goo blog サービス終了のお知らせ 

イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

リスボンで食べたもの...その1, イギリスとの食生活の違いその他(写真多数)

2019年09月24日 20時59分09秒 | ヨーロッパ
リスボンで食べたもの...

イギリスのスーパーのベーカリーでも売られている ポルトガル銘菓、カスタード・タルト Pastel de Nata。
念願の、いかにも地元の人が立ち寄りそうなペイストリー・カフェで食べました。

リスボン滞在第一日目、ホテルにチェックインした後、フロントデスクの 英語が堪能な男性に教えてもらった、近所の「お値段手ごろで地元の人が行きつけの、ポルトガルらしい」レストランに行きました。


ホテルは観光の中心地から歩いて30分ちょっと、上層階がフラット(マンション/アパート)の3~6階建ての建物がずらっと並ぶ住宅街の中にありました。

ほとんどの建物の一階が個人商店やオフィスで、なぜか家具のショールームがやたらに多いエリアでした。



次の朝 撮った写真です。
ホテル周辺の、観光地ではないエリアの見事なタイル張りの年代物のビルです。...といっても20世紀初頭ぐらいの建造だと思います。


リスボン郊外の空港に到着したのは夜の8時近く、単純な路線のメトロ(地下鉄)でホテルに着いたらすでに9時になっていました。
スペイン、ポルトガルでは夕食を9時、10時の遅くにとるのはごく普通のようです。


サッカーファンの集うレストランのようです。店内にディスプレイされている優勝カップはだれがとったのでしょうか。
地元プロチームの選手のサイン入りトップが額装されていましたし、3台!!あったフラットスクリーンテレビの2台ではサッカーの中継を放送していました。

私たちが食事を終えた10時半ごろにもまだ地元の人らしき客が食事に入って来ていました。

イギリスでは伝統的に、夕食を軽く早めにすませてパブに繰り出す人たちが多いのですが、ポルトガルではけっこう重い食事を夜遅くとりながらビールやワインで歓談...という社交パターンが一般的なようですね。

平日です。

翌朝、仕事では?
夏の暑さが激しいスペイン、ポルトガルでは伝統的に7時、8時に出勤、日中3~4時間も昼休み(シエスタ)をとって、日がかげった午後遅くから7時、8時まで働く、と聞いたことがあります。

食事や社交の時間も繰り下げになるのも納得ですね。

といっても、スペインのバルセローナで働いている上の息子に言わせると、今はさすがにそれは不都合で(EU諸国の標準に合わないのでしょうね)、そんなに昼休みをとる会社は都市にはほとんどない...とのことです。

冷房も発達している今、夏の暑さがそれほど仕事の妨げになるとも思えませんし。
それでも夜遅くに夕食をとる習慣は根付いているようです。

スペイン語がいまだにほとんど話せない息子は現地の事情にそれほど聡いわけではありません。もっと詳しくいろいろな人に話を聞いてみたいものです。

席に着くなり、ポルトガル産オリーブ(上の写真)と味のないオカラのようなチーズ、それに丸いパンを小さなかごいっぱいにもってきてくれました。



ポルトに行った時のことを思い出しました。
たのみもしないのにいろいろ出てくる、ポルトガル式レストラン商法。

これもかってに出てきたコッド cod (タラの一種;フィッシュ&チップスでおなじみの白身の魚)をすって小麦粉でまとめた揚げ物。


何というか忘れました。

ストックポート日報はポルトガル旅行ガイドブログではありません。
以下、忘れたものは忘れた、知らないものは知らない!といって調べずに通します。


リスボンのさまざまな観光スポットでポルトガル名物として売られているのを見ました。ストリート・フードのようです。
レストランで出されたので、前菜の一部だと思って食べてみました。

おでんの具(つみれ?)のような味でした。舌触りはバサバサしていて、食べた後のどが渇きました。

日本の居酒屋でかってに出てくる「お通し」とはちょっと違い「いらない」といえばひっこめてくれます。

食べた分だけちゃんとお勘定に加算されます。

「いらない」といわなければ、いろいろなものが次々と出てきます。



私が食べたタコ!


イギリスではほぼ絶対に食べられないタコ!
「絶対に」なんて決めつけてはいけませんね。

西インド諸島からの移民のコミュニティーが多いマンチェスターではたまに魚のマーケットで売られているのを見かけます。
買って帰って料理するのは西インド諸島出身のもっぱらお年寄りだと聞きました。

ジャマイカ(西インド諸島最大の共和国)料理のレストラン、ジャマイカ風ストリート・フードを食べさせる店はあるものの、タコを使った料理を供するところをいまだに見たことがありません。

夫が食べたコッド。


コッドもタコも炭火で焼いて塩味をつけただけです。
コッドにはたっぷり新鮮なオリーブオイルがかかっていました。

ものすごくおいしかったです。
プリプリ新鮮でジューシーなタコ!

店の表に冷凍ガラスケースがあって、道行く人に新鮮な材料を見せびらかしています。


ウェイターが表のガラスケースからポーション分の材料を取り出して、テーブルで客に見せてから厨房にもっていきます。

英語で書かれたメニューの、魚介類の「ポーション」料理のページを見て決めました。
その前には、2ページにわたる、魚介類のキロごとの値段表 があって、圧倒されました。

「タコを半キロボイルして」などといって注文するのかもしれません。
1キロのお値段はちょっとしたものでした。すごい量だと思われます。

大勢で行って大量の料理をみんなで分けるとお得なのかもしれません。

リスボン滞在中に入ったどのレストランでも オリーブオイルとお酢を魚介類料理と一緒にもってきてくれます。
ポルトガル料理の調味料として、イギリスでも大人気の赤トウガラシソース「ペリペリ・ソース」の小瓶も一緒です。

「お好きな味付けでお楽しみください」ということですね。イギリスの食事法と共通しています。


コーヒーを注文すると必ずイタリア式濃いエスプレッソが小さなカップに半杯だけ出てくるのもポルトガル式です。


「ミルクがいるか」と聞いてくれたところは皆無でした。
お砂糖は頼まなくても必ず、どこでも1袋か2袋ついてきます。

ミルクが欲しければ、カフェで「カプチーノ」や「ラテ」を注文しなければならないようです。
3年まえ、ポルトでコーヒーにミルクをつけてほしいと奇態な注文をすると、当惑して沸かした牛乳を小さいコップに入れてもって来てくれたことを思い出しました。

イギリスでコーヒーを注文すると必ず「ホワイト」か「ブラック」か、聞かれます。
ホワイトといえば 室温の牛乳を入れてくれるか、小さなピッチャーに入れて添えてくれます。

イギリスでは見たことがない穴の開いた小さなアルミの軽いスプーンもポルトガル特有のものでしょうか?
パリでもバルセローナでも見かけませんでした。

法定最低賃金が高く、飲食がべらぼうに高くつくイギリスでは考えられない破格のお値段です。
夫はワインを一瓶(半分はホテルに持って帰りました)私はコカ・コーラ、アーモンドを練りこんだケーキとカタルーニャ風ブリュレー(焼きプリン)も注文して...




50ユーロ以下のお勘定でした。

日中、町を観光/散策中に無数に見かけたポルトガル料理、あるいは新鮮な魚介類の料理が売り物のレストランの店先の冷凍ガラスケースのごくごく一部です。


タコの脚がだら~んと、しかもイギリス人が目を回すぐらい嫌悪するイボイボつき!
私が念願のタコ料理を食べるのを「よかったね」といいながらニコニコ見ていた夫ですがさすがにこのディスプレイには気を悪くして「ひえ~!」と大げさなリアクションで逃げ出しました。

これは愉快です。


貝と甲殻類に力を入れているらしいレストラン....


メニューを見ると肉料理(特に牛肉)にも力を入れているレストランも多いようですが、肉の切り身をガラスケースでディスプレイしているレストランは皆無でした。(私が見た限りは、ですが)

バルセローナ、パリと同じく、レストランでお給仕してくれるのがすべて男性でした。
カフェにはウエイトレスもいましたが。

サン・ジョルジュ城(眺望の素晴らしい遺跡です)の敷地内の超高級レストランの大きなガラス窓に眺望を移し込んだセルフィーです。



ポルトガルで食べたものについて、まだ書くことがあります。
次回に続く。

昨日は手違いで予約投稿に失敗しました。
原稿はあったものの休刊になってしまいました!



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

首都、リスボン...ポルトに続いて2度目のポルトガル旅行、いろいろ比較してしまう (写真多数)

2019年09月22日 22時39分31秒 | ヨーロッパ
暑かった!
9月のリスボン滞在記です。



北部の海岸沿いの都市、ポルト Porto に続いて2度目のポルトガル旅行です。

いろいろ比較してしまいました!

