source=ldr&utm_medium=feed&utm_campaign=link&utm_content=link



<2016年12月14日>

NATO is Hunting Russia's 'Carrier Killer' Submarines
The subs are thought to be stalking two NATO carrier battle groups operating nearby.
Dec 13, 2016
http://www.esquire.com/news-politics/a51503/nato-hunting-russian-carrier-killer-submarines/



<2016年12月17日>

Sweden returning to Cold War tactics to protect against Russian aggression
Dec. 16, 2016
http://www.upi.com/Top_News/World-News/2016/12/16/Sweden-returning-to-Cold-War-tactics-to-protect-against-Russian-aggression/1581481912615/
STOCKHOLM, Sweden, Dec. 16 (UPI) -- Government officials in Sweden have advised towns to make preparations for potential attacks by Russia.
The Civil Contingency Agency informed local authorities last week that they should maintain operations in underground bunkers and ensure emergency systems are working properly.


<2017年1月9日>

Largest deployment of U.S. troops since Cold War arrives in Germany
Jan. 7, 2017
http://www.upi.com/Top_News/World-News/2017/01/07/Largest-deployment-of-US-troops-since-Cold-War-arrives-in-Germany/4101483827654/
The move was meant to reassure nervous NATO allies the United States was prepared to respond in the event of further Russian aggression in the region.
The United States is not the only NATO member to beef up deployments in eastern Europe. Britain has deployed fighter jets to patrol the Black Sea and a division of French and Danish troops are being deployed to Estonia. Germany is also expected to contribute additional forces to the region.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国人の増殖メカニズム | トップ | 豊洲市場の地下空洞は安全で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

欧州」カテゴリの最新記事