独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

中国の隠れた意図は「世界征服」か?

2006年11月26日 09時55分26秒 | 中国
日中関係に限って言えば、昨年は反日暴動や原子力潜水艦の領海侵犯事件など小さな事件があったが、今年は何事もなく、今後数年以内に起きるかも知れない大動乱に比べれば、おおむね平穏な期間だったと回顧されることになるのではないだろうか。

中国の急速な軍事力増強に対する警戒感が世界的に高まっているが、その意図を台湾併合および東アジアでの覇権と結びつける考え方が支配的なようだ。だが、私はそれとは違う見方をしている。
結論を先に言えば、中国の真の狙いは「世界征服」だと考える。

中国の経済発展に伴って13億人の人々の生活レベルが、均等ではないにせよ、高まってきている。ある人は「中国のリビングスタンダードがアメリカ並みになれば地球が7個必要だ」と言った。7個が正しいかどうかは別にして、地球は資源エネルギー、食糧および環境負荷の限界を露呈することになるだろう。
中国は国内に多くの矛盾を抱えており、混乱はさらに深刻さを増して崩壊に至ると予想されるが、万一現体制が生き延び、さらに発展を続けることになれば、世界は深刻な資源インフレに見舞われることになる。
今日も新聞は銅素材価格高騰を伝えているが、すでにその兆候は至る所に見られる。

今現在は中国マネーに引き寄せられて日米欧は中国にすり寄っているが、一方ではスパイ行為を理由に中国人研究者を閉め出す動きや、石油会社ユノカルの買収阻止などのように徐々にアメリカでの反中国的な動きが強まっている。人民元切り上げ要求などの圧力も高まっている。
中国の経済力および軍事力がさらに拡大すれば、拡大を通じて得られる利益よりも不利益の方が上回ることを欧米が強く意識する段階に達するだろう。その時、もっと露骨な中国封じ込め策が前面に出てくるのではないだろうか。
それにより中国の発展が止まることになれば、当然中国と欧米および日本との対立は深刻さを増すだろう。

以上は内部矛盾による数年以内の崩壊がないと仮定した場合の予測であり、中国の指導者は欧米による「中国封じ込め」を前提とした未来図を描いているのではないだろうか。地球全部を所有しなければ13億人が快適に暮らすことはできず、人民の不満を鎮めて体制維持を図ることはできない、と。中国にとって「世界征服」は問題を解決する唯一の手法として認識されているのではないかと私は危惧している。

北京オリンピックのスローガン「1つの世界、1つの夢」One World One Dream は中国による世界征服(=1つの世界)と中華思想(=1つの夢)を意味している、と解釈するのはあまりにも意地悪だろうか。

中国が内戦などを通じていくつかの小国に分裂し、それぞれ貧しい発展途上国として安定化してくれることは、中国人に気の毒ではあるが、全人類的視点から見て望ましいことである。


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