わけのわからない日本語文字を無作為にちりばめたグラフィックデザイン、今回は大漁です。
ファーストファッションブランド、リバー・アイランド River Island のメンズ、最新コレクションです。
ストックポートのショッピングセンター、マージー・ウェイのリバー・アイランドです。
ファースト・ファッション業界では、数週間ごとに「コレクション」を更新して次々と新しいラインナップを少量ずつ店頭に並べるみたいですね。
先週末、ショーウィンドウで見かけた強烈なデザインの男性用と...
(トリミングしました。うっかり私の顔がしっかり写り込んでしまったので、ショーウィンドウの全体写真はおみせできません)
子供用のティーシャツのディスプレイです。
子供マネキンの左手が「目つぶし」になっているのに注目です。
男性用は正面いっぱいに字がこれでもかというぐらいぎゅうぎゅうに詰め込まれていました。
「INTO THE DARKNESS FROM THE LIGHT、ISHIKARI、HONSHU ISLAND,、92 最初の闇 NO、世界とひとつになる、真の光と闇の世界」
子供用は、胸にロゴのようにシンプルに配置された2字と重なるツル。読めません...当用漢字でも日本語ですらなさそうです。英文はDowntown Tokyo Market と書かれています。
娘と一緒にシェークが飲める場所を探していた、その日は中に入りませんでした。
翌々日に戻って来たら、この「ISHIKARI」は売り切れて、日本語グラフィックではないデザインの展示に切り替わっていました。ウィンドウディスプレイにするとすぐ売れちゃうそうです。
リバー・アイランドのレディースは、流行にこだわる「ギャル」っぽい路線です。メンズはギャルっぽい若い女性と並んでサマになる「あんちゃん」ぽいカジュアルが主体のコンセプトだと思います。
男性向きのカジュアルはシルエットやカットに凝るわけにもいかず、もっぱら表面の斬新なデザインで勝負するしかないのでしょう。
日本語グラフィックは、かなりターゲットが絞られるようです。
私の完全な独断と偏見ですが!意味がさっぱり分からないけどなんとなくカッコイイ外国語が大書してあるティーシャツを平気で着て歩けるのは、いわゆる「知識階級」ではさそうです。少なくとも外国文化や語学とかへの興味がうすい人とか...?
2階のメンズ売り場に行ってみました。
ガラガラ!(平日でした)
ショーウィンドウの「ISHIKARI」ほどごちゃごちゃと字が詰め込まれたものは見当たりませんでしたが、わけのわからない日本語グラフィックがザクザク見つかります。
写真を撮っていたら、ヒマそうだった若い男性店員が「お手伝いしましょうか」と声をかけてきました。とっさに不要なウソが私の口をついて出ました「あのー、息子に買いたいので写真を撮っていいかしら」。店員の返事は「もちろん!どうぞ(ニコニコ)」
30年ほど前に、店内で写真を撮ったりしたらえらいことになったものです。
学生時代、デザインのマーケティングのレポートを書くのに写真を撮る必要があれば、担当教員に一筆書いてもらって、デパートなら売り場マネージャーの許可が必要でした(経験実話です)
今は、どの店でも「どんどん撮ってSNSにも投稿してください。息子さんにでも旦那さんにでもどんどん見せて、できれば連れてきてくださいね!」とばかりに写真撮影は大歓迎ですよね。
ファースト・ファッションですから、数週間で「最新ライン」から「売り尽くし」に格落ちするようです。
この店も、セール期間でもないのに常時バーゲン・レイルが数本用意されています。
ちょっと待てば、半額近くで買えるのに正価で買う人がいるのでしょうか?いるんでしょうね。「ISHIKARI」は数日で売り切ったようですから。
日本語グラフィックのいくつかがバーゲン・レイルで寂しく自己主張していました。
(上の写真の、レイル先頭のティーシャツの胸にプリントされたロゴ風の漢字4字は全く読めません。すべて部首ごとに分解されて再構成されていました)
プリントしてある文字をダラダラと書き出すことにします。
「夢が叶う、成功、花、将来、気をつけて」
「最初の闇、OTARU」
「KITAMI、XXX(不明)ザ・サイレンス、ひとつになる、2、最初の闇、HOKKAIDO JAPAN」
「世界とひとつになる」
「愛和、OTARU、日本の風景」
「TKO、JPN、イントゥ・ザ・サイレンス、INTO THE UNKNOWN LANDS」
「真実、富士山」
「平和の地、TOKYO-SAKAI-SAPPORO、あなたの世界」
「92、最初の闇、KITAMI、HOKKAIDO JAPAN」
「夢を生きている、Tokyo Metropolitan Society、忍、安、魂仙、(白へんに鬼)勢、1993、東京の夜、愛と光、Underground Revolutionaries 」
「東京生活、DOWNTOWN TOKYO NIGHT、 Into The Mistical Worlds」
「TOKYO、京都の旅人、勇敢、褒美、エスケープ・ユア・マインド、隠れたオアシス、新しいビジョン、オンIオフI」
...日本語文字のネタ本は、「旅行案内」と「ファンタジーゲームの攻略本」と「自己啓発本」...でしょうか?
トーキョーやキョ―トなどと違って、欧米での知名度が高いとは言えない北海道の地名、イシカリ(石狩)、オタル(小樽)、キタミ(北見)が連発されるのにも注目です。他の人が誰も知らなそうな耳慣れない日本語の単語のひびきがかっこいいんでしょうね。
チェックのシャツとコーディネートされたこのティーシャツは唯一、普遍的なカジュアル・テイストですね。
私が日本にいた頃(35年以上前)、渋谷の街を歩く若い男性が着ていたアメリカン・カジュアルの「NY. CITY」、「Los Angels 」などと書かれたティーシャツと変わりありません。
お土産として東京で売り出してもイケそうです。
感じってくれてるのでしょうね
有り難い事です
65年程前 僕が 最初に 買ってもらった
小学校3年の 時の よそ行きの
ブレザーに
funky って 刺繍が ありました
僕は ロカビリーだと おもってました
訳が分からなくても 英語が 格好良かった 時代です 今 75才ですから キット65年前ですね