イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

いよいよ登場!イースターテーマのビスケット、これを見なければストックポートに春は来ない?!

2019年03月10日 22時59分07秒 | 英国ってハズカシイ!
久々に登場、グリーンノール Greenhalgh's の季節感あふれるジンジャーブレッドのディスプレイ。


今年も登場!

実は数週間前から始まっていたイースター仕様のジンジャーブレッド・ディスプレイ、写真を撮る機会がこれまでなかったのです。

イースターまで毎日日替わりで、それも周期的に同じ種類が頻繁に登場することと思われますので、前を通り次第写真を撮ることにします。

グリーンノールはイギリス北部を中心に展開するベーカリー(パン、ケーキ屋)のチェーン店です。ストックポートのタウンセンターには平行に並ぶ2本の商店街に各一軒ずつ、計2軒もあります。

中央の一口大のキャロットケーキにはマジパン製のかわいらしいニンジンが載っています。両側がウサギだとよかったのですが、ちょっと期待をはずしてショートブレッド・サンドウィッチのスマイリー・フェイス。抜いた目、口から間に挟んだラズベリージャムの毒々しい赤がのぞいています。

その両側がウサギとヒツジ、イースターのテーマに沿っているのですが、なぜか違和感....

イースターのキャラクターなら子ヒツジ子ウサギじゃないと雰囲気が出ません。

奥の段には細く絞りだして巣を形作ったバタークリームの中央に糖衣のかかった小さいチョコレートエッグが三つのったイースターエッグ・ネストのフェアリー・ケーキと、黄色いソフトタイプのアイシングでを覆った一口大のスポンジケーキのヒヨコ付き、よし、イースターらしいぞ!

.....で、両側のメレンゲのもこもこののった緑のカップケーキは何のつもりなんだろう?....動物の顔のようですが。

ウサギではありません。
イギリスではウサギは必ず、ベージュかグレーであらわされます。
シラコである白いうさぎ、なんて子供向きの表現には決してあり得ません。

左側においてある、思いっきりベタベタ甘そうな大き目のドーム状物体はなんだろう...?と目を凝らして見ていたら、隣に答えが見つかりました。


イースター・エッグ・ドーナッツ!

きいたことのない名前!あごがとろけそうなぐらい甘そうです。
春らしいパステルカラーの柔らく溶いたアイシングで覆われたドーナツ!
真ん中の穴に、なぜか上部をちょん切った卵型のチョコレートが突っ込んであるようです。

イースターに限らず一年中発売されているカドベリー社製のチョコレート・エッグ、クリームエッグ Cadbury's Cream Egg (白味と黄身を模したトロンとしたあまーいクリームが詰まっています)についてはいずれまた改めて書くつもりです。

すごい発想の新型ケーキです。

となりの「逃げるジンジャーマン」の発想も(イースターとは関係ないですね)意表をついています。
この写真だと下の部分が切れちゃっているのですが、製品名が Catch Me If You Can (捕まえられるものなら捕まえてごらん)というらしいところもすごいです。

下に空いた二つの穴から中指と人差し指を出して異様なバランスのジンジャーブレッドの脚に見立てて遊べる仕掛けです。

キッチュベーカリーの帝王、グリーンノールス、あなどれません。




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いよいよ春、色あせてしおたれたクロッカスの後をひきつぎレント期間に入ったイギリスの野原を彩る黄色いスイセン

2019年03月09日 21時42分38秒 | 英国の木々と草花
おなじみ、木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる空き地です。


去年も見た、と思われたかもしれません。昨日撮った写真です。

先週花盛りだったクロッカスは勢いを失い、今やスイセンが盛りです。


そういえばこの場所はいろんな種類のスイセンが雑多に植えられています。

イギリスの春といえば、大ぶりのスイセン、ダフォデイル dafodil、黄水仙です。別名、レント・リリー lent lily とも呼ばれています。
どこでも見かける、春の花。



(上の写真は別の場所で撮りました)

