独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

麻生太郎とアカ日の仲間割れ

2013年08月03日 16時31分07秒 | 日本
麻生太郎のナチス発言をめぐって、アカ日を始めとする主要メディアが祭り状態になっている。野党の一部は麻生太郎の辞任または議員辞職を求めている。

麻生太郎は、消費増税推進派と断定してよかろう。増税は国際公約だから「消費税を上げなかった場合は大変な影響があると先送り論をけん制した」との報道がある。

麻生太郎は経済通であり、マクロ経済を理解する数少ない政治家の一人との評価がネット社会でなされている。平成の高橋是清とさえ言われてきた。ほんの1ヶ月前までの話だが。
ところが、最近になって、消費税増税に前向きな姿勢を露骨にあらわすようになった。小生を含めて、多くの人がその豹変ぶりにぼうぜんとしている。

経済が多少わかる人間なら、来年4月に消費税を上げればアベノミクスが失敗に終わるだろうことは容易に理解できる。橋下内閣もリーマン・ショック後のイギリスも消費税上げによって経済を失速させた。
麻生太郎はそんなことは百も承知だろう。それなのに、なぜ消費税上げを主張するのか?
唯一可能な解釈は、麻生太郎はアベノミクスの失敗を願っているというものだ。安倍総理を失脚させて、自分が後釜にすわろうとしているという説だ。アベノミクスに不快感をもつアメリカが麻生太郎の後押しをしているとのうわさもある。

小生としては、下記のアカ日社説が気に入らない。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
消費増税―先送りの危うさに目を( 2013年 8月 3 日(土)付)
・・・先進国の中で最悪の財政難のなか、日本銀行は金融緩和のために、市場を通じて国債を大量に買っている。
 これが「中央銀行による財政の尻ぬぐい」と疑われれば、国債相場は急落し、金利が急上昇して景気の足を引っ張る。そうなるとデフレ脱却と経済成長、財政再建のすべてが遠のいてしまう。 ・・・


増税しなければ、信認を失って国債が暴落し、金利が急上昇する、という「迷信」を増税の根拠にしている点では麻生太郎と同じだ。
海外勢の国債保有率は5%(50兆円)程度にすぎない。売り浴びせられても日銀が買い支えれば暴落しない。国内勢は国債を売って円を手にしても現状では運用先がないから売らない。
ということで、国債暴落説は「迷信」にすぎないのである。

多少論点は異なるが、産経の田村秀男氏も麻生太郎を激しく批判している。
「欺瞞と倒錯の増税翼賛会」
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/3148202/

迷信を振りかざすのは、安倍政権の失政を願っているからと解釈せざるを得ない。その点では、同床異夢ではあろうが、麻生太郎もアカ日も同じ穴のムジナと言えそうだ。

アカ日はまさに売国新聞の面目躍如なのだが、ナチス発言をめぐって麻生太郎の足を引っ張り、「仲間割れ」しているところは、ほめてあげたいと思う。

<追記>
麻生さんを呼び捨てにして申し訳ないとも思うが、消費税上げ主張により保守層の信頼を大きく損ねたことは否定出来まい。ナチス発言で次期総理の芽はなくなったのだから、信頼を回復したければ、消費税上げを引っ込めるとともに、8月15日に靖国参拝していただきたい。中韓への配慮はもうやめた、という明確なメッセージを送っていただきたい。
コメント (3)
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