3年前にストックポート日報に載せた、ポルトガル北部の都市、ポルト旅行の記事を自分で懐かしく読み返しました。
(実に長い連載記事を載せたものです)

大河、テジョ河 Rio Tejo が 大西洋に流れ込む河口の都市です。




丘の中腹に位置するサン・ビンセント僧院 Mosteiro de São Vicente de Fora からの眺めです。


リスボンはポルトガルの首都です。
機能的には「都市」と呼ぶべき規模なのですが、「町」と呼びたいほどこぢんまりした印象です。

数駅の区間地下鉄を利用したり徒歩で回っただけの私たちの個人的な感想ですが、ロンドンや東京とはけた違いに小さな首都なのは確かです。

「町」全体が急な斜面の上に建設されています。

そう、ポルトにそっくりです。
ポルトも坂を下った一番下に大河、ドウロ河 Rio Douro がありました。
やはり河口の港を擁する港湾都市です。
港の規模はリスボンに比べて けた違いに小さくちょっとした遠浅の漁港ですが。


金融や商業の中心地は河のそばの平坦なエリアに集中しているようです。




町の中心にたつ、びっくり建築物、サンタ・ジュスタのエレベーター Elevador de Santa Justa、てっぺんに展望台がある20世紀初頭建築。
長蛇の列の観光名所だそうです。


1755年にのリスボン大震災で中世や16世紀後の建築物が全壊、当時の最新耐震建築で町ぐるみ再建されたそうです。

18世紀建造の立派な建物がマス目状に区画された道路に均一に並ぶバイーシャBaixa のショッピングエリア(写真を撮りませんでした)の突き当りのアーチ(凱旋門だそうです)をくぐると....

ちょこっと見えている赤と緑の着ぐるみキャラクターはどうやら、何かの「バイ菌」らしいのです。
国際観光地でなんとしたことか、何かの衛生キャンペーンが展開されていました。おそろいのティーシャツを着た保健衛生局の人か何かが便器をディスプレイしてポルトガル語で書かれたチラシを配っていました。


コメルシオ広場 Praça do Comércio.


川岸に下りる段々があります。




☝ものすごく暑いのに、分厚いラシャのケープを着こみ、白いシャツに黒いネクタイで正装した男女の若者の一団がリーダー格の男性に唱和して応援団のように大声でスローガンのようなものを連呼していました。

3年まえの春にポルトでも黒ケープの大学生の一団を見かけました。
大学生のようです。ポルトの黒ケープ団は、ポルト大学の卒業生だということでした。
この9月のケープ姿の大学生はどうやら名門 リスボン大学の新入生らしいのです。夫がその場で知らない人に聞いて仕入れた情報です。
新入生歓迎式典/入学式のような儀式のようでした。

その後、黒ケープの新入生と、おそろいのティーシャツ姿の先輩学生を街なかで連日見かけました。どこでも応援団のように何ごとか大声で連呼していました。

ポルトガルの大学の習慣などに詳しい方、何ごとなのか教えてください!


11世紀の古城、サン・ジョルジュ城 Castelo de São Jorge をどっしり、といった感じでてっぺんにいただく急坂エリアは、大部分が大震災時の倒壊を免れたそうです。




キルトをはいた男性はリスボン大学の新入生のようです。黒いケープを(暑いから?)たたんで肩にかけています。スコットランドからの留学生でしょうか。


驚きの屋外エスカレーター



17世紀以前から残る建物や、それ以後に建て替えられた建物は都市計画も耐震企画も何もかもどうでもいい、といった感じで好き勝手なスタイルでごちゃごちゃ詰め込むようにアレンジされています。


サン・ジョルジュ城 からの眺めです。





サン・ビンセント僧院の屋上からの展望です。

そういうところもポルトそっくりだと思ったのですが、やはり町の規模はリスボンの方が格段に大きいわけです。
ポルトのようにすべての坂道を下ると河べりに着く、というわけではなく、町中不規則に高低がありました。

河に向かっているはずなのにいったん急な坂道を上がったり....最終的にはまた下りて...混乱しました。

陶器のタイルが表面に張られたポルトガル特有の古い建築物もいたるところで見られました。


...ポルトには両側の家々すべてがタイル張りの通りが多数あり、強烈な街の個性(観光ポイント)を作り上げていたのですが、リスボンのタイル張りの建物はポツン、ポツンと点在しています。
家々が競う個性が楽しめます。




忠犬が伏せて待つ、坂の途中の肉屋。


中央のこんもりした部分がお城なのですが、わかりにくいですね。




坂の途中で、びっしりと続く建物が途切れたスペースにある、古くから展望スポットとして有名らしい狭い庭園、Jardim de Sao pedro de Alcantana 。
思いっきり失望しました!
この下に幾何学的な造形の 小さな花壇の並ぶ 細長い遊歩道のような場所がある2層になった公園なのですが、工事中で下に下りられないばかりか 視界を遮る見苦しい金網!!
夫は金網を蹴るふりをして、「憤慨している僕の姿を写真に撮れ」と言いました(撮りました)


木も怒っています。


坂の町の名物、ケーブルカー。




ケーブルカーはポルトにはありません。

ストリート・アートにも期待していたのですが...
書きなぐった「タギング」(自分の名前やグループ名などを独自の書体で書き残す落書き)風はやたらに見かけました。



ポルトやバルセローナに比べると質は今一つだったような気がします。

ちょっといいのもいくつかありました。


観光客に大人気のケーブルカーの車体のペイント、ちょっとえぐいですね。


一般市民の日常の公共交通機関として町中を走るトラムをいたるところで見かけました。


絵葉書の写真やお土産物のモチーフとしても大人気。
乗る機会を逸しました。残念です。

ケーブルカーはほんの5分間ほどの一路線、乗りました!


リスボン、明日に続きます。


リスボンに4泊5日は贅沢な日程のようにきこえますね.

夜の8時近くに到着、リスボン市内のホテルにチェックインしたら9時過ぎです。
最初の日はホテルおススメの地元レストランで夕食を食べて終わりました。(おいしかったです。スペイン、ポルトガルでは9時、10時の遅い夕食は普通みたいです)

帰国便は午後早く、最後の日は朝のうちに空港に向かったため、正味の滞在は3日です。

ヨーロッパ内を頻繁に行き来する「エアバス」利用の宿泊つき格安航空券だと時間を選べず、最初と最後の日がほぼ滞在日数に入らない日程になることが多いのです。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灼熱の南国都市、リスボンに思いついてとつぜん行ってきました。

2019年09月21日 22時58分46秒 | ヨーロッパ
またまた、掲載が滞っていました、ストックポート日報

日報の名を返上すべきかもしれません。

金曜日まで、4泊、ポルトガルのリスボンに旅行していました。




一週間前に、市内のホテル宿泊つきの格安航空券がとれたので衝動的に決行、夫が前から行きたかったというリスボン行きです。

とても美しい街並みの歴史ある都市です。
思いっきり通俗な国際観光地でもあり...学校の夏休みが終わった今、そろそろシーズンオフかと思いきや(もちろんスクール・ホリデーが終わり次第航空券や宿泊費がぐんと値下げになるのは事実ですが)暑い場所の常で、まだまだ十分シーズン中なようでした。



とにかくすごい人でした。





暑かったです。
連日気温は30度前後。



9月に入ってすっかり涼しくなったストックポートから突然真夏のリスボンへ!
いえ、ポルトガルの9月はイギリスの真夏よりもずっと暑いのです。


5日ぶりに帰国したイギリスは意外なことに晴天で暖かかったのでまたびっくり!
昨日土曜日はたまっていた洗濯物を何回かに分けて外に干しました。

リスボンの写真を明日から少しお見せしますね。
今回はできるだけ、イギリスと比較するなど、「イギリス生活ブログ」ストックポート日報 らしく構成した記事を心がけます。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分類不能でお蔵入りのはずの、バルセローナの残りの写真、一挙に掲載...出さなきゃ先に進めない。

2019年07月19日 22時30分59秒 | ヨーロッパ
人に見せたい...と思っていたのに機会を逸し、しかもブログの記事にまとめるほどの意味もないバルセローナで撮った写真のいくつか。



上の写真は、ゴシック・クォーター Barri Gotic のおしゃれなエリアのオリジナルのティーシャツ屋の看板です。
かわいいので写真に撮りました。

一休みするためにはいった路地裏のおしゃれなカフェでトイレに行く途中の通路からキッチンの壁につるされたハムが見えました。


ブタの後ろ脚を一本豪快に使ったスペインの名物のハム、袋のブタの顔がかわいかったので座席に戻ってスマートフォンを取って来て撮りました。

産地ごとにいろいろな銘柄があるようなのですが、いずれも足先に蹄がついていて、木の台に固定されて包丁でそいで供する様子はけっこうグロいのです。
スペイン料理屋ではおなじみなのですが、最近はクリスマス前など、イギリスの大きなスーパーでも売られています。


近代的な大通り、ラ・ランブラ La Rambla 沿いに建つ立派なビルのわきの一階に BIG FAN MUSEUM という、異常にはしゃいだ名前が悲しい営業内容不明の娯楽施設がありました。


暑い日に呼び込みのリス男(?)がかぶり物をとってへたっていたところをこっそり写真に撮りました。


帰国してからグーグルして調べたのですが、何もかもひっくり返った部屋、巨大なドーナツやソフトクリームの間を抜けて通る通路、何もかも特大サイズの部屋、鏡の迷路などがある、遊園地のビックリハウスのような施設のようです。

バルセローナ大聖堂 Catedral de Barcelona の....


