市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

バンコク 市場(バザール)

2007-11-24 | Weblog
 市場にはツアーの観光先に組み込まれていた「ナイトバザール」というのに案内された。そこにはバスが並ぶ駐車場もあった。20メートルほどの高さの塔があり、
巨大なネオンサインでナイトバザールと広告していた。

 市場内は、人が並んで二人分くらいの幅の通路で碁盤目に仕切られ、おそらく何千もの店が、生活雑貨を店に充満させていた。人が溢れるその狭い路地用の通路は、あまりに多く、その一つをみるだけで時間が無くなった。

 この市場の周りの道路を挟んで、長さ50メートルを越えるビア・ガーデンがあり、ステージでは、中年の男性歌手が、大音響のカラオケで歌っていた。しかし、がらがらであった。ガーデンは露天であり、飲み客は、ほとんど見えず、なにか空っぽの荷台を並べた貨物列車のようだった。ここはなにより観光場所として計画的に作られたのかもしれない。

 次に行ったのは、タイで6年目という杉岡広子さんの案内で訪れた市場である。
「チャトチャック市場」別名「ウィークエンドマーケット」という。中心市街地から地下鉄で20分ほど「ガーンペンペット駅」という駅で降りると目の先に広がっていた。ここもまわりは道路で囲まれているらしい。らしいとはあまり広すぎて先が見えない。それとその周りにテント、露天と群がっているので、もはや完全に迷路化している。人々でこの通りはごった返していた。驚くのは、ただ一人の物乞いもいなかったことだ。

 マーケットの路地は先が見えないほど深い。店はあらゆるものを商っているということだ。杉岡さんも食料品から衣服、日用品のほとんどを、ここで購入しているという。面白いのは負けろといっても負けない。買わないといっても顔色も変えない、つまりガイドブックが市場では「定価は無い。交渉によって決まる」とか偉そうに忠告しているが、ここらの店では、30円の品物(ゴム銃)から全部定価がついていた。

 外のテント店や露天とくらべると、路地を挟む小店はがっしりした鉄骨構造の建物の中である。BGMが流れ、蛍光灯が天井に列となっていた。つまり完全に企画された市場ではあった。しかし、周辺には、露天、テント店が岩礁に密集する牡蠣のように生息し、人で溢れる市場は、わい雑、多様、迷路の混沌でむせ返るような人間くささがあった。

 ここではおそらく数万人の個人が商売するのを可能にしている。ウイークエンドになると一万店余の露天、屋台、バザールが展開するとうのだ。市場は公園内にあるとガイドブックに記されていた。公園の活用とは驚きだ。

 それにしても一万人の3,4倍はが自分の意思で生きていける。これは凄いことではないか。
 
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