〈5・3「創価学会の日」記念特集〉㊤ 29ヵ国・地域の64大学を訪問 大学首脳・学生と信頼結ぶ2022年5月2日
- 世界の大学と英知の交流
「学問」は国家・民族を超える。ゆえに人間は、「大学」において一致できる。融合できる!――この揺るぎなき信念で池田大作先生は、創価大学創立者として、世界の大学・学術機関を訪れ、平和・文化・教育の連帯を築いてきた。5・3「創価学会の日」記念特集は、3回にわたり、池田先生の英知の交流の軌跡を紹介。㊤では、海外29カ国・地域64大学への98回の訪問をたどり、人類貢献の世界市民を育成する創価大学、アメリカ創価大学(SUA)に脈打つ創立者の精神を確認する。併せて、交換教員として創大に赴任した経験を持つケニア・ナイロビ大学のヘンリー・インダンガシ名誉教授の声を掲載する。
![カナダ・モントリオール大学で「現代世界の人権」展が海外初の開催。池田先生はシマー学長(当時)らと共に展示を見学した(1993年9月)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/43FE6BB60CDF713C7FE6A698A96BE8C5C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![アメリカ・シカゴ大学の東洋図書館を視察。同図書館には、日本に関する資料も多く収蔵され、先生の御書講義録や学会書籍も置かれている(1975年1月)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/2CD173970363542F3E7761F9B2A9946FC9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
1960年5月3日に第3代会長に就任した池田先生は、この年の10月、アメリカに世界平和旅の第一歩をしるした。
ロサンゼルスでは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校を視察。この時の模様が、小説『新・人間革命』第1巻「開拓者」の章につづられている。
先生はキャンパスを巡りながら、第2代会長・戸田城聖先生の言葉を思い起こした。「将来は大学をつくろう。大学の設置は、牧口先生も考えられていたことなのだ。もし、ぼくができなければ君がやるんだ。平和建設の土台は教育だからな」――と。
創価大学を創立したのは、このわずか11年後の71年4月のこと。
先生は創大創立者として深く心に期した。
「『大学』を突破口として、新たな平和の連帯を築こう! 百年先、二百年先を見つめ、大学と大学を結び、国際理解の橋を架けるのだ! そして、立体的に学術と教育の交流を広げていくのだ」
創大創立者として初めて訪問した海外の大学はイギリスのケンブリッジ大学(72年5月)。歴史学者アーノルド・J・トインビー博士との対談の期間中、ベロニカ夫人の母校である同大学を表敬訪問した。数日後、トインビー博士の母校オックスフォード大学にも足を運んだ。
![イギリスのケンブリッジ大学を視察する池田先生(1972年5月)。創大創立者として初めての海外の大学訪問となった。東洋学部長らと大学教育の在り方や、宗教と学問などを巡って意見を交わした](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/32B72A3AB4FBCD51CCA8E91AAB918FA8C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![イギリスの名門・オックスフォード大学に、1972年5月以来、2度目の訪問。池田先生に、同大学の“知の宝庫”ボドリーアン図書館から「終身名誉館友」証が贈られた(1989年5月)。同図書館には、1953年に補訂・再版された初代会長・牧口常三郎先生の『価値論』が収蔵されている](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/3585DC49B469002D5828EBFD01C7BF28C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
その後も、海外各地の大学を訪れるたび、先生は大学首脳や教授らと会談。“良書を贈ることは、不滅の精神を贈ること”との思いで、各国と日本との相互理解を促進するための図書贈呈に取り組んだ。大学・学術機関の招請による学術講演も32回を数えている。
訪問時には、キャンパスに居合わせた学生とも親しく語らいを重ねた。先生は、誠実の振る舞いで、出会う一人一人の心に“信頼と友情の種”をまいていったのである。
![タイの名門・タマサート大学で「世界の少年少女絵画展」が行われた。開幕式に出席した池田先生が、同大学に学ぶ学生部の友らに真心の激励を(1994年2月)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/35C4BDF2DA1CC17D1334BC0FA8563B8BC9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![韓国の国立済州大学を訪問(1999年5月)。趙文富総長(当時)との語らいは、対談集『希望の世紀へ 宝の架け橋』『人間と文化の虹の架け橋』に結実した](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/F1189155A5B4EF3495EE3ED0B166F5DCC9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
