独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

極右にも議席を!

2007年05月22日 18時43分57秒 | 日本
日本の政界を概観すると、中道に自民党、少し左に民主党、かなり左に社民党、そして極左としての共産党がある。それで、すごく不思議なのが自民党より右に何もないということだ。
一方で国民の意識として最近特に顕著なのはかなり右と言っていいような論調が、特にネット上で、多く見られ、それが強い支持を受けていることだ。
私のブログも多分かなり右の傾向が強いのだろうと思う。
右とか左とか、定義はあいまいだが、要するに共産党、社民党そして民主党に反対で、かつ自民党の平均値が生ぬるいと考える人は右なのだと思う。ここで、あえて「自民党の平均値」と書いたのは、自民党内にもかなりの幅があるからだ。

戦後60年を振り返ると、終戦の虚脱状態を経て、その直後に現れたのは極端な戦前否定であり軍国主義否定だった。あらゆる軍事力の保有に反対し、自衛力さえ否定する考え方が有力であった。最近になってようやく若者は戦後の自虐的歴史観のくびきから解き放たれつつ自由な発想で意思表示をするようになり、日本周辺の国際情勢にただならぬものを感じて危機感をつのらせるようになった。
多くの若者の意識は一見すると排外主義、民族主義のように見えるが、攻撃的要素が全く見られず、内向きであり、戦前回帰とは無縁である。左翼陣営の主張に激しく反発することから、右翼的と見ていいのだろう。

政治の基本的なありかたとして、政治勢力のスペクトルは国民の意識スペクトルを反映しているべきだ、と私は考えている。
つまり、右側の国民が増えているのに、それを代弁する有力政党が存在しないのは異常なのである。

その原因は「右翼」という言葉があまりにも悪いイメージを伴っていたからだろう。右翼という言葉からすぐに連想するのは、街宣車、暗殺、暴力、軍国主義、三島由紀夫の割腹自殺、などろくな物はない。

ただ、左翼にも様々な分派が存在し、時代と共に変質してきたように右翼にもいろいろあるらしい。
共産党は暴力革命を放棄して議会主義へと転換したが、右翼にも「テロ絶縁・非暴力宣言」をする者が現れた。

瀬戸弘幸氏のブログ「極右評論」をここ2~3ヶ月かかさず読んでいるが、おおむね賛同できることがわかった。
正直に言えば、私は「極右」という言葉にいまだになじめない。自分はごく普通の平均的日本人だと考えていたのに、「極右」と意見が一致することに大いにとまどっているのだ。

その瀬戸氏が参議院選挙で維新政党・新風の比例区に出馬するそうだ。
維新政党・新風の政策をざっと読んでみたが、旧仮名遣いで書かれているところに大いに違和感を覚えるし、基本主張に「日米安保条約体制からの脱却」、「露・韓・中国の侵略企図に実力をもって断固たる対応」、「拉致完全解決に武力行使を辞さず」など勇ましすぎる言葉がならぶなど、私個人としてはやはり支持できないと感じる。

しかし、このような極右政党が国会で少数の議席を持つのは悪いことではないと思う。上述のように、政治勢力のスペクトルは国民の意識スペクトルを反映しているべきだと考えるからだ。極左である共産党に対抗する勢力が存在すれば、議会の重心が少し右に移動し、国民の意識スペクトルをより正確に反映するようになる。
だから、私の選挙区に維新政党・新風の候補者がいるなら一票を投じようと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