レント lent というのは、イースターまでの約一か月、キリスト教徒がキリストの受難を思い、節制する期間です。

レントのはじまる前日....(今年は3月5日、火曜日でした)....は正式にはシュローブ・チューズデイ Shrove Tuesdayといいます。
今ではパンケーキ・デイ Pancake Day あるいはパンケーキ・チューズデイ Pancake Tuesday と呼ばれているパンケーキを食べまくるお楽しみデイなのですが、今年は私のうちでは何もしませんでした。

私が自己流の炭水化物制限をやっているためもあります。
16歳の下の息子はカレッジの学食で出たのを食べたそうです。学校帰りにお友達とレジャーセンターの中のレストランで無料(!?)のパンケーキも2枚ずつ食べてきたそうです。

無料のパンケーキだけ食べてきたということですが....そんなあつかましいことが許されるのか?
ふつう大人は食事かアルコール飲料を注文して無料のサービスの埋め合わせをするものですが.....



去年、当時のガールフレンドとうちに来てパンケーキ・パーティをやってくれた上の息子は今バルセロナにいます。

カトリックのスペインでは「カーニバル(肉の食べつくし?)」でもやったのでしょうか、何も近況報告がありませんでしたが。
カーニバルもシュローブ・チューズデイも元々はレント(節制期間)中には禁制の肉や卵、乳製品、砂糖、油脂類を食べきってしまう行事だったといいます。

レントの習慣を実行している人は現在あまりいないと思いますが、前日の食べきり行事は今も盛んです!

いよいよ、春だ!という実感たっぷりの日です。
いえ、あまり大っぴらに公表していませんがダイエット中です!

私は肥満してはいませんが短期間で体重が増えたので信仰とは関係なくちょっと節制しているだけなのですが....効果はすでにあるようです。




雨が降ったりやんだり、雨の合間はカっと日が照ったり、それでもけっこう気温が低く風の冷たい春らしくない3月の一日でした。




手前の緑のスペースはクロッカスが密生していたエリア。


スノードロップ、クロッカス、スイセン、とほぼ週替わりで次々と球根花が楽しめるイギリスの初春。

初夏になればブルーベルも花を開きます。残念ながらこの空き地のブルーベルはまだあまり数がありません。




スイセンはスノードロップやクロッカスより盛りの期間が長いようです。

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スーパーも参入日本料理マーケット、ぎこちない「食」マーク入りそれでもイギリス人には本格派を訴える漢字表記!

2019年03月08日 22時35分44秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
スーパー、セインズベリーで見つけた、即席のうどんコーナーにあった.....


thick udon noodles と medium noodles。違いは?材料は同じ、どちらも「うどん」のようです。太さが違うだけなのに名称がかわる。



セインズベリーのオリジナル製品のパッケージにはすべて「食」の漢字がプリントされているので、このカテゴリーにふさわしいと判断。写真を撮りました。

食品のパッケージですから「食」の字はふさわしいはずなのに、なぜかとんちんかんに感じるのは漢字を使う国でパッケージに「食」一文字が唐突にドンと出てくるデザインはあり得ないからでしょうか。

字体がしかも昔のワープロのような、あるいは器用な人が見よう見真似で定規を使ってレタリングしたような...?

日本や中国の食文化に興味を持ち、自分で調理してみよう!とまで思っているイギリス人達にはグッとくる本格派を主張する漢字表記....?


ribbon noodle というのは きしめんのようなリボン状のうどん、chilli noodle というのは唐辛子味のうどんのようです。

日本食、ブームです。
日本人が食べているのとはかなりかけ離れた食べられ方が浸透しているのがお分かりいただけると思います。

棚に取り付けてあった自由にちぎって持ち帰れるレシピの小片です。


中華料理の即席ソースや中華麺(egg noodle) を製造販売する老舗メーカー、Amoy のミディアム・ヌードルのプロモーションです。
セインズベリーのミディアム・ヌードルを使ってもいいでしょう。

コロモをつけた鶏肉を細めのうどんで巻いて油であげた料理、日本や中国にありますか。


うどんなのに、うどんつゆに浸しておどんぶりに入れて出す料理法はイギリスでは紹介されていないようです。
袋に穴をあけて電子レンジでチンすると調理完了。
「スープ」に入れたり炒めたりして食べるように書いてあります。(うどんつゆの元はついてきません)




