第1回青年部幹部会〉 池田先生のメッセージ 2021年2月1日

一、日蓮大聖人の御聖誕から800年となる2月を、新たな広宣流布の歴史を創りゆく第1回の青年部幹部会で飾ってくれました。
大聖人が、いかばかり御賞讃くださることか。
みな、寒い中、また、さまざまな制約の中、本当にご苦労さま!
一、きょうは、青年の皆さんに、「『地涌大歓喜』の青春を舞いに舞い征け」と申し上げたい。
「汝自身を知れ」とは、古代ギリシャ時代からの哲学の大命題であります。
この「汝自身」について、「生命」という本源的な次元から、また「過去・現在・未来」という永遠性の次元から解明したのが、日蓮仏法の法理であります。
大聖人は、「初めて自分の心が本来の仏であると知ることを、すなわち大歓喜と名づける。いわゆる南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜である」(御書788ページ、通解)と示してくださっております。
題目を唱えることは、「わが生命は仏なり。妙法の当体なり」と目覚めていくことです。汝自身は、決して無力な、弱く小さな存在などではない。大宇宙と一体の、最も偉大な仏の力を発揮していける尊極の生命なのだと、自覚することなのです。

一、恩師・戸田先生は、経済苦や病苦などと懸命に闘う友に対して、「それは、人生の劇を演じているんだよ。生命の本地は、正真正銘の地涌の菩薩なんだ。人生の劇ならば、思い切って楽しく演じ、勝ちまくって、妙法の偉大さを証明していこうではないか!」と励まされました。
この師弟の不二の絆から、どれほど多くの地涌の群像が奮い立ち、あえて泥沼の如き困難な社会に躍り出て、「人間革命」即「立正安国」の誓願の劇を勝ち光らせてきたことでしょうか。
あのトインビー博士が、「人類の生存に対する現代の脅威は、人間一人一人の心の中の革命的な変革によってのみ、取り除くことができるものです」と語られ、仏法に啓発された創価の民衆の人間革命運動に絶大なる期待を寄せてくださったことを、改めて思い起こします。
21世紀の青年に立ちはだかる脅威は、いやまして大きい。使命深き青春に、苦労や悩みは絶えないでしょう。壁にぶつかって、行き詰まる時も、スランプの時もあるにちがいない。
しかし、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経」(同1143ページ)と唱え抜く中で、一つ、また一つ、必ず「変毒為薬」していくことができます。
今、打ち続くコロナ禍にあって、日本も、世界も、若者が先の見えない不安や絶望、無力感や諦めに覆われている中で、若き地涌の君たち、あなたたちが「歓喜の中の大歓喜」の生命を躍動させて、英知の探究と正義の行動の青春を勇気凜々と舞いに舞い征くことこそ、人類の未来を照らす限りない希望なのであります。
一、大聖人は、真の喜びとは自分一人に閉ざされたものではない。「自他共に喜ぶ」(同761ページ)ことであり、さらに「自他共に智慧と慈悲と有る」(同ページ)ことであると教えてくださっています。
どうか、何があっても、そこから価値創造していく「智慧」を光らせ、どこまでも一人の人間を大切にする「慈悲」をいよいよ深めながら、地域に社会に友情と信頼を結び、若き世界市民の友と「桜梅桃李」のスクラムを広げていってください。
そして「生命尊厳」の大哲理を高らかに掲げ、「大悪をこれば大善きたる」(同1300ページ)と一念を定めて、地球民族の平和と人道の大連帯を築き上げていただきたいのであります。
一、最後に、愛し信ずる君たち一人一人の「地涌大歓喜の青春」に、栄光勝利あれ!と祈りに祈って、メッセージとします。

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