回廊の石の床のはさみの浮彫です。


古さも由来も調べられなかったのですが踏みつけられて擦り減っていく奇妙なイメージ...仕立て屋さん組合か何かが寄進した記念とか、まさかお墓が下にあるとか...?

ゴシック・クォーターを歩き回っていた時に通りの切れ目にドンと表れた立派な教会の扉です。


木の扉の強度を増すために打ち込んだ装飾的な金属細工(連続模様が美しいですね)の上の方に大箱を担いだ中世の職人がバランスよく2人配置されていました。


店の前でうんこする男の像。


ゴシック・クォーターの、特に宿泊したホテルの周りにいくつか排便フィギュア専門店がありました。よく知られたお土産物のようです。
カタルーニャ語でカガネル Caganer という、ウンコする男の像をクリスマスに飾るのはカタルーニャ地方特有の伝統の習慣らしいのです。

日本では「ウンがつく」なんて言いますよね。
カタルーニャではウンコは来る年の豊穣を祈るしるしらしいのです。
豊作でいっぱい食べられ、ウンコがいっぱい出るようにという切実な願いの体現です。

お土産物屋にはカタルーニャの民族衣装を着た陶器や土器製の伝統の大便小僧よりも、世界各国の有名人(オバマやトランプ、テリーザ・メイや英王室のメンバー、スペイン王室のメンバーは見かけなかったような...,有名スターやサッカー選手など)が落ち着いた顔つきで排便しているフィギュアが目立つようにディスプレイされていました。

カタルーニャの独立運動は今でも盛んです。





バルセローナ中数えきれないほど、どこでも見かけた黄色いリボンは、独自の文化と言語を持つカタルーニャ地方の国家としてスペイン政府からの独立を目指す人たちの意思表示のシンボルなのです。






市庁舎の正面てっぺんにはスペイン国旗とカタルーニャ州旗が並んで掲揚されていました。


戸口の上には黄色いリボンも掲げ、独立の意思も表しています(どうなっているの?)

独立に反対する人も多く、こんなに各人にどうどうと意思表示をされてご近所で悶着はおこらないのかと気になるところです。

....ああ、イギリスだってEU残留か離脱かで国家が分断状態なのでした.....!

バルセローナはカタルーニャが独立国家として承認された場合、首都となる都市です。



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古い町並みに不思議と映える!これぞ正真正銘ストリートアートが飾るバルセローナのゴシック・クォーター

2019年07月18日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
先月、6月の半ばに行った、バルセローナ Barcelona の写真です。


14世紀の大聖堂を中心に、海岸から緩やかに続く坂の地域にびっしりと古い建物が立ち並ぶゴシック・クオーター (gothic Quarter 、英語です。スペイン語で Barri Gòtic)。


4日間の滞在中、ほとんどゴシック・クオーターの外には出ませんでした。



せまい通りのそこかしこにあれ、っと思うような立派な教会がドンっと、高い塔もにょきにょきたっていておどらかされます。



無数の狭い通りが交差しています。

通りそれぞれに個人経営のおしゃれなお店(アクセサリーや革製品、中南米の工芸品の専門店が目につきました)、カフェ、バー、小規模なアートギャラリー、安っぽい観光客向けお土産物屋さんなどがびっしり並ぶにぎやかで観光客に人気のエリア。

上階はフラット(アパート)らしく、庭のない都市の中層フラットの窓辺や狭いバルコニーからは植木の緑が下がり、人の住む気配が楽し気に通りを演出しています。






マネキンのトルソー(閉店した店から買ったのが実はうちにもあります)、金色にペイントしてあって、おしゃれです。植木といっしょにバルコニーの飾りに使うのはいいアイデアですね。






そして、ヨーロッパの古い町並みにはなぜかぴったりの!ストリート・アートがここでもとてもたくさん目につきました。
パリでもポルトガルのポルトでも、おなじみマンチェスターや 今や!ストックポートにも!古い町とは切っても切れないストリート・アート!

町が生きている証のストリート・アート!

日本では見かけませんね。
....京都などの古い町並みにはそぐわない気がします。

本当にそぐわないのでしょうか?
住人や当局の抵抗感が強いのだと思うのでしょうが、どうでしょうか。

落書き行為と紙一重...

ヨーロッパでもストリート・アートは(多くは反体制的な)無名のアーティストの発表の場であったり、スローガンや意見を発言する目的だったり...そもそも自主的にゲリラ的に発生した景観破壊行為だったはずなのです。

でも、今では社会でのとらわれ方が完全に変わってきています。


滞在したホテルのすぐ横にローマの要塞跡がありました。




遺跡に落書き!?☝(うちの夫の肩の高さの低い扉部分だけですが)

いいのか!?
誰も気にしていないようです。

古代ローマ時代の要塞はローマ帝国の崩壊とともに取り壊されたらしいのですが中世から16世紀にかけて建て替えられた要塞が現在もホテルや住宅として使われています。

反対側に、狭い通りに面した入り口があります。



このお寿司屋さんは、昼なのに閉まっていましたが廃業したのではなさそうです。


地下鉄の駅に広告が出ていました。繁盛しているようです。
夕方からあくのではないかと思われます。

日中閉まっていることが多いらしい金属のシャッターを、店の業務にふさわしい題材のアートで飾る...そもそものストリート・アートのゲリラ的な発生と全く異なる機能が発生している現代のストリートアート!


制作中のプロのアーティストを見かけました。




高級店が並ぶ表通り、この店はアート制作のために一日店を閉めたのでしょうか。
なんだか稚拙に見えるタッチと色使いなのですが、女性にウケそうな温かい画調ですね。

やたらに技巧的なSUSHIYAのシャッター絵より、かえって洗練されているのかもしれません。

ゴシック・クォーターの狭苦しい通りを歩いていると突然視界が開けて、建物が取り壊されたあとの空き地のような場所に出ました。




空き地として確保しておくつもりなのかもしれませんね。
そういえば、木が植えられていますし壊された建物に面していた壁に窓が作られています。



精度の高いプロのストリート・アート壁画(ミューラル)みたいです。

でもウサギのミューラルの上にはどう見てもシロートが殴り書きしたと思えるタギング(自分の名前やシンボルを書き残す行為)落書きがいっぱい。
「見苦しい!」「ぶち壊しだ!」「ストリート・アートに市民権を与えるとこういうことになる、といういい例だ!」と思う人もいるかもしれません。

私は、ウサギのミューラルといっしょに盛り上げ効果があると思うのですがどうでしょうか。
ウサギのミューラルを描いたアーティストも案外喜んでいるのでは。

耳の上部分がちょっぴり損なわれている...?かもしれませんが、落書きしやすいミューラルの下の部分を塗りつぶしたりすることなく、共存しているタギングです。

ポルトガルのポルトでとてもたくさん見かけた、優雅な女性の手をかたどった真鍮や鉄製のドアノッカ―。




手が軽く握った鉄の玉や果物を丸くくぼんだ円盤にあてて、コツコツ ノックの音を出す、南欧特有のドアノッカ―、バルセローナでも見かけました。

ポルトから帰国した後、ストックポートの自宅用に買って帰ればよかった、と後悔しました。
バルセローナでも高級金物店(金属の室内装飾用品専門店)で見かけた新品は大きすぎて実用的ではありませんでした。




ショーウィンドーの装飾オブジェも興味深かったのですが写真に撮ったのは、この、私の好きなロブスターだけ。


プラスチックのドリンクボトルに本物のロブスターのはさみがくっつけてあり、中に押し込んだフェアリーライト(クリスマスの飾りでおなじみの、電気コードで連ねた小さな白く点滅する豆電球)がちかちか光っていました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際的な観光地バルセローナのど真ん中!地元民行きつけの時間のとまった隠れ家のようなバール発見....ちっとも隠れていない立地

2019年07月01日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
スペインのバルセローナで食べた軽食の数々、続きです。


筆頭は、なぜかメキシコ料理、ナッチョス。
色鮮やかで人目を引くので記事の一番上に持ってきました。(ただそれだけです)

世界中で大人気の「メキシコ料理」だと思っていたのですが、メキシコ料理からヒントを得てアメリカのテキサス州で発達した「テックス・メックス」料理だそうです。

スペインでも大人気だそうです。
夫と息子がビールを飲むために寄った海岸沿いの、地元の人たちでにぎわう「ナッチョス・バー」で、せっかくだからと名物のナッチョスを注文しました。


今日の「バルセローナで食べた料理」の話題は.....