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シーズンらしいシカ肉、パブの日替わりメニューで偶然見かけて食べてみる!イギリスの秋冬は狩猟肉!値段は比較的お手頃

2019年03月06日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物

パブで昼食を食べるたまの贅沢。

ジャイアント・ヨークシャー・プディングに盛られた鹿肉のシチュー stewed venison with mashed poteto in giant Yorkshire pudding を注文しました。


べジタリアンの夫は大き目の赤いピーマン(英語で red bell pepper といいます)にチーズでとじた豆類とライスに 焼き色が付いたハローミー・チーズをのせた、あまりパブらしくないものを食べました。(しゃれた料理ですが調理するのは簡単そうです)

英語で狩猟の獲物の動物のことを「ゲーム game 」といいます。その肉はゲーム・ミート game meat。

野生のカモ、キジ、ウサギ、最近では害獣指定されているハイイロリスなどもゲームとしてイギリスではおなじみです。

普通のスーパーでゲーム・ミートが売られているのを見たことはないのですが、秋冬の狩猟シーズンになると田舎のレストランやパブでけっこうお手頃な価格で調理されたものが手軽に食べられます。


ヨークシャーの東海岸の田舎町のパブで、ウサギのホットポット hotpotを食べたことがあります。

(ちなみにホットポットはイギリス英語です。オーブンで煮込んだ料理のことです。キャセロール caseroll とも言います。シチュー stew というのは火にかけた鍋で煮こんだ料理です)

その地域の特産品、ホップを収穫前に食い荒らす憎い害獣、ウサギがハンターによって多数持ち込まれるのだそうです。肉から鉄砲の玉が出てきました!!


でもイギリスのゲーム類の中で一番一般的なのはシカではないでしょうか。

シカ肉は英語で「ヴェニスン venison」といいます。

イギリスには野生のシカがとてもたくさんいるそうです。
よく見かけるのは入場料を取って公開している古い貴族の邸宅の広大な庭園などに放し飼いになっているシカ。

去年の夏に ストックポート日報 に載せた、ライム・パーク Lyme Park の一匹はぐれシカ。



大掛かりな狩猟パーティが上流階級の社交行事だった戦前までは、狩猟シーズンまでに大量に繁殖したシカが大量に撃ち殺されたといいます。

現在は一般公開している庭園のシカが狩猟パーティのために殺されることはありませんが、やはり増えすぎると生態系に悪影響を及ぼすためパーク・レンジャーによって毎年かなりの頭数が射殺されているそうです。

肉は施設内のレストランで調理して供されたり、冷凍されたりソーセージに加工されたりしてお土産物売り場で販売されるなどちゃんと消費されているようです。

10年前に食べたウサギ肉のホットポットもこのシカ肉のシチューも、肉が口の中でホロホロほぐれるように柔らかく煮込まれていてとてもおいしかったのですが、何しろソースの味が濃く、肉そのものの味がよくわかりませんでした。


ゲーム・ミートは伝統的に内臓を取り除いた後、頭を下にしてしばらく吊るしておかれるそうです(夫、談)。

バクテリアの作用により肉が甘く柔らかく熟成した味わいになるのだとか。腐り始める寸前に食べるのが絶妙なおいしさだとか、それはちょっと危なくないですか!?

家に帰って調べたら、現在では衛生上の理由からその「しばらく放置」処理はあまり行われていないそうです。
ホッとしました。....もしかしたら自家用にやっているハンターもいそうですが、まずパブで出されるものにはやっていないでしょう...




