イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

消費落ち込みのクリスマスあとの2月、関連性は全くないスーパーマーケット希望の3行事、消費者の財布のひもはゆるむのか

2022年02月01日 07時13分51秒 | 英国の、生活のひとコマ
明けましておめでとうございます。


今日は、旧暦のお正月だったのでした。
昨日買い物に行ったスーパーマーケット、セインズベリーの中国、日本料理の材料売り場のインスタントの中華ソースのプロモーション用ディスプレイです。
もちろん、旧暦のお正月便乗プロモーションです。

今年はトラ年だったって、知りませんでした。
春巻きやチャーシューなどパーティに便利な出来合いの中華が買える冷凍食品売り場には、金字で漢字が書かれた赤い短冊やら赤いランタン(の切り抜き写真)などもっと華やかなディスプレイがあったかもしれません。

チャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year として知られる旧正月は一部の英国人には格好のパーティの口実になっているようです。

それより...


入ってすぐにドドンと目に入ってくるのが、バレンタインデー Valentine's Day のキャンペーン。



昨日で1月も終わり、今日から2月なのでした。

ああ、はいはい。マンネリストックポート日報ではほぼ毎年バレンタインデー Valentine's Day について記事にしていますね。

ヴァレンタインデーはクリスマスが終わって消費者の懐が寂しく(買い控え、不景気)寒くて暗い2月に各種産業にとっては一点の灯りをともすビジネスチャンスのようなのでした。

恋人同士や夫婦がロマンチックなプレゼントとカードを贈り合う日です。
スーパーマーケットなどのプロモーション売り場では男性が女性に贈るロマンチックなプレゼントのほうが、女性が男性に贈る親密なプレゼント(靴下やシェービングクリームなど)よりずうっと種類が多く見た目も華やかで充実しています。

女性が男性にチョコレートを贈る、あるいは愛の告白をすることになっている日本とは全く違う習慣です。

2月14日当日は赤いバラや香りの高いフリージアなどの花束で、入り口付近の売り場は埋め尽くされます。

買い物はセインズベリーですませましたが、歩いて数分の場所にあるおなじみの庶民派スーパーマーケット、アスダにもよりました。


店舗内に郵便局の出張所があるためです。

アスダにもヴァレンタインのプロモーション売り場が設けられていました。
規模はグッと小さいし...

女性用のプレゼントの例として♡のプリント(ともしかしてトラ柄?!)のパジャマに♡の棒付きチョコレートに、あまり上品とは言えないセクシーな(これもトラ柄?!)アニマルプリントの下着...


男性用のプレゼント例として、ゲームやスパイダーマンなどのマーベル・ヒーロー・コミックがモチーフになったパジャマにビール...


「庶民派」スーパーの名に恥じない庶民派セレクションのバレンタインデー・プレゼントの数々。

話が少し跳びますが、どうやらイングランドではコロナウィルスのパンデミックは終焉を迎えたらしいのです。
専門家や、政治家の意見は割れるようですし、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの3国は今でも感染拡大防止のための行動規制を多少残しているのですが、ここイングランドでは完全撤廃です。

マスクの着用も任意になりました。
奨励されているものの、法的強制力はありません。

比較的お値段が高めのスーパーマーケット、セインズベリーの平日の午後のマスク着用率は60%といったところでしょうか。
思ったよりマスク着用率は高かったのです。
私のようにお買い得品漁りが好きな客もいっぱいいますし、「どちらかというと収入が高めの人が好んで行くイメージ」の店だから人々の公共意識も高いのかもしれない...と言う偏見に満ちた分析はあたっていないかもしれません。

庶民派のアスダのマスク着用率は、半分ちょっとぐらいだったでしょうか。
セインズベリーと違って買い物をするために長くいたわけではないのでかなり不確かな分析ですが。

アスダのバレンタインデー・プロモーション売り場のとなりに...


パンケーキ・チューズデイ pancake Tuesday のプロモーション売り場がありました!

インスタント「パンケーキ(ベーキングパウダーを使わない薄いホットケーキ)の素」やレモン汁やチョコレートスプレッドや専用のフライパンなどがいっしょにディスプレイされていました。

今年のパンケーキ・チューズデイはまだ先!3月1日だそうです。

イースターまでの40日間の節制期間(Lent)の前日に、卵と脂を食べきってしまうために大量のパンケーキを食べまくる(おいしいものの食べおさめ)という英国の奇習のひとつが面綿と受け継がれてきたキリスト教由来の行事というか慣習の日です。

一年で最も消費者の財布のひもがゆるい季節(日本的表現)、クリスマスが終わった後の英国の小売り店業界は本当に「時化」なのです。
クリスマスに使った前借(Chrismas debt)の支払いが始まる人もいるようですし。

暴食需要が期待できる4月のイースターまでひとがんばり、スーパーマーケット業界は必死です。
パンケーキ・チューズデイのためだけに専用のフライパンを毎年買う人なんてほとんどいないでしょうにね。

そのあとは、初夏から夏の終わりまでの長期にわたる南国へのホリデー(バカンス旅行)、盛夏のガーデン・パーティ需要などで次のクリスマスまで食いつなぎ、でしょう。

いつも使っているファブリック・コンディショナー(繊維の柔軟剤)の、ただ一つ、売れ残っていたクリスマス限定版を買いました。


ふだんは値下げになった時をねらって買うことが多いのですが、正価が4ポンドぐらいします。
1月の最後の日まで売れ残っていたクリスマス限定版は何と驚きの1ポンド!で買えました。
夫はイヤな顔をしましたが、オレンジ、クローブ、シナモンの人工的ないい~香り!使うのが楽しみです。

イースターまでもつんじゃないかな。





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