私たちが滞在したホテルのすぐそば、大聖堂(ゴシックエリアの中心にある14世紀の大聖堂です。有名なガウディ設計のサグラダ・ファミーリアとは違います!)から歩いて5分の場所にある、観光名所に囲まれた古い裏通りで奇跡のように営業している古臭い「バール」。


ホテルの横の細い急な坂道の通りを上がってすぐのところにあります。


写真を見て店名を確認、「BAR BRUSI」。

その日の午後遅くイギリスから訪ねてくる友人と合流する息子と別れた私たち、夕食は軽くすませよう、とホテルのそばのカフェを探していたら本当にすぐそばに見つけました。



(息子の友達はバルセロナに一泊して翌朝スペインの別の町に移動、息子はまた私たちの滞在最後の日、行動を共にしました)

夫が注文した地元産の赤ワインがワイングラスではなく、重ねて収納できて便利そうな「コップ」で出てきました。


びっくりするほど安く、しかもおいしかったそうで、夫はお代わりしました。

オリーブの他のおつまみのなんと素朴なこと!おしゃれなタパス・バーやピンチョス・バーとは大違いです。


トマトジュースとオリーブオイルを塗った薄切りパンも気弱な笑顔の経営者らしい男性がお酒や飲み物を出すバーとは反対側のカウンターで手早く用意してくれました。

チーズはマンチェーゴ、あっさりしていてかすかに炒ったゴマのような風味があります。
イギリスのスーパーで買うとけっこう高いのです。

「ケーキか、ペイストリーはないの?」と聞いた私に「カボチャ(パンプキン)は好き?」と聞き返し、持ってきてくれたのが上の写真の半月型の揚げ菓子です。

帰国してから名前を調べてみたら、スペイン名物のエンパナーダスというお菓子と形状が同じです。

エンパナーダスというのはパンで肉やチーズを包んで揚げた「甘くないお菓子」だということですが、この時私が食べたのはシナモンの香りがするカボチャの「餡子」の入った甘いお菓子でした。違うものかもしれません。

スペインで食べた唯一のスペイン菓子です。

イギリスでコーヒー(アメリカーノかフィルターコーヒーの場合)を注文すると必ず「ブラックかホワイトか」と聞かれます。
ホワイトというと室温の牛乳を入れてくれるか、あるいは小さなジャグに入れて添えてくれます。

パリでは温めた牛乳が付いてきましたっけ。
ところが南欧では特にたのまない限り必ずブラックで出てくるのです。

ポルトガルでミルクをつけてくれるように頼むとアツアツの沸かした牛乳がどこでも供され、びっくりしました。
今回はご当地流で、ブラックを飲みました。
だれもミルクがいるかどうか聞いてくれません。お砂糖はなぜかたのまなくてもついてきました。

店内が、とにかくレトロです!


わざとおしゃれなレトロにしているのではなく、1970年代ごろから時間のとまった自然体の泥臭いレトロなのです。

これは、翌朝朝食を食べに再訪した際撮った、午前中の写真です。


階上はビリヤード場になっていて、夕方、ビールを片手にプレイを楽しむ男性でにぎわっていました。


経営者らしい40歳ぐらいの男性がたった一人で店を切り盛りしていました。流暢ではありませんがちゃんと英語で対応してくれました。
いえ、壁際の狭いキッチンスペースには料理をしてるおばあさんもいました。男性のお母さんだと思われます。

おばあさんは英語が話せません。
それでもうちの夫に声をかけ(あっちの好きな席にどうぞ、とか何とかいったようです。私たちはスペイン語が話せません)、常連らしい地元の客とも短い会話を交わしていました。

店の看板おばさんなのかもしれません。

店内は夕方過ぎとはいえ、冷房がなかったのでけっこう暑く、油っぽいにおいが充満していました。
店内で玉ねぎやニンニク、ソーセージを調理する垢ぬけなさにちょっと驚きです。

バルセローナはおしゃれな国際観光地なのに!です。

バー(カウンター)の調理場に面したガラスケースには冷たいスパニッシュ・オムレツが各種ずらっと並んでいました。

一段低くなったカウンター内側に並んだお鍋にはいろいろ興味をそそる煮込み、炒め料理の数々が....

スープで煮込んだ白っぽい薄気味の悪い繊維質な肉料理を指さしてこれは何かと聞いてみたら、気弱な笑顔の経営者らしい男性は自分のおなかを指さして、「牝牛のおなか...」と英語で答えてくれました。

察しました、ウシの胃の一部、tripe です。ポルトガルで地元の名物料理だからと食べてみて激まずかったあれです。
日本語でミノとかガツとかいうらしいですね。(日本で食べたことはありません)

興味深い、「食事」メニューです。


ちゃんと英語で、トライプ(食材名というより、むしろ医学用語?)と書いてあります。

スペイン語の料理名の直訳みたいなのですが、もっと他に言いようがあるでしょうに....トライプのハーブたっぷりネギスープ煮込み、とかなんとか。

ご当地カタルーニャ・ソーセージを食べてみたらどうだ、と(ベジタリアンの)夫が勧めてくれたのですが、おしゃれなピンチョスを何回か食べた後、ちゃんと料理された庶民的なスペイン料理の魅力には抗いがたく注文したのが...


ソーセージとマッシュルームの炒め物。(上の写真の左下)
ソーセージのスモーキーな味がしみて素朴でとてもおいしかったです。

スパニッシュ・オムレツはどっちも冷たいまま切り分けられて小皿にのって出てきました。
肉が入っていないのを確認して、指さして2種類注文したスパニッシュ・オムレツ、実は何という種類だったのか、判然としません。
ひとつには輪切りのクジェット(=ズッキーニ)がたくさん入っていました。

冷蔵庫に入っている缶を指さして注文した缶入りオレンジ飲料は日本で旅館に行った時などに飲める懐かしの「バヤリースオレンジ」とそっくりのレトロでチープな味でした!

翌朝、再訪してクロワッサンとブラック・コーヒーの朝食をとりました。

その時一緒に飲んだ生のオレンジを一杯ぶんで4個も使った搾りたてのオレンジジュースは私たちが注文した品の中で一番高価でした。

スペイン滞在中に飲食したレストランの中で一番興味深く、お手頃においしく食事できたのがホテルから歩いて1分の、玉ねぎのにおいがする暑苦しいこのバールでした。

私たちはとっても気に入りました。

スペインの観光地ではない場所に行くと、こんな感じの素朴な地元バールがたくさんあるのかもしれませんね。
スペイン以外のどこの国でも同じでしょう。

おばあさん、長生きしてほしい。








コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルセローナで食べたもの、開眼!きいたことがなかった人気の軽食、ピンチョ―を現地で初体験 1

2019年06月30日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
バルセローナの続きです。食べ物....

ピンチョー pintxo,pincho


実はバルセロナに行くまできいたことがなかったのですが、バルセロナのアイリッシュパブでイギリス/アイルランドのパブ料理を調理している息子のお気に入りスペイン料理だとかで、滞在中、2回「ピンチョ―・バー」なるところで食べました。

ひとつ1ユーロの格安明朗会計、地元の人でにぎわうピンチョ―・バー。


日本でも「ピンチョス」とよばれてけっこう知られているらしいことがグーグルしてわかりました。
日本では主におつまみ扱いですね。

スペインでももともとはもっぱらワインやビールといっしょに楽しむ軽食だったみたいです。

今では昼も夜もカウンターにずらっと並ぶピンチョーを好きなだけとって食事として食べられるような場所が町中至る所にあるようです。



薄切りパンにいろいろな具材が乗っているのが、ピンチョー。

発想が気に入りました。



たいてい、竹串で刺してあります。

スペインでは、バーなどカウンターでお酒やコーヒーを注文する場所も含めて、ほとんどどこでも食後にテーブルでお会計するのが普通です。

カウンターでいちいちお金を払って飲み物や軽食を持ってきてもらうイギリス式になれたうちの息子は、「酔ってどんどん注文しちゃって最後にどえらい額を払う羽目になるかもしれないのが毎回とんでもないスリルだ」と言っていました。

ピンチョ―のお勘定は食べ終わった後の串の数を数えて料金を請求する仕組みです。お皿を数える「回転ずし」と似ていますね。
串の先にしるしをつけたり色を変えたりして値段の違いを表している店もあるそうです。

私たちが行った2軒はすべて均一料金でした。

ピンチョ―の品目は本当に何でもありです。
調理もめちゃくちゃ簡単そうです。

新鮮な材料を確保して、それをアレンジするセンスが問われる調理法ですね。



生ハムと念願のタコ!