このジャイアント・ヨークシャー・プディングは、ロースト・ビーフに添えられてディナー皿の隅にいくつか載せられる普通サイズのヨークシャー・プディングに比べると日本ではなじみがないのではないでしょうか。

どこのスーパーでも冷凍が売られているし、パブの昼食(パブ・ディナー pub dinner)メニューではおなじみです。
グレイビーにどっぷり浸った付け合わせの野菜とマッシュポテト、あるいはシチューのような汁気の多いメイン・ディッシュが入って出てきます。

ソースやグレービーがしみ込んでズルズルにふやけてきますが、決壊してお皿がぐちゃぐちゃ、になるなんてことは決してありません。
パブで食事をする機会があれば話のネタに注文してみてもいいと思いますよ。



ピークディストリクト Peak District の小さな美しい町カースルトン Castleton (人気の観光地です)の古いパブ、The George の内部です。


カースルトンに行くたびにこのパブに入ります。
昔ながらの内装が気に入っています。

17世紀に建てられたパブです。
上階は、今でもホテルとして客をとめる昔ながらの「イン」です


昔の建物には低い戸口がいっぱい。


身長183センチの夫がかがまないと入れない、昔のたてものの小さな戸口の写真はストックポート日報にも数限りなく載せています。

昔の人は小さかったのです。
梁などが低くわたっていたりで開口部を大きくとることが建物の構造上難しかった場合もあったそうですが、180センチ以上の身長の人がほとんどいなかった17世紀ごろまでならこれで十分だったはずです。

パブ裏の駐車場からの眺めも素晴らしい。


カースルトンには、夫のお気に入りの小さなアンティークのガラス食器屋があるのです。

町に入るまでの雄大な丘陵地を分け入るように進むドライブも楽しみの一つです。

実は、町のはずれにいつも放牧されている、スコットランド産の奇怪なウシ、ベルテッド・ギャロウェイを見にこの町までわざわざ来たのですが、なぜかこの日は一頭も屋外に出ていなかったのでした。

シカ肉のシチューを食べ、格安のアンティーク ワイングラスを買って家に帰りました。



カースルトンの記事のリンクを貼ろうとしたのですが探せません。今日中に見つけて貼るつもりなので、また明日、この記事に戻ってみてくださいな。
ついでにベルテッドギャロウェイの記事も!

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アイアン・ブリッジ その2、橋を渡ってまた戻り、川沿いの道を上がってまた下りてタクシーでまた上がるそれだけの観光

2019年03月05日 09時00分00秒 | イングランド中部
昨日の続き、アイアン・ブリッジ Iron Bridge




ユネスコ世界遺産指定のアイアンブリッジ渓谷 Ironbridge Gorge にある、小さな集落、アイアンブリッジ Ironbridge の町名のもとになった世界的に有名な、世界で最初に建造された鉄製の橋です!

昨日のストックポート日報を見てください。リンクを貼りました。

ちょっと寄ってみた世界的に有名なユネスコ世界遺産、小さな集落がイギリスと世界の歴史を変えた産業革命の発祥地!?

橋を渡ります。ワクワク(ってこともなかったのですが...)




日曜日の朝10時ごろ、けっこうな数の観光客です。

橋の高くなった場所でみんな記念撮影をしていました。
一人で来ていた観光客はどうやら私だけ....? ちょっとさびしい....。

一人で一枚セルフィー撮影をしました。

橋の真ん中に建築年代(1779年)が刻まれた四つ葉のクローバー紋のロゼットがありました。


渡り切って後ろ(アイアンブリッジの町側)を振り返ってみたところです。


渓谷の集落です。
教会はじめ 町の住宅は主に急な崖に張り付いてたっているように見えます。

渡り切ったところにあるトールハウス Iron Bridge Tollhouse。


昔の橋の通行料金徴収所です。
今は入場無料の資料館/インフォメーションセンターとして使われています。

橋を渡ったこちら側(町の反対側)には大きな駐車場、林の中の遊歩道、陶器博物館やタイル博物館があるようです。

また橋を渡って、町のある側に戻り、とりあえず川上にある渓谷博物館まで歩いてみることにしました。

なかなか趣のある川沿いの家々や町を通って徒歩10分足らずで...



