イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

メリークリスマス!昨日の英国、新首相の「大活躍」とコロナ状況最新情報

2022年12月25日 07時23分52秒 | 英国の、生活のひとコマ

Merry Christmas!!

写真は、近所の同じ通りで撮った屋外クリスマス飾りです。まるでご近所同士はりあうように、しかも話し合いでもしたのか、すべて違う下から風を送って膨らませるクリスマス・キャラクターを前庭に立たせて大はしゃぎです。

今日は夫と私と娘の3人でクリスマスプレゼントを開けて、ターキーではなくチキンをローストして(ベジタリアンの夫には出来合いのナッツと豆の・ウェリントンを暖めます)ネットフリックスで映画でも見て過ごします。

バルセロナで仕事がある息子は今回は帰国しませんでした。

昨日、クリスマス・イブに私はチャリティショップ、オックスファムでボランティアの店番をしました。

 

オックスファムは、一般の人から寄付された品物を売った収益で発展途上国や紛争地の人々を支援する活動をするチャリティです。

やっぱり不況で、それなのに物価高...セカンドハンドのプレゼントを買いに来た人がいっぱいで大繁盛でした。比較的裕福ではあるものの節約できるところはしようという現実的な中流家庭の人が多く住むエリアのショップです。

 

 

昨日、仕事納めの人も多かったようです。

そして、鉄道の大ストライキ!移動に困った人も多かったでしょう。

 

質のよさそうなセーターを着たリシ・スナク首相がなぜか設備の整った公共施設のキッチンの中で「年末の公共機関の大規模なストライキについてどう思うか」とインタビューされた映像を各局ニュース番組が何回も共有して流していました。

「このクリスマス時期にやられると弊害が多い...政府は規定にのっとってできるだけの賃上げなどの措置をとっているはずだ」というようなことを朗らかにハキハキと答えていました。

うちの夫はそれを聞くたびにキタナイ言葉も交えて「黙れ、失せろ」とヤジっていました。

 

 

夕方の民放局のニュース番組で、スナク首相が早朝からホームレスのための炊き出し施設での朝食提供ボランティアをした、と報道されているのを見ました。カウンターの内側で、エプロンをしたスナク首相がお皿に盛りつけたイングリッシュ・ブレックファーストをサービス利用者にてきぱきと渡す様子がレポートされていました。

...これでキッチンの中でインタビューされていたのかの謎が解けたわけですが、ストライキに関するインタビューの映像では「困窮者に寄り添う首相の善行」に対する言及は一切なしでしたよ。

嘘つきボリス・ジョンソン前々首相も人前に出て愛想を振りまくのが好きな人でしたが、スナク首相も「絵になるキャンペーン映像」に力を入れているようです。首相就任前からいろいろやってくれています。

他者を思いやるべきこの時期のボランティア活動、立派なことなのですが「千万(ポンド)長者」のスナクがホームレスにお給仕する映像もなんだかちょっとあざとくないか...と思ってしまう保守党嫌いの私です。

さて、コロナ・ウィルスによるパンデミックですが...ご存知のように英国ではパンデミックそのものは完全に終わっています。マスクをしている人を誰一人としてみませんから。

国の公報では「風邪、インフルエンザ、コービッド(=コロナ)をうつさない、うつらないためには人に合わないのが一番です。でもクリスマスにそんなこと言ってられませんよね。だったら咳など風邪の症状のある人がお年寄りや既往症のある人と同席する場合、屋内ではマスクをしましょう」というふうに呼び掛けています。

コロナが風邪やインフルエンザと同一に扱われているのと、「風邪の症状があればコロナの検査をして、陽性なら自主隔離しましょう」と言っていないのにも注目です!

お年寄りや基礎疾患のある人はコロナもインフルエンザも予防接種を受けていますからね、(私まで50歳以上は無料なので受けました)クリスマスの集まりにマスクをして参加する英国人がほんとうにいるのか?と大いに疑問です。

 

この時期、どこの町でも自宅の内外を彩る電飾は ストックポート日報 でもおなじみの話題ですが...

このお宅の広い前庭は子供たちが小さかった20年前ぐらいから近所の注目を浴びている電飾キメキメ決定版なのです。

電飾で形作られたシカもシロクマもサンタクロースのそりもあるのですが、写真ではわかりにくいですね。

写真を撮ったのは日没後でしたが、暗さが足りなかったのでスマートフォンで加工して真っ暗にしてみました。

前の道はバス通りです。

子供たちと一緒にわざわざ自分たちが利用する停留所を乗り越して二階建てバスの上階から見下ろして楽しんだことがあります。やっている人もたぶんバスの乗客へのサービスのつもりもあるのでしょうね。

節電型のLED電気ではなく、昔からある普通の電球だと思います。電気代が心配です。

 

 

 

 

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3 コメント

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犬と暮らせば (浅井洋)
2022-12-25 14:03:49
日本は
 松飾りの 的屋さんも 居なく成り
スーパーの 入り口に 並べてあります
 「いよー シャンシャンシャン:おめでとう御座います」と言って 買った 記憶は
 モハヤ 見る事もできなく 成ってます

お庭に 電気しかけの 風船人形 良いですね
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-12-25 23:19:04
お休みの 間の blogを読んで頂き
 ありがとう ございます
英国の首相が インド系と 言うのが
 アジア人の 一員としては 嬉しく
アメリカで タクシーの運転手にし成れない
 大学出の インド移民の 夢を 実現できた
   のでは と 思います
返信する
浅井さんへ (江里)
2022-12-31 09:05:20
スナクがインド系であるハンディキャップを浅井さんは過大視しすぎています。多くの移民インド系と同様、家庭は教育エリートです。英国ではむしろ恵まれた境遇で育ちました。
それとも、日本では移民であることを強調する報道が多いのでしょうか。
40代の彼の学校時代から、有名私立校には旧植民地出身の非白人が入学する率が非常に高いのです。
医学や法学、またビジネス系の学科で学士号をとる非白人の割合は(もともと人口がめちゃくちゃ少ないので!)白人に比べてとても多いのです。
カリブ海沿岸から来た黒人移民の、白人との混血化もけっこう進んでいて、「白人社会で頭角を現す非白人」の傑出さを語ることは、もう英国ではあまりありません。
日本はことさらに、特に海外事情に詳しかったり、興味のある人が欧米の移民、人種問題に敏感になっているのではありませんか。
たしかに人種差別は有形無形で存在しますが、スナクの世代で移民であるがための社会で出世する壁は一切なかったはずですよ。

見た目や文化がはた目には似ている、そしてマンチェスターにいっぱいいるパキスタン人系移民は概して言えば、インド系に比べて教育の機会に恵まれず、民族共同体から離れる人も少なく若い意欲のある人たちは苦労しているかもしれませんが。
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