イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

到来物のマカレルの燻製、やむにやまれぬ屋外料理一人寂しくバーベキュー(大成功)

2018年05月02日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
レストランの厨房で働いている上の息子が、上等の食材、マカレル Mackerel(サバの一種)の燻製の余りを持ってきてくれました。

どうやって食べようか...バーベキュー barbecue


なぜ、とつぜんバーベキュー?
うちの夫が、台所で調理することを許さないからです。
臭くなるから。

うちの夫の脂っぽい魚(背の青い魚)嫌いの話はそのうちゆっくり機会を作って書くとして.....

実は8年も前に買ってとっておいた携帯に便利な、軽い使い捨てのアウトドア用バーベキュー・トレイ「インスタント・バーベキュー」があったのでした!

突然思い出して、庭の納屋から探し出しました。

当時 お友達のおうちのバーベキューパーティーにお呼ばれした上の息子が、「うちでもやりたい」と言ったので一度だけ家庭バーベキューをやったことがあったのでした。

定番ハンバーガーとベジタリアンの夫用の冷凍のべジ・バーガーを焼きました。

肉用とベジタリアン用2つの「インスタント・バーベキュー」を用意したのですが、肉の焼ける煙の上がる場所にベジタリアンの夫はいるわけにいかず、手伝いもせずに家のなかに退避していました。(バーベキューの調理は男性が担当するものなのですが)
それなりに楽しかったのですが、むやみに時間がかかったし手間もわずらわしく、台所で調理して庭で食べた方が効率が良い!と思って以来です。

イギリス人にとってバーベキューとは何か?
短い夏の、人生のすべてです。

日焼けと、バーベキュー、屋外で飲んで食べること!これがイギリス人にとっていかに大切なことか、とても日本人に納得できるようには説明しきれません。

たいていの家には、ホームセンターのような店で買った金属製の大きな蓋つきの「バーベキュー」があります。...うちにはないので、ショッピングサイトから一番基本的な標準型の写真を借りました。

バーベキューはゲストを招いて大勢でわいわいやるものなのです。

で、「インスタント・バーベキュー」。
金網の下に、引火性のある液をふくむ乾いた厚紙がのっています。それにつけたマッチの火がぱっとひろがり燃え尽きると、あーら不思議。下の木炭が赤く燃えだしました。

炎が消えて煙が立ち始めたら そっとマカレルを載せます。

燻製魚の匂いにネコのホレイシオがソワソワ。


煙が上がっているのでネコババされる危険はない。

いろどりが欲しいのでトマトと、クージェットを加えました。


30分以上魚臭い煙が上がっていました。

両面こんがり、出来上がり。



バターを落とし、トーストや目玉焼きと食べるイギリスの朝食レシピは ちょっと くどすぎてもったいないので、あっさり日本のご飯と食べました。

じゅうぶん こってりしています。
お醤油とお酢をかけました。(米酢がなかったので、フィッシュ&チップスにかける茶色いモルト・ヴィネガー malt vinegar で代用です)
半分に切ったトマトの切り口をじゅうっと焼くのはイングリッシュブレックファースト風。成功です。
クージェットは失敗。薄く切って焼けばよかったのです。中まで火が通っておらず、食べられませんでした。

一人で寂しく「アルフレスコ―・リビング(屋外での食事)」。

直火で焼いたマカレルの燻製、びっくりするほど おいしかったのです!
あまりおいしかったので、ホレイシオには ひときれも 分けてやりませんでした。

もう一度 家庭バーベキューをやってみたくなりました。
次回は計画的に、たとえば食材はすべて調理済みのものを使い、屋外でこんがり木炭で焼いた「チャーグリル Char grill (炭火焼)風味」をつけるなど工夫するつもりです。

翌日(昨日)スーパーで見つけたので2つ買いました。一個たったの2ポンド(300円ちょっと)。


約二時間もちます。2人から4人用と書いてあります。

この元祖「クイック・バーベキュー」、製品名は バービー・クイック Bar Be Quick。なかなかの命名です。be quick は「早く」という意味です。
イギリス人はバーベキューのことをバービー barbie と略してよんでいます。



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コメント (7)
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