ついたのが渓谷博物館 Museum of the Gorge 。


真夏に撮られたらしい観光写真を見ると、家族連れが澄んだ水をたたえる岸の水辺で憩う場面が紹介されていました。
前夜の大雨で水量が増し、泥色の泥臭いよどんだ水が護岸工事をして掘り下げた岩面ぎりぎりまで迫っていました。

川 の主のようなふてぶてしい水鳥がいました。


博物の入場料は4ポンド50ペンス。入りませんでした。
産業郷土博物館のような展示らしいですね。

売店で地元産の鉄を使った鋳型で固めた安っぽいカエルの文鎮を買いました。


驚きの1ポンド(147円)。ほかにもいろいろな形がありました。ベルとか蹄鉄、ウマ、アヒル、ネコ、ネズミなど。

カエルの好きな夫へのお土産にしました。

ビクトリア時代の鋳型を使って、すぐそばの Blists Hill Victorian Town という、有名な観光名所の鍜治場で実演製作している特産品だとか。

うーん、トカゲじゃあるまいし、あごを床におろしてダレダレの姿勢のカエル、あり得ませんよね!

博物館の周りにはスーパーと共有の大きな駐車場がありました。
観光客の観光の拠点はこの駐車場のようです。

にわか雨が降ってきたので、駐車場の片隅にあるアンティーク・ヴィレッジ(品揃えは今一つ)をひやかし、中に設けられていた私好みのインテリアセンスが心地よくダサいティールームで紅茶を飲んで一休みしました。

雨が上がり、川とアイアン・ブリッジを見下ろす高台にあがってみました。

高台を通り、川沿いに最初にタクシーを降りた橋のたもとまで戻ることにしたのです。



ものすごく急な坂です。両側に家が建っているのが信じられないような急こう配!

セイント・リュークス教会 St Luke's Church のあるあたりが、この坂道の頂点らしかったので....


境内に入り込んで念願の「橋を上から」景観が楽しめました。


観光客は知らないこの絶景!(というほどでもありませんが)

私が歩いてきた急な坂道からはいくつも左側に、さらに上の道に続く枝道が伸びているのです。道沿いにはやはりかなり高いところにまで家がびっしり建っていました。
一番上まで行ってみたい気持ちを抑えて川と平行に歩き続けました。



教会を過ぎると下り坂(振り返ったところです)


このすぐ下に降りて、川沿いのメインストリートに出ると....




タクシーを降りた戦没者慰霊像のある橋のたもとです。






タクシーは呼んで5分もたたないうちに来ましたが、狭い道で引き返すことができないので、また川沿いの道をそのまま渓谷博物館とアンティークビレッジのある方角に戻り、山の裏を回り込むようにテルフォードの町に戻りました。タクシー代は行きかえり 同じでした。


私が買った「這いつくばりカエル」を作っているというブリスツヒル・ビクトリアン・タウン Blists Hill Victorian Town というのはイギリス中に名前が知られている評判の高い生活史博物館なのです。
小さな町規模の屋外の敷地に修復保存されているビクトリア時代の建物と正確に再建されたニセビクトリア建築を開放して、19世紀の生活体験ができるようにしてある、かなり面白そうなアトラクションです。

19世紀の扮装をしたスタッフが当時の生活を再現してくれているのが売り物ですが、今回小姑のように写真をよーく見てみたら、衣装も小道具も髪形なども細かいところが時代の特定できないいい加減さで....それでも目的は十分果たしていると思われるのですが、....うーん、時間がたっぷりあっても17ポンド50ペンスの入場料を払ってはいりたいかな~と考えさせられるところです。

日本から来た人を案内するとか子供が一緒だとかなら、行ってみてもいいと思います。

この渓谷エリア一帯アトラクションすべてに入場できる「お得な」年間パスポートなるものが大人25ポンドで購入できるということです。

夫のチェスの試合が終わるまでにホテルに帰りつくつもりだったので、あまりゆっくりはできませんでしたが、2時間でじゅうぶん橋とその周りの景色は堪能できました。
折よく、ホテルについてほぼ数分後に夫のチェスが終了しました。(引き分けです)

もし試合が長引くようなら、ホテルのプールに行って時間をつぶすつもりでした。



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ちょっと寄ってみた世界的に有名なユネスコ世界遺産、小さな集落がイギリスと世界の歴史を変えた産業革命の発祥地!?

