創価大学で創立50周年祝賀の入学式 創大51・50期生、短大37・36期生が晴れの門出2021年4月3日
- 池田先生が和歌とメッセージ贈る
創価大学の創立50周年を記念する入学式が2日午後、東京・八王子市の創大池田記念講堂で挙行された。創大51期生・短大37期生をはじめとする新入生、そして、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、昨年、入学式を開催できなかった創大50期生・短大36期生ら新2年生の式典が、それぞれ晴れやかに行われた。両式典には、創立者・池田大作先生が和歌とメッセージを贈り、最良の世界市民の学友とスクラムを組み、「強き生命力」と「たくましき智慧」の翼を鍛え広げてほしいと望んだ。

希望の春――それは万物が躍動の芽吹きを迎える季節。
桜、レンギョウ、ツツジなどの美しい花々が競演する武蔵野のキャンパスに、今年も喜びに満ちた新入生の足音が響く。
新たな出発の希望と歓喜にあふれる中、この4月2日、創価大学は栄光の創立50周年を迎えた。
式典が始まる前、新入生たちが、構内に立つ一対のブロンズ像を見つめていた。その台座には「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」との池田先生の指針が刻まれている。
1971年4月2日、1期生たちは、このブロンズ像の除幕に臨み、大学建設の先駆者としての誓いを新たにした。以来、半世紀――。同じ場所に立ち、瞳を輝かせる若人たち。
ある新入生が語っていた。「池田先生と代々の先輩方が心血を注ぎ、築いてくださった50年。その偉大な歴史の上に、新たな一歩を刻めることへの感謝を忘れず、時代を開く一人になりたい」

式典で紹介されたメッセージで、池田先生は語り掛けた。「わが創価教育の魂は、『従藍而青』であります」
半世紀にわたる創大の興隆も、まさに藍を何度も重ねて鮮やかな青に染め上げるように、一年一年、創大生が自らの舞台で積み上げてきた勝利の結実にほかならない。
近年の創大の発展は目覚ましい。世界市民教育に高い評価が寄せられるとともに、朝日新聞「EduA」が発表した「就職偏差値が上がった大学」ランキング(3月)の「主要企業の就職者が100人以上200人未満」のグループで、堂々の1位に。第33回社会福祉士国家試験(同月15日発表)では文学部の11人(既卒者1人含む)、第110回看護師国家試験(同月26日発表)では看護学部の79人が合格するなど、多くの民衆奉仕のリーダーを輩出している。
女子短大も、多文化共生の現代に不可欠なビジネススキルや語学力を培う環境が整う。各種資格試験へのサポート体制も充実し、「ビジネス文書技能検定」1級の個人表彰で、最優秀賞に当たる「文部科学大臣賞」を受賞した学生も誕生した。
人類が試練と挑戦の時を迎えている今、新しき発想で、果敢な行動で、新たな「従藍而青」の未来を開きゆく友の使命は深い。
さあ、ここから、私から“若き創立者”として新たな歴史を――式典のフィナーレには、そんな若人たちの心意気が表れていた。
暗転した講堂内に、無数の光が浮かび上がる。「創大学生歌」の音楽に合わせて、一人一人がスマートフォンやライトを高く掲げて左右に振っていた。
いかなる暗闇でも、小さな一つの光から希望は生まれる。そこから未来が開ける。混迷の社会を照らす光に!――2030年へ、創大・短大生の新たな歩みが始まった。

2021年度生(創大51期生・短大37期生)の入学式典では、田代創大理事長が創立者のメッセージを紹介。池田先生と学生の共戦の歩みを収めた映像を視聴した後、新入生、在学生を代表して、髙橋知里さん、ヤップ・チェンチンさん、池田久美子さん、水野李穂さん、中山七夕子さんが清新な決意を述べた。
馬場創大学長が、自らの可能性を信じ、不屈の努力を重ね続ける一人一人にと望んだ。
創大最高顧問の原田会長は、池田先生が創大の発展を願い、平和闘争の合間を縫って英オックスフォード大学などの名門学府を視察した歴史に言及。命を削って大学を建設してきた先生の心を継ぎ、次の50年を開く人材に成長をと呼び掛けた。
今年度は学部生1593人、通信教育部生542人、別科生および交換留学生64人、大学院博士前期課程および修士課程98人、博士後期課程13人、法科大学院生16人、教職大学院生6人、短大生144人が入学した。


創価大学・創価女子短期大学の令和3年度教員役職員人事が、4月1日付で発表された。創大では、新たに戸田龍樹理工学部長(生命科学研究所長兼任)が誕生。情報システム工学科長に鳥居直哉氏、共生創造理工学科長に清水昭夫氏、理工学研究科長に北野晃朗氏、情報システム工学専攻長に篠宮紀彦氏、生命理学専攻長に高瀬明氏、環境共生工学専攻長に松山達氏が就任した。
また短大では、学生部長に川島秀明氏、入試部長に亀田多江氏が就いた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます