マンチェスター・アートギャラリー、今回は本館の昔ながらのインテリアについて。
古代ギリシャの神殿を模してたてられたマンチェスター・アートギャラリーの本館、中もきっちりギリシャ風です。
中央に募金箱が。
入場無料なのですが、3ポンド程度の「おこころざし」を募っています。
これだけの規模の文化施設を維持するのはさぞかしものいりでしょう。
中央階段をあがって、吹き抜けを見下ろす回廊を一巡り。
左側の展示室から入って、時代順に見ていくのがおすすめコースです。
回廊には、ビスケットの缶にプリントされていたか、古びたパブに複製がかかっていたか、はたまたイギリスの昔ながらの家庭料理のレシピ本の表紙に使われていたか、どこかでたしかに見たことがある こぎれいな油絵の小品がずらーっと展示されています。
美しい田舎風景、感傷的な主題の物語り、きれいな少女の肖像、などを見ていると時間を忘れます。
美術史上の価値はあまり高くないのかもしれませんが、おそらくはイギリス人にとって、「民族の原風景」とでもいった、実体験したことはなくとも、懐かしい心の心象風景のような美しい絵画...
私たち外国人にとってはイギリスの美意識を象徴するようなコレクションです。
外では大勢の地元アーティスト集団が人海戦術で土嚢を積んでインスタレーションアートの準備中でした。
第一次大戦(去年は開戦100周年。終戦100周年の2008年まで各地で記念行事が目白押しです)に関する特別展のようです。
きいてもどんな展示なのか教えてくれません。「見てのお楽しみ」だそうです。
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日本の美術館は中途半端ですよね。
日本画そのものが生活の西洋化で廃れたような、気がします。
芸術の水準は高いです。だけど、美術に関しては一般の人に対する啓蒙と教育に遅れをとってます!
表参道や銀座を歩いても、西洋的な刺激にあふれています。
私の住む文京区では、横丁から三味線のお稽古の音が聞こえたりはしますが、流行りの豊洲ではそんなことはありません。
京都が日本文化の代表面してますが、骨董品にならないで欲しいものです。