2019年03月04日 09時00分00秒 | イングランド中部
アイアン・ブリッジ Iron Bridge


「アイアン・ブリッジ」という名前の(!)鉄製の橋です。

アイアンブリッジ Ironbridge という名前の町(!)にあります。
ショロプシャーの新興都市、テルフォード telford から車で10分ちょっとの場所にある、世界有数の観光地なのです。

バーミンガムの郊外、テルフォードで開催されたチェスの国際試合に出場した夫と一緒にホテルに滞在して一日目(2月9日=到着した日)に一人でシュールズベリー Shrewsbery 観光した顛末は長々とストックポート日報に載せました。

(この記事の一番最後に連載記事のリンクを貼りました。よかったら開けてみてくださいな)



滞在2日目の2月10日、帰宅日でもある試合最終日、私は今度は一人でタクシーに乗って有名なアイアン・ブリッジ見物に行きました。タクシー代は片道12ポンド(1780円、チップを含む)ちょっと。

この鉄の橋、アイアン・ブリッジとアイアンブリッジという町のある緑豊かなアイアンブリッジ渓谷 Ironbridge Gorge はユネスコ世界遺産に指定されています。

アイアンブリッジ、アイアンブリッジってなんだよ、と思われた方もあると思います。

1781年に世界で初めて完成、開通した鉄の橋なのです!
このものすごく有名な文化・歴史遺産がある場所なので地名に取り入れられたわけなのです。
鉄(アイアン)でできた橋なのでアイアン・ブリッジ.....鉄でできた橋だということがものすごく重要なので建てられたその時からこの名前が付けられました。

アートスクールに留学中、「デザイン史」でこの橋のことを習いました。
写真を見てスケッチしろと言われたのでしました。

近代建築史の嚆矢となった画期的なデザインで、産業革命生誕のシンボルで....イギリスのアートスクールのみならず、日本で習った世界史でも出てきたはずです。

とにかくすっごい能書き!
行ってみたら、小さーい!第一、世界の産業革命の生誕地の(ということになっている)この「町」もきれいだけどバスも電車も走ってない寂しい集落.....


去年修復され、もともとの色、赤に塗りなおされたようですね。
長いこと観光資料や教科書で目にしていた写真のアイアン・ブリッジは真っ黒でした。

橋のふもとについたタクシーから降りて「え、これが!?」とちょっと当惑しました。


まあ、小さいながらも観光地ですから、歴史あるパブ、カフェ、レストラン、こぎれいなギフトショップなどちらほらありました。

何も買わなかったのですが、この古本屋でかなりの時間を過ごしてしまいました。



念願のアイアンブリッジ見物、これがかの世界的に有名な.....!!

中近東風の人、ロシア人、フランス人、スペイン語らしい言葉を話す南米人風の家族、と早朝にもかかわらず国際色豊かな観光地であることを示すたくさんの観光客が写真を撮っていました。見学順路のようなものもなく、川沿いの散歩道に降りて行ったり来たり...私も同行しました。

中国人も日本人もいませんでした。

遠くから見ると繊細なデザインの鉄の構造が近くで見ると驚くほどがっしりしているのがわかります。








前夜の大雨でセヴァン川が両側にあふれ、あまり先まではいけませんでした。



この地域は古来から鉄の産地だったそうです。バーミンガムを中心としたイギリス中部一帯にブラック・カントリー Black Country という愛称があるのはそのためです。

18世紀にコークスを用いた近代的な製鉄技術が開発され、この地に工場が建てられ18世紀に大産業地域になり、名産の鉄を使った画期的な橋までかけられたそうなのですが、そのうち工場は閉鎖。
製鉄業は19世紀には重要度が下がったらしく町は瞬く間に寂れ歴史的な建築物なども倒壊寸前に。

20世紀になってから、橋を中心に観光地として復興。「産業革命の発祥地 the Birthplace of Industrial revolition 」という観光用キャッチフレーズが使われるようになったのだそうです。


製鉄技術は鉄道開発など産業革命の推進に大きく貢献したはずですが、イギリスの産業の主流はマンチェスター、ストックポートを中心にした綿織物業。

近代製鉄業発祥の地を「産業革命発祥の地」と呼ぶことに抵抗のある歴史関係者も多数いるそうですよ。



写真が多いので、久しぶりに観光の話題で引っ張ってみます!