生のタコはパンにのっていませんでしたがピンチョー扱い、同じ値段でした。
これは2軒目の冷房が効いた室内のピンチョ―バーで、1串1ユーロ40セントだったと思います。

イギリスではまず食べられないタコ!しかも生!
地中海沿岸の国に行けばついつい食べてしまうのですが、今回私が食べたのはこの一品だけ。

スシ飯の代わりにトマトジュースとオリーブオイルを塗ったパン(トマトジュースが塗られていないのもありました)、発想がお寿司のようですね。
日本のお寿司よりもルールに縛られず気軽に新しい組み合わせが作り出せそうです。

オリーブやチーズ、ピメントやトマトを使えばスペイン風、握りずしに応用できないでしょうか?
実際、香港系の中国人が経営するマンチェスターの回転ずし屋ではチーズののった握りずしはすっかり定番ですし。


ピンチョ―・バーで夫が卵サラダを頼むと何ものっていないトマトジュースとオリーブオイルを塗った短冊切りのパンを持ってきてくれました。


ゆで卵のサラダはなぜかイギリスのレストランでは見かけません。
夫はパリでもポルトガルのポルトでも軽食レストランで注文しました。

家でも私が簡単に用意できるものなのですが、なぜかヨーロッパの旅先で食べたくなるものらしいのです。

ちなみに、サラダに入っていた缶詰/ビン詰めのトロンとやわらかいクリーム色のアスパラガス(写真に写っています)を久しぶりに見ました!
日本でもよく食べられているはずですが、そういえばイギリスにありません。(あるのかもしれませんが見たことがありません)

イギリスで調理師の資格を取った息子が「なんだ~これ?食べていい?」と珍しそうにつまんでみていました。


ついでです。帰りの空港の売店で、余ったユーロで私が買ったのは....


チョリッツオ・ソーセージのクッション。(ベジタリアンの夫のヒンシュクも買いました)
乗り物での長旅にあごをのせて休める携帯クッションにぴったりです。

実はバルセローナ旅行で留守番の息子のためにファンシー雑貨店で目が光るネコのボールペンのほか私が買ったのはこれだけ。

チョリッツオ・ソーセージは実は食べる機会がありませんでした(イギリスのスーパーで簡単に手に入ります)

夜遅くバルセローナに到着した日のタパをはじめ、まだ続きがあります。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽光降り注ぐ暑い町、青い海,青い空イギリス人の理想郷バルセロナ....暑いのが苦手な私も魅了した4日間

2019年06月24日 15時30分04秒 | ヨーロッパ
バルセローナ Barcelona、続きです。


暑かったです。気温が27度前後、滞在中は4日とも晴天でした。



ところで、私は暑いのが本当に苦手なのです。
私には気温が17度から25度ぐらい、30度を超えればニュースになる、暑すぎないイギリスの夏が天国なのです。

夜中まで日が暮れないし、雨もあまり降らないし.....


ところが、ほとんどのイギリス人は暑い夏が大好きでイギリスの夏の暑さは物足りないとぼやくのです。
夏は暑ければ暑いほどよし!夏にはもっと暑い場所に行くべし!がモットーです。




退職後、イギリスの自宅を売って南欧に移り住む人たちが非常に多いのです。
(...もちろんEU離脱が実現すれば永住権を失うことが確定のその人たちの先行きはものすごく不安定なはずです)

イギリス人である私の夫も上の息子もしかり。

バルセローナのアイリッシュ・パブで働く上の息子は「イギリス人の夢を体現した生活」を送っているのでした!!

4日間一緒に過ごした息子を通じて体験した、スペイン流ライフスタイル!




スペイン人はとにかく服装が開放的です!何しろ暑いですから。



平日なのにショーツ(短パン)姿の男女を多く見かけました。
あれぇ、そんな服装で仕事に行っていいのか!?(もちろん観光客もかなりいたはずですが)



さすがにオフィス勤めらしい男性は半袖シャツに綿の長いズボン、女性は袖なしブラウスにスカート、サンダルとだらしない服装ではないものの、ネクタイやパンプスの人は見かけませんでした。
(職場や職種にもよりますね)

タトゥーを入れている地元の人をイギリスよりも確実に多く見かけました。
もしかしたら、イギリスよりも肌の露出が圧倒的に多いため、ただ単に白日の下にさらされるタトゥーも多かっただけかもしれませんが。

うちの息子もティーシャツにショーツで働いているらしいです。

厨房は確かに暑そうですが....
はやりなのか、屋外で働くウェイトレスのほとんどはタンクトップにジーンズをお尻の下ぎりぎりにはさみで切ったお手製ショーツを着ていました.....

規律とかにこだわらなければ何もかも気楽で....リラックスできて楽しそうです。



話にきいていた通り、スペイン人は夜遅くまで屋外に出て社交を楽しみます。
9時、10時にレストランやタパス・バーが食事をする人で大にぎわいです。



夏の夕食は屋外で、まだうすら明るい8時以降にとりそのまま1時2時まで飲んで話すスペインのライフスタイル、楽しそうですが、翌朝は仕事でしょうに…

家でテレビやネットサーフィンをする代わりに外で人と過ごすのがスペイン流だそうです。
帰ってすぐ寝れば同じですね。

暑いのに慣れて、しかも暑いところを開放的な服装でほっつき歩くのが好きそうなスペイン人もさすがに日が暮れて涼しくなった頃に飲んでくつろぎたいのかもしれません。


私たちは夜の9時すぎにバルセローナ空港に到着しました。
ホテル前で待ち合わせた息子と、10時過ぎにホテルの斜め前のタパス・バーで食事をした後、夜中の1時まで、大勢の人がにぎやかに騒ぐ町の真ん中のスクエアでビールを飲みました。





2日目は息子の友達を加え、海の見えるバーでパエリャを食べました。


パエリャは普段メニューにないのですが息子の同僚のお友達が経営するこのバーで特別私たちのために用意してくれました。
食後息子のお友達がさらに4人、合流。



みんなで飲んで騒いで私たちもとても楽しく過ごしたのですが、私たちはさすがに疲れて1時前にホテルに帰還しました。



タクシーが捕まらず、電動自転車が引っ張る「リクショー・タクシー」で。
リクショーは(人)力車(リキシャ)から転用した元日本語です。インドや東南アジアなどで普及しているようですが、バルセローナでも町の名物になっていました。





歩道に乗り上げ、屋外カフェのテーブルの間を走り抜け、夏の夜風を肌で感じるリクショー・タクシー(☝の写真)最高でした。
料金はタクシーより高めです。

料金メーターがないので、乗る前に行先の住所を言って料金交渉します。


息子は街なかをスケートボードで移動します。(バルセローナはスケートボードの名所です)
早番の日は仕事の帰りに海岸に行って、シャツだけ脱いで海でひと泳ぎして帰宅するらしいです。
濡れたショーツはバスが来る前に乾くということです。



誰かと浜辺で飲んだ後もみんなそのままの服装で海に入ってひと泳ぎするのがバルセローナの若者のライフスタイルだそうな。
海に入ってシャワーもしないでバスに乗ったり、店に入ったりするのは気持ち悪い、と思うのは訪問者の私...



とても楽しかったです!
息子が楽しそうに、しかもちゃんと仕事もしているのを見て安心しました。

暑いのが好きな夫は「バルセローナに住みたい」とまで言い出したのですが....

私は暑いのも、におい(人々の体臭よりむしろ制汗剤、香水、ココナッツの香りの日焼け促進ローション、暑いと際立つ玉ねぎやソーセージを炒めるにおいなど)の強いのも、べたべたした(汗ばんだ自分の肌、日焼け止めローション、生ぬるい潮風....靴の中に入る砂等々)のも苦手です。

夜遅くまで外でみんなと騒ぐのもたまにだと とても楽しいのですが習慣にする気はちょっとしません。
私は編み物をしながら夜静かにテレビを見るのが好きなのです。

日に焼けた現地の人の開放的な服装も異国情緒として大いに楽しめましたが、自分があんな格好で街なかを歩く、仕事をするとなると「だらしな〜い!」と抵抗を感じます。


古代ローマ時代から栄えた南欧の地中海沿いの都市、バルセローナの美しさは強烈な太陽の下で確実に美しく引き立ちました。
夏のバルセローナの魅力は暑くてこそ!ですね。堪能しました!!