池田先生と2冊の対談集を刊行した韓国・国立済州大学の趙文富元総長は語った。
「対話によって世界を結ぶ、その一貫した信念と行動に、各国の識者が称賛と信頼を寄せているのです」
この言葉の通り、中国、インド、アルゼンチン、アメリカ、スペイン、カナダなどの大学が池田先生の哲学を探究する研究所を設立。さらに先生の平和・文化・教育への功績に対し、世界の大学・学術機関から400の「名誉学術称号」が贈られている。
![中南米屈指のメキシコ国立自治大学で、居合わせた学生と語らいのひととき。「何か困っていることは?」「今は勉学に全力を!」と、一期一会の思いで励ましを送った(1981年3月)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/45DB19E3196A775BCC59AE0287C28D43C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![国立マドリード・コンプルテンセ大学では、図書贈呈やブステロ総長(当時)との懇談を行った(1983年6月)。スペインにおける言語学と翻訳理論の権威である、同大学のルビオ博士はスペイン語版『御書』の総合監修者として尽力した](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/C43F8562914586D23FC1B9F7301279C3C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![南米最古の伝統を誇る国立サンマルコス大学での図書贈呈式は、祖国独立後、大学発展の原点の地となった「サロン・デ・グラードス」で行われた(1984年3月)。同大学出版局からは、先生の思想に関する研究書が発刊されている](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/932A8261F12810A1983855597D6A8B6DC9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![学生の約1割を外国人留学生が占める創価大学(東京・八王子市)。昨年、開学50周年を迎え、多くの同窓生が各界で活躍する](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/EBBA2054CC6351F232E4B1142F8E22EEC9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
アルゼンチン・ブエノスアイレス大学のシュベロフ総長との対談(1990年9月)で池田先生は語った。
「私は『大学間の交流』によって、世界のよりよき将来のために『新しい知恵』と『新しい価値』が生まれてくると期待しています。対話と相互理解のなかからこそ、何らかの『新しい力』と『新しい理想の方向性』が創造されると信ずるからです」
総長は応じた。
「世界の大学は共通の課題をかかえています。その解決のために、各大学は力を合わせるべきです」「教育者は、一番困っている人に手を差し伸べるべきです」と。
この池田先生の信念と哲学を体現する創価大学は、幾多の留学生・教員が往来する教育交流の一大拠点となった。学術交流協定は63カ国・地域228大学に広がっている。
![ナイロビ大学のスワヒリ語の授業に参加する創大生(2018年8月)。同大学は創大にとって、アフリカで最初の学術交流協定校である](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/A1AB26A3A27D0F67BC62E107F6F62AC1C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
2001年5月に開学したSUAの先進的な教育プログラムも、池田先生と世界の知性の“共同作業”で築かれた。
その一人がハーバード大学名誉教授のジョン・モンゴメリー博士。SUAの理事に就任した博士は、「学生と教員が共に研究し、体験的に調査を行うプログラムを」と提案。集中コース「ラーニング・クラスター」として実現し、世界各地から集う学生の実践的な力を養っている。
池田先生の教育交流の軌跡は、人類の未来を照らす光として輝きを放っている。
![世界各地から英才が集うアメリカ創価大学(カリフォルニア州アリソビエホ市)。一人一人が地球社会を照らす実力を磨く](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/C7F6DBFDDD1AFE6A561DF37DEB218196C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
![SUA伝統の「ラーニング・クラスター」。チョウドリ元国連事務次長も長年、講座を担当した(2014年)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20220502/4BCBCC7E2A604FA85895303D3EC92146/2D7B82D13DA3A762DCD3832D9793F092C9E03C8D9B6BE9E6580089BB6BFD8241_L.jpg)
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