続きは明日。橋を渡ります。道路に上がって川を少し下ります。町の中もちょっぴりうろついてみます。


1;また同伴、夫のチェスの試合のお付き合い、短時間で見てきたチューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリー


2;チューダー様式の街並みが見事にのこるシュルーズベリーの街並み見ごたえのあるショッピングエリアの表側

3;裏道へ入りタイムトリップした気分、時間が足りない観光地ではなさそうなシュルーズベリー観光


4;歴史に残る名門校、パブリックスクールの16世紀の校舎が市民図書館として使われる驚きのシュルーズベリー


5;客寄せ効果抜群!シュルーズベリーの駅そばの八百屋さんの店の奥で控えめに客寄せをするバターナッツスクオッシュ

6;全国規模か!?ショーウィンドゥの職人人形、組織の全容が少しずつあきらかに!?シュルーズベリーにも兄弟の存在を確認



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新カテゴリー、「シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!」第一弾、ワサビと臓器名

2019年03月01日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
新カテゴリーを創設しました。シブい!日本語表記!

第一弾はワサビ味のおかきにくるまれたピーナツ・スナック、いわく、「Peanuts in a Wasabi Flavoued Coating アジアの心臓」(どこからどこまでが製品名なのか不明)。


ワサビピーの真似をして作られたスナックのようです。

英語もヘンなのですがもちろんそこはポイントではありません。

近頃イギリス各地に店開きしているドイツ系の安売りスーパー、リドル Lidle で購入。
リドルは、ヨーロッパ10か国語が印刷されたパッケージの、ほかのスーパーにはない自社製オリジナル製品を不定期に次々と入荷し、格安で販売する個性的なスーパー・チェーンです。

これも自社製品でフランス製。ヘンな英語(不定冠詞の a は不要)も納得です。

「アジアの心」と言いたかったのでしょうか。hert/coeur(仏語)という単語には英語でもフランス語でも「心」と臓器の「心臓」、ほかには「~の中心」という意味があります。
評判の悪いグーグル翻訳機能をつかったら「心臓」って出てきちゃったのか!?

ヒマな私はわざわざグーグル翻訳機能で調べてみました。ちゃんと最初に「心」ってでましたよ!

もしかして「アジアの中心」って言いたかったのか!?
hert of Asia/coeur de l'asie って英仏二か国語でタイプしたらどちらも「アジアの中心」とちゃんと出てきました。

(私はフランス語をあまり知らないので まず英-仏翻訳機能を使いました)

グーグル翻訳のせいではなさそうです。
日本語(初級)を習っているフランス人が辞書をひいていい加減なアドバイスでもしたのでしょうか。

ウィッキピーディアによると「アジアの中心」というのは中央アジアのさらなる中心、アフガニスタンの自称(国歌の名称)だそうです....

.....要するに!どうでもいいです!

日本語らしいエキゾチックな文字を印刷してヨーロッパの消費者を引き付けるためのグラフィックなので何が書かれていてもホント、どうでもいいはずです。
Japan なんて書いてあって日本ムードたっぷりのつもりでも、その実イラストが中国の山水画風、帆掛け船がどうしても中国の「ジャンク」にみえるのも本当にヨーロッパの消費者にとってはどうでもいい。

ワサビピーをお箸で食べる日本人もあまりいないと思うのですが、お箸で食べてみたいヨーロッパの消費者がいてもおかしくありませんし。

wasabi 風味のピーナツ、おいしかったですよ。

ワサビもスーシ-、カトゥ(カツから転用?日本風の小麦粉でのばしたカレーソースのこと)、アニメー、マンガー、オンセン、アミグルーミ(編みぐるみ)などと同様、最近仲間入りした「英製和語」です。

フランスでも通用するのでしょうね。

日本の「ワサビピー」とちょっとちがって、コーティングが甘辛くなく、表面がざらざら乾いていました。(何年も食べていないのですが私、何かと混同していませんよね?)


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