....でも私は住めません。
暑いのもベタベタしたのもだらしないのも....いえ、繰り返すのはやめましょう。



バルセローナは物価も家賃もほかのスペインの都市に比較するととても高いのだそうです。
スペインの労働者の最低賃金はEU 諸国の中では低い方です。


ところで、日本の夏はもっと暑いですよね?
会社勤めの男性は今でもネクタイを締め、女性はパンティストッキングをはいて通勤しているのでしょうか。

「クール・ビズ」(理念はよいのですが言葉がめまいがするほどダサいですね)はどの程度普及しているのでしょうか。








コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際都市バルセローナに行って帰ってきました。明るい南国の太陽の下で悲観するイギリスの今後

2019年06月22日 22時53分16秒 | ヨーロッパ
先週の月曜日から木曜日にかけてスペインのバルセローナに行ってきました。


3泊、のんびり。

バルセローナで働いている上の息子に会いに行ったのです。前の週に宿泊込みの格安航空券がとれたので突然思いついて。

手持ちのユーロ Euroとセント cents の硬貨を、食事をしたアイリッシュ・パブのテーブルの上に並べてみました。


よく見たらEU圏内全域で流通するユーロコインのデザインは発行された国によってそれぞれ異なることを発見。
国際観光地のバルセローナ、各種集まっています。

...右上から、ドイツの50セント(ブランデンブルク門)、スペインの10セント(セルバンテス;ドン・キホーテを書いた作家)、フランスの10セント(種まく人;旧フランのデザインからの転用だそうです)
右下、イタリアの1ユーロ(ダヴィンチの有名なスケッチ)、フランスの2ユーロ(革命のモットーLiberté Egalité Fraternité;自由平等博愛と寓意化された木)スペインの1ユーロ(前国王フアン・カルロス一世)

...この時私と夫の財布の中に入っていたコインのごく一部です。
反対側は額面が刻印された各国共通デザイン。


バルセローナに行って、なぜ、アイリッシュ・パブに行ったのか、と言うと...

息子がこのパブの厨房で働いているのです。私たちの滞在中は4日間休みをとって付き合ってくれました。

バルセロナらしい建物の一階...


内装はアイルランド/イギリスのパブ、そのもの。(私はアイルランドに行ったことはないのですが)


夫と息子は昼食にイングリッシュ・ブレックファーストを食べ、アイルランドの代表的なラガー、ギネスを飲みました。


左側は夫が注文したベジタリアン・バージョン!
(写っているハイネケンは、私のアルコール0%ビールです。)

息子と仲良しの厨房の料理長はチェコ人、ほかにアイルランド人、チリ人、イギリス人(うちの息子ともう一人)の混成チームで、英語が公用語の職場のようです。
スペイン語がちゃんと話せないのはうちの息子だけです。

若い人たちが南国スペインのアイリッシュパブで意気投合して仲良く働くことを可能にするEU ヨーロッパ共同体の理念は素晴らしいです!
離脱を決意したイギリスのバカ!


いえ、離脱できるのか、するつもりらしいのですが、まさか関税等の合意なしで?!
お先真っ暗。

次回はもっと南欧らしい写真をのせるつもりです。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その8;(番外編)古い建物に棲む動物の宝庫、パリの町

2019年05月02日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
古い建物に棲む動物をさがすカテゴリーのパリ編です。

ライオンは真鍮製のドア・ノッカーのモチーフとしておなじみですね。


実はライオンのモチーフが豊富なイギリスではライオンのノッカーはあまり見かけません。
ライオンはイギリスの王室の紋章にも登場する、国家を象徴するマスコットなのですが。

ところで上の写真のドアノッカー、ライオンはわき役、主役は上の2頭のウマの頭のようです。
だるそうに下で引っかかるライオン、なぜかやる気がなさそうです。

ウマの図像ってなぜか横向きが多いですね。いえ、ほとんどすべてが横向きです。
ライオンの顔は正面からのほうがサマになります。
....でもこれ、下を向いていてライオンの勇壮な感じがぜーんぜんあらわされていないような...。


これは顔の正面をとらえていますが....ライオンですよね。たてがみがないので決めつける自信がなくなりました


巻紙の真ん中を破って顔を無理やりのぞかせている不思議な表現、しかも表情もかなりバカっぽいではありませんか。

下で奥ゆかしく重ねた前足と両側に大胆に開いた後ろ足がのぞいているのもかわいらしくてここでもまた定型を破っています。

....どっちが前足か後ろ足か、そういえば判然としません。


同じく噛みつきライオン。


周りの装飾の豪華絢爛ぶりが情けない表情を引き立てています。

アールヌーボー調の優美なビルの.....


雄ヒツジと美しく流れる髪に花を挿した少女の装飾を見つけました。


この組み合わせが、ちょっとよくわかりませんね。




とっておきの物件です!
ポンピドー・センター のある シャトレ Châtelet 近辺の古いビルです。


ね?


ネコですよ、ネコ!!


興奮しました!

画質が落ちますが拡大します。


このビル、なんだったんだろう?

じゃあ、というわけで、ネズミです。


古い建物に棲む動物カテゴリーからは大きく外れます。
これ、だれかがくっつけた現代アート、というよりストリート・アートに分類できますよね?


引っ込んだ戸口の青いドアの上 横にめだたずちょんちょん、と存在しています。


偶然上を見て歩いていて目にしました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その7; ストックポート日報には欠かせないテーマ、建物観察 パリ編

2019年05月01日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
観光地ではない、パリの通りで見かけた建物の写真です。


アール・デコ(1910年代から1930年代の建築、装飾様式)風の建物がけっこうたくさんありました。





丸っこい形もアール・デコの特徴です。


上の写真の真ん中のビルのうねうねバルコニーが気に入りました。

たぶんこれもアールデコだと思うのですが....男女のペアが軒を支える大胆な装飾。


何かの寓意か、いえ、たぶん飾りなんでしょうけど....このフラットに住んでみたいです。
窓を開けると左右に迫る裸の男女。重そうです。

これは19世紀末にパリで発生、20世紀初めごろには世界を席巻したアール・ヌーボー様式の「松ぼっくりハウス」(命名、私)


アール・ヌーボー様式もたくさん見かけました。

こちらは「ひまわりハウス」


泥棒め、押し入れるものなら押し入ってみろと言わんばかりの....あれれ、これ泥棒除けですよね?


凝りすぎ。


道を通すなど、都市計画の都合で途中でちょん切られて切り口をさらしている古い建物はヨーロッパの古い都市(イギリスにも)ではよく見かけます。


上の写真の物件はどうやら内装も変えて窓を穿ち、古典ギリシャ風(??)ファサードの模様まで刻み込んで装飾しちゃっています。


鉄細工のかわいいアップリケ、これは床の補強?違いますね。窓の位置から、床の高さとは思えません。


イギリスには家を貫く鉄の棒が何本も通っている古い家を見ることがよくあります。
その上に何枚も床板が載っているのです。
両側の外壁には十字や星などの形の装飾的な「端どめ」がつきでています。

一瞬それかと思ったのですが、飾りですよね?

