社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

リーダー

2013-05-07 00:09:53 | 社会常識と教育

 「1頭の獅子に率いられる羊の群れは、1頭の羊に率いられる獅子の群れに勝る」確かナポレオンがフランス革命の時に言ったとされている。それ程リーダーの力とは重要なのだ。

 しかし現実には、その器に値しない人間が世襲や年功序列でリーダーとなるケースが多い。そしてその組織が崩壊へと進む。オーナーと店長が異なる時、より多いようだ。一例であるが、有名ホテルにあるコーヒーの味で勝負していた喫茶店がそう感じた。10数年ぶりに訪れたのだが、味覚音痴でアスペルガー症候群ではと疑っていた従業員が店長になっていた。やはりコーヒーの味は不味かった。いい値段を取っているのだから考えて欲しいものだ。バブルの前から通っていたが、当時はゴールデンウィークには席が無いほど混んでいた。しかし現在はガラガラである。腕のある従業員は独立して行くので、それがオーナーには気に入らなかったようだ。件の店長は、能力は低く(コーヒーの味が不味い)会話もできない、従業員同士の連絡も報告も何も無いそうだ。しかし真面目なようだ、故にオーナーが安心して任せられるのであろう。若い腕の良い従業員はこの店長に呆れて辞めて行くそうだ。 リーダーに能力がないと幾ら老舗でもやがてはなくなってしまう。

 これは国家でも同じ理屈である。民主党政権時のことを思い起こせば、理解できると思う。総理大臣を国会議員が選ぶ議院内閣制では、国民が知らないで且つ無能な人間が総理大臣になることがある。それでは国民は不幸である。天皇制である以上国民投票で大統領を選ぶことはできない。天皇制や王政を維持する場合、議員内閣制で内閣総理大臣を選出する他はないのか?いやある宰相を国民投票で決めれば良い。天皇が選ばれた方を認可すれば良い、宰相は内閣総理大臣ではないので宰相府が内閣の代わりになる。名称だけの問題である様に思えるが、国家のリーダーを国会議員に選出させるより、国民が投票で決めた方が良い。そして任期は4年とする。宰相府(行政)、議員、国民の立場が丁度ジャンケンのようにそれぞれを牽制する形になる。議員内閣制では議員と行政府とが馴れ合い易い。その牽制が崩れた状態で内閣総理大臣を選出すると、無能で短期間の総理大臣となるケースが多い。これは国民が不幸だ。

 無能なリーダーの下では、如何に有能な部下(官僚)でも活かすことはできない。それどころか無能で質の悪い部下(官僚)が跋扈することとなる。憲法を変えるならば、これらのことにも留意すべきである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする