イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

古木の主張!住人のセンスとお茶目さが光る緑の住宅番号

2023年10月27日 06時51分02秒 | 英国の木々と草花

閑静な高級住宅地の中にある古い住宅です。

2軒の家が壁を接して一棟におさまるこの形式の住宅をセミ・デタッチト semi-detached といいます...いや、そんなことはどうでもいい。

前庭のちょっとジャマそうな場所に堂々と生えている古木、Yew tree の幹にすね毛のように生い茂る葉を刈り込んで数字の「54」が形作られています。

今まで、気が付かなかった~。この家の番号です。集合住宅以外の、英国のほとんどの住宅には番号がついています。

この家の住所は「54、 〇〇 Lane South 」。お茶目です!

yew tree は、日本語で「西洋イチイ」だそうです。英国でよく見かける常緑樹です。幹の部分がたくさんの筋に分かれ、まんなかから分かれたり、また上のほうでくっついたりと造形的にとても興味深い古い巨木も見たことがあります。

英国では、日本の園芸アート「ボンサーイ(盆栽)」にもよく使われます。

秋、冬に赤い可愛らしい実をつけます。(同じ通りの別の家の庭木の写真です)

この実には毒があるそうです!今、知りました。

 

常緑樹に赤い実、と言えばクリスマスの彩りです。

ホリー holly(ヒイラギ)のほうがクリスマスの飾りとして知られていますよね。ユウのとなりがホリーです。

 

となりどうしでそれぞれ、生垣とよく育った庭木のホリーのある住宅2軒を見つけました。

 

同じ通りの、住宅と住宅の間にある小道のビーチ beech の紅葉が美しかったので写真に撮りました。

この小道の先には高級な老人ホームがあります。

この住宅街が開発されてから、(たぶん、住宅の様式から)120年ぐらいたつのではないかと推測できます。同じ時期に植えられたはずの樹木の樹齢も同じぐらいでしょう。1930年代の住宅も混在しています。

前回の記事と同じ通りです。

紅葉と晴れた日の日没が美しい秋がいつの間にか来ていました。

 

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-10-27 12:43:05
イチイ の木など 知りませんでした
 正一位 大明神まで 繋がると
  wikiで知りました
ありがとう ございます
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犬と暮らせば (浅井洋)
2023-10-27 12:46:34
自然と 調和して 暮らそうとする 英国と
 植物 動物を 排除して
  暮らそうと して いた 日本も
アパートで 犬猫が小型なら
  良いよ と 言う所まで 来ました
20年前に この アパートに 引っ越したのは
 前の賃貸の アパートで
  猫2匹を 無断で 飼ってて
  不動産屋さんに 「イケマセンよ」と 
   言われてたのも あります
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浅井さんへ (江里)
2023-10-31 06:24:38
浅井さん、
私も今回、「日本にもあるのかな」と思って調べてみるまで知りませんでした。
見たおぼえがないのですが、気に留めていなかっただけかもしれません。
ところで、こちらでは日本の「サクラ」「イチョウ」なみに一般的なyew tree の和名が(西洋)イチイと言うことを知らなかった無知ぶりのわりには、とても聞き覚えがあります。
若い頃日本でよく読んでいた翻訳物の小説に出てきたのに違いありません。

集合住宅でペットを飼う件、納得できました。ありがとうございます。
明らかに私が日本に住んでいた頃より、イヌ連れで散歩する人が増えています。30年前の10倍以上の数のはずです。
と言っても、首都圏近郊の実家付近では新しく分譲されるのは全てマンションばかりですし、どうなってるのか気になっていたのです。
マンション住まいでは、小さめのイヌばかりに人気が集まるのもじゅうぶん納得ですよね。
ちなみに、私の実家は古いマンションですが、分譲開始の50年近く前から、ペット可のめずらしい物件でした。もちろん買い取り分譲だったからのはずです。
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イチイの実 (H.W.)
2023-11-01 10:00:30
イチイの実が食べられることを教えてくれたのは、造園をやっていた高校の同級生でした。
彼が、ウィーンのシェーンブルン宮殿の広大な庭の一角にある、100年近く放ったらかしにされていた日本庭園の改修を“ボランティア”で手伝った際、帰りがけにうちの方に遊びに寄ってくれ、一緒に出掛けた近くの(観光客も訪れるような)公園で「これは食べられるんだよ」と教えてくれました。見るからに美味しそうなきれいな赤い実ですが、確かに鳥に食べられたような様子もないので多少不審には思いながらも(彼はその前にザルツブルグのミラベル宮殿の庭でも見つけて食べたと言うし!)、当時3歳くらいだったうちの娘も一緒に皆で実を食べていたら、通りがかったドイツ人観光客が驚いたように「そんなもん食べたら死んじゃうよ!」。友人曰く「日本のとは種類が違うのかなぁ?」。ええ〜?!
結局は全員お腹を壊すこともなく無事でした。後で空べてみたら、果肉は食べられるけれども、その中にある(外からも見えている)小さな実に毒があるそうです。果肉はほんのり甘くて美味しかったです。
うちの辺りではさほどよく見かける木ではありませんが、(背の高い)垣根に使われていることが多いように思います。
その友人はそれから10年ほど後の年の瀬、確かクリスマスイブだったか、仕事中に木から落下して亡くなってしまいました。なのでイチイを見かけると、彼を思い出してちょっと寂しい気持ちになります。植物や自然と関わる仕事をしていた彼の話は、ちょっとしたことでも興味深いものでした。
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H.W.さんへ (江里)
2023-11-03 05:40:44
H.W.さん、
食べたんですか?!
私も野生の木の実やキノコ(は怖くて試したことがありませんが)を採取して食べる「フォレジング」アクティビティに憧れていますが「毒だ」と書かれているものを食べる勇気はありません。くわしい造園家の友達もいませんし!
なるほど、あの赤いつや消しの果肉は食べてもだいじょうぶなんですね?(そんなこと何処にも書かれていません!)やっぱり、やめておきます。
イチイの木は、英語の園芸サイトによれば、秋冬に小鳥を呼び集める効果を期待して庭に植える人が多いようですよ。小鳥の大好物で、食べてもだいじょうぶみたいです。実(タネ?)も食べてちゃんと消化するようです。
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H.W.さんへ (江里)
2023-11-04 05:49:39
H.W.さん、
お友達を失くされて本当に残念でした。
たとえ知らない人でも、同世代で亡くなった方のことは気になります。自分はこの先何年生きるのか死ぬ時に何を思うのか、気にし始めたためだと思います。自分自身の年齢と状況がそうさせるのでしょう。
年の瀬も間近ですね。
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