ポンピドー・センターそばの、看板によるとジュース・バーです。


日曜日なので閉まっていました。
過去数百年の間に何層も厚く塗られたペンキを熱で中途半端に剥がして、個性的で魅力的な装飾にしています。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その6;パリのいろいろ, 無理やりまとめた分類不能な写真(3)

2019年04月30日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリで撮った、「テーマごとの分類が難しい写真」続きです

また間が空いてしまいました。



気を取り直して、パリの写真、続けます。
一番上はオテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides 内にある軍事博物館 Musée de l'Armée の中庭です。

建物中央の上階アーチの中に納まっているのはナポレオンI世の銅像。
そして入館者の一人で、背中を向けているのはうちの夫です。(金髪の妹と並んで立っています)

入場券売り場でもらった厚紙製の「ナポレオン帽」をかぶっています。
ちょっとよく見えませんね。

厚紙製のナポレオン帽をかぶって館内見学をしている大人は絶対にうちの夫だけだと思っていたのですが、違いました。中途半端なナポレオン コスプレのフランス人のカップルも一組見つけました。


真ん中に頭を入れる穴が開いた黒い大きな正円の厚紙の両端を頭の穴をかこうように半円に折り上げると、おなじみの肖像画でいつもナポレオンがかぶっている「バイコーン」の出来上がり。

リボンで囲った徽章もプリントされています。

おもちゃの兵隊の展示です。


ナポレオン軍の再現です。
夫、妹(後ろ姿)、私(心霊写真のようにガラスケースにぼんやり写りこんでいます)の3人が同時に写った唯一の貴重な記念写真です。

あれっ、この時 夫はナポレオン帽をかぶっていません!どうやら手に持っているようです。

デ・ザンバリードそばのカフェでのハゲ照り返し再び。


手前の女性の肩越しにのぞく光るハゲ、息子さんの写真を撮っているところをこっそり撮りました。

昨日のストックポート日報に載せた同じハゲの別バージョンです。


自転車にのっている女性をとらえています。

妹のアパルトマンの前の通りに公共の電動自転車置き場がありました。


平日は終日空っぽだったのが、土曜日には半分、日曜日の午後にはすべての駐輪スペースがいつの間にか埋まっていました。
パリでも当局が交通制限するためか環境に良いサイクリングを推奨しているようです。

どういう仕組みで運営されているのかよくわからないのですが、ロンドンやマンチェスターと違って、電動のようです。
利用している人を実は見かけませんでした。

少なくとも、高級住宅街の静かな通りに駐輪されている上の写真の公営ネットワークの自転車は観光客用ではなく、通勤用とみたのですがどうなのでしょう?

フランスもイギリスと同じで、自転車は車と同じで車道を走ることが義務づけられているようです。
パリの道幅が狭く、ぼこぼこした古い石だたみも多く残る道を自転車で走るのはけっこう怖そうです。ドライバーのマナーも概して言えばあまりよくなさそうでした。

その代わり、実によく見かけたのが、このスクーター。


パリの新名物といってもよいでしょう。

この緑のは公営ネットワークの電動式のもののようです。
利用しているのは観光客のようです。



.....道にほっておいたりしていいのかなぁ。
マンチェスターやロンドンの公営の貸し自転車の仕組みも実は利用したことがないのでよくわからないのですが、利用期間分の料金を払えば所定の場所に乗り捨て、用事がすんだあとまた別の自転車に乗り継ぐことが可能なバーコード認証式か何かになっていると聞きました。

このスクーターは料金を払った利用者以外の人がのろうとしてもエンジンがかからない(?)ような仕組みにでもなっているのでしょうか。

7年ほどまえ、私はここストックポートの住宅街や街なかでニューヨークのメッセンジャーが乗り回している、というのをまねてスクーターをよく利用したのですが、もっぱらイギリスでは子供の乗り物だったスクーターに乗った大人の私は目立ちまくり....息子たちが恥ずかしいのでやめてくれというのでしばらくやめていたのです。

屑鉄屋に盗まれました。
歩道を走ることが許され、店の中にもバスの中にも持ち込めるスクーター、本当に便利でした!

パリでここまで普及しているスクーター、またほしくなりました!

街なかにも名もないフォーマル・ガーデンがあるのがパリ。


......オテル・ナショナール・デ・ザンバリードの一部だったと思うのですがよくわかりません。

立ち入り禁止だとは思えないのですが誰も中にはいませんでした。

エッフェル塔を見上げる、小さなオープン・スペース。


地図で確認、シャンド・マース Champ de Mars という公有の緑地でした。

刈り込みがフォーマルです。







観光ポスターでおなじみのエッフェル塔 La Tour Eiffel の写真です。


夏に撮られたようです。
きっちり兵隊さんのように並んでいる四角く刈り込まれた緑のお鍋を洗うたわしのような樹木が写っていることが多いですね。

☝、英語の観光ウェッブサイトから黙って借りたプロの撮った写真です。

イギリスでは街路樹も公園の木も高さも種類も樹齢も全然ちがう木が雑然と植えられていることが多いのです。
「ヨーロッパの都市計画には整然と植えられた均整の取れた並木が不可欠」と、たしか日本で習ったはずなのです。パリに来てやっとピンときました。

.....といってもパリ中どこもそうだとは限りません。

町はずれにある広大な植林地、ブローニュの森 Bois de Boulogne ...


.......で見かけたクリスマス・ツリー無残

凱旋門近く、車の通る広い道路からあまり離れていない場所で見つけたどう見ても「クリスマスツリー」!の死骸....
クリスマス時期が過ぎたら もてあます 使い捨て、生木のクリスマスツリー、市の回収日をのがしたのでしょう。フランスでもご同様。

「木は森へかくせ」....かくされていませんが。

2年前に書いたブローニュの森についての暗い考察記事のリンクです☟。

パリその3; パリ市民の憩いの場、明るい公園、ブローニュの森の暗いかげ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その5;分類不能のパリ写真(2)

2019年04月28日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの話題、続きます。テーマごとの掲載からあぶれた雑多な写真の数々、2回目です。


オテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides に続く道路で水道管?あるいは消防用の水栓?が壊れたようなのですが.....


道路に水がダダ洩れでした。
作業員がたった一人で奮闘していました。

穴にひっくり返したロードコーンを突っ込んで水をとめようとしているように見えました。

撮った写真を後で見てみたら、どうもロードコーンを漏斗(じょうご)として使って何か液剤を注ぎ込もうとしているようにも見えます。
立ち止まって見届けなかったのが悔やまれます。


滞在した夫の妹のアパルトマンがある、高級住宅地の駅前商店街の角にほぼ毎日露店を出していた焼き栗屋。


もぐりです!
怪しげなことこの上なし。
スーパーのショッピング・カートにバーベキュー用のコンロをのせて栗を焼いていました。

パリの風物詩だと話には聞く、焼き栗屋.....「マロン・ショ、マロン・ショ!」と呼ばわっていましたし、香ばしいにおいもしていましたが....
パリのマロン・ショ(熱い栗)って日本の焼き芋みたいに冬の名物じゃないの1?

2年前にパリに行った時に空港から乗った地下鉄が事故のため故障して思わぬ場所で地上に出て、乗り継ぎ駅まで歩くはめに会いました。
その時 初めて歩いたパリの通りは賑やかで楽し気で暑苦しい、黒人移民の集中するエリアでした!

その時見た、ショッピングカートの焼きとおもろこし屋が強烈に印象に残っています。

その時のストックポート日報の記事を見つけました。☟

酷暑のパリに行って帰ってきました;その1 涼しいイギリスでつづる旅の思い出  

2年前に ルーブル美術館 Musée du Louvre を訪れた時は夏の観光シーズンで、空前の大混雑でした。

「モナ・リザ」の鎮座する小ぶりな部屋に「モナ・リザ」と向かい合った壁いっぱいに展示されているヴェロネーゼの大作、「カナの婚礼」をゆっくり離れて観賞したかったのですが、モナ・リザ目当ての入館者が部屋いっぱいに広がってとても離れてみる空間の余裕がなかったのです。

今回は「モナ・リザ」鑑賞者の塊りが前回に比べて半分ぐらいの広がりで「モナ・リザ」よりに群がっていたので下がってみるチャンスのはずだったのですが.....


何ごと...?



「修復中」とも「どこかに貸し出し中」とも何とも書かれていませんでした。

ルーブルの館内に入ったところです。


館内のレストランのシェフのスマホ休憩タイムと中国の中学校の修学旅行生らしい団体をとらえました。

ヨーロッパに修学旅行(?)とは羨ましいですね。それにしても、パリ旅行におそろいのジャージというところが驚かされます。

天気のいい日に出歩くと、ハゲ頭の照り返しが目につきます。


ヨーロッパの人はハゲを隠そうとしないのです。
イギリスにも毛を全部剃っちゃうハゲの人が多いのです。

もともとは黒人の、ミュージシャンなど影響力のある人たちが始めたのを白人が真似始めたという説もあります。

もっともっとよく光る、光を窓の形に額から頭頂にかけて反射する美しいハゲもパリのカフェで見かけましたがさすがに近すぎて写真は撮れませんでした。

あまり興味がわかなかったシャンゼリーゼ Champs-Élysées のショッピング街から外れて適当に街を歩いていると行き当たったギャラリー、というか一点ものの高級インテリア用品店です。


もちろん入りました。




戦闘機の操縦席をくっつけたソファーとか、動物のはく製の一部を使ったアートっぽい飾りなど創造性に富んだ、それでいてみる人の神経を逆なでするような超高価な製品がいっぱいでした。

エッフェル塔 La Tour Eiffel のふもとのテントようなにわか作りの天蓋に覆われた縁日のような並びの、なんともキッチュなアヒル釣り。


ゆらゆらした水流を流れるプラスチックのアヒルを鉤針で釣り上げる、イギリスの「ファンフェアー(屋台やにわか作りの遊園地の乗り物を集めたお祭り)」でもおなじみのゲームなのです。

アヒルが薄気味の悪い蛍光色なのと、国際的な観光地、エッフェル塔の足もとだというのがまた驚きです。

「アヒル釣り」業者独自の飾りつけのハリネズミもまたキッチュです!


一番上の写真はこの縁日ストリートの主催者が用意したらしい、ミニチュア・エッフェル塔。

エッフェル塔は英語で「エイファー()・タワー」と読むの、ご存知でしたか。フランス人が発音すると、ちゃんと日本での呼び名「エッフェル」のように聞こえます。

イギリス人、勝手によその国の固有名詞を変えるんじゃない!!







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その4;分類不能のパリ写真を集めて公開、まず第一弾

2019年04月27日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの話題の続きです。


テーマに分けられない写真をバラバラと掲載します。
上の写真は、ご存知ノートル・ダーム寺院 Cathédrale Notre-Dame de Paris

....のレゴ模型。
La Canopée という、ポンピドー・センター Centre Pompidou のそばのモダンなショッピングモールにあるレゴ・ショップに寄りました。

夫の妹が急用でロンドンに数泊することになったので、学期中の夫の甥の世話をしました。

リクエストで連れて行ったレゴショップのいくつかの精巧な模型を見学、ノートルダームの写真を撮っていると、孫の付き合いで来たらしいフランス人の紳士がガラスケース下のプレートを指さして、身振り手振りでこれも撮るように指示しました。

で撮ったのがこれ。


104、432個のレゴのピースが使われているって、すごいなぁ、730時間もかけて!....だから何だ?ってことなのですが言葉の通じない観光客と交流をもてて、退屈していたおじいさんは嬉しそうでした。

甥はレゴ選びに時間が欲しいということなので、私たち夫婦は周辺を散歩してストリート・アートの収集をしました。

この後、すぐそばのノートルダームに行きたかったのですが、さすがに甥を連れて広大な大聖堂建築は負担なので、同じシテ島 Île de la Cité にある小さめの、ステンドグラスが美しい、ノートルダームより完成が古いサント・シャペル Saint-Chapelle を見学しました。

ノートルダームが半焼したのは翌日、私たちがイギリスに帰国する前日です。


サント・シャペル とコンシェルジェリー Conciergerie を敷地内にもつ、シテ島内の裁判所 Palais de Justice の建物沿いに長いこと並びました。
一昨日のストックポート日報にその時の間抜けなセキュリティ儀式について書いた記事です、よかったら読んでみてください。

パリ再び その2;パリのセキュリティ対策、物々しさで効果的!その実ヌケてる現実味の足りなさ

サント・シャペル とコンシェルジェリーへの入り口の鉄門がなぜか、大きな板で覆われていました。


もしかして、破壊、損傷から守っているのでしょうか。

もっこり度が高い、ライオンの顔の部分がのぞくよう、丸く穴が穿ってあったのが気に入りました!


うーん、シテ島で例の抗議デモがあった話は聞きませんが、なんだったんだろう。


一階窓ガラスがことごとく破壊され、仮の板覆いがされている凱旋門近くの建物です。


明らかに、フランス政府の政策に不満を持つ一般市民の抗議デモ、ジーレー・ジュン gilets jaunes(黄色いチョッキ)運動による抗議活動が破壊行為に発展した結果です。
要求だかスローガンだかが殴り書きされたのがクリーム色のペンキで塗りつぶされ、さらにその上に「公平な経済政策を」という新たなスローガンが書き加えられています。

写真を撮ったのはこれだけですが、シャンゼリーゼの通りの被害はけっこうすごかったようです。
板覆いをたくさん見かけました。

抗議活動が終息するまで修理はしないつもりのようですね。

高価なショーウィンドー用の大きなガラスパネルを入れてもまた壊されちゃえば元も子もななくなりますものね。

マンチェスターなんかだとすぐに板覆いが地元アーティストによるストリート・アートで飾られることになると思うのですが。

いえ、やっぱりお店にとっては被害甚大、憎々しい災難の痕を楽しく飾る、なんてことはしたくないのかもしれませんね。
近辺のショールームなど、週末に備えて、防御用の板パネルを打ち付けられるよう、角材でショーウインドーを囲む仮枠を用意している店をいくつか見かけました。

私たちが滞在中の週末、ジーレー・ジュンの本拠地はトゥルーズに移ったようです。
パリでデモはありませんでした。
少なくとも大規模な破壊はなかったようです。


シャンゼリーゼ Champs-Élysées のスターバックスで一休みした時にショーケースにシャンゼリーゼ通りがうつりこんでいるのを撮りました。


シャンゼリーゼらしくない小さな商店がたくさん入った、古いショッピング・アーケードの真ん中にあるスターバックス、カップが紙製で強烈に興ざめでした。

滞在した夫の妹のアパルトマンのある通りの小さなバール(坂場兼カフェ?)のガラス戸に貼ってある強烈セクハラ スティッカー!


人気のオレンジドリンク、オレンジーナの臨時マスコット・キャラクターなのでしょう。
イギリスでもフランスでも女性や子供の好むソフトドリンクのはずですが....対象の見えないマーケティング!

2年前に来た時からありました。
再び見られてうれしいです!!

イギリスでは見ませんねぇ、人間の女性モデルを使えばヒンシュクを買うでしょうがシマウマならセクハラ度が半減!?
妹も12歳の甥も「サイテー!」と言って目を背けて通りすぎます。

そんな堅いことこといわなくても.....

私は好きなのですが、このディープに地元民御用達のバーの敷居を高くしていることは確かです。
薄暗く、観光客も女性もお呼びでない雰囲気たっぷり。

帰国の日に夫が私とシマウマギャルの記念写真を自らすすみ出て撮ってくれました。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ再び その3;古い建物の表面で目立たずそれでも自己主張!パリでも!ストリートアート

2019年04月26日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
パリの町を歩いていて、通りに沿って長く連なる古い建物の途切れたところ、つまり交差点や広場に面した外壁 に注目する癖がついてしまいました。

例えばこんな....


上の写真のどこが見どころなのかって?

張り出したバルコニーの下にちょこんと張り付く、タイル製の「ピクセル・アート」。


2年前にパリに行った時にタイル製のピクセル・アートを含め、数多く目にしたストリート・アートに関する考察記事のリンクです。☟
パリ、その6 パリのストリート・アート

やはり今回も多く見かけた、宇宙生物(エイリアン)のような単調なキャラクター、1980年代の原始的なヒット・テレビゲーム「スペース・インベーダー」からインスピレーションを得た創造でしょうか。

1980年代のグラフィックアートの特徴の粒子の荒いマス目を埋めていくようなピクセル・アート、低い位置にあるものをよく見たらタイル製なのがあきらかです。


モザイクのようにとても細かい、それでもきちんとマス目を埋める方式のタイル絵の技法はスペース・インベーダー風、1980年代っぽいキャラクターの再生にぴったり!

でも、セメントで永久的に建物に固定してある!?

やはり謎です。

だれが何のために?!

市、あるいは建物の所有者の許可を得ているのか!?
それともまさかの、公共のアート・プロジェクト!?

お花までもインベーダー風。








以上は私たちが滞在した高級住宅街、凱旋門 Arc de Triomphe のそばの普通の通りでのスナップです。

斬新なモダン建築の現代美術館、ポンピドー・センター Centre Pompidou がある、シャトレ Châtelet 付近ではとりわけ数多く目にしました。





技法は必ずしもタイルに限らず、法則性の乏しいただの落書き風も混在しています。






技法は同じですがおおざっぱで....これ、ゲームともコンピューターグラフィックとも関係ない「スマーフ」ですよね?




オテル・ナショナール・デ・ザンバリード Hôtel national des Invalides に向かう途中で見かけました。


向こう岸にはチェイルリー庭園 Jardin des Tuileries があるセーヌ川岸の堂々たる、なんでしょう?ギリシャ神話か何かをテーマにした寓意像のようです。

金ぴか、豪華!

そして、その台座にステンシル・アートのウミガメ!


ステンシル・アートは素早く量産できるのが特徴ですよね。
いかにも無許可でゲリラ的に何かを主張してるという感じです。

パリじゅうじっくり見て歩けば同じテーマのステンシル・アートがほかにもみられたのかもしれません。

でも、なぜウミガメ?


ストリート・アートとは趣が少し違うハチの巣のオブジェがとりついた角の店、これもポンピドー・センターそばにありました。


階下は飲食店です。
見たところ、養蜂やはちみつと関係ありそうなビジネスではなさそうでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする