大出版社の経営者が、図書館がベスト・セラーを大量に買い込んでただで貸しまくるのを、大衆のブームが沈静するまで、待ってくれないかという願いは、ぼくは賛成できる。ベスト・セラーの本がなくても、図書館がつぶれることはないからである。書店と出版社と図書館の本質的違いは、本は商品ではないということである。買ってもらうと、無料で本を利用してもらうとは、意識も取り扱いも根本的に違う。ベスト・セラー・ブームのに歓喜して踊り狂う必要なぞなにもないわけであるからである。あるとすれば、本を貸し出すという使命感があるばかりである。ベストセラー本も書庫に眠る本も、本の文化という意識は、ベストセラー歓喜を抑えてみることも、図書館員の使命であろう。「本のベテラン」でも図書館員の意識と書店員では、違った立場にある。
ただ、ベスト・セラー本への消費欲求を、無視すべきであるという注文とういのが、公共図書館法に適わない。ではどうすべきなのかだ。それは公共図書館の図書購入を、増加させるほうほうがある。ぼくが体験している1968年の英国公共図書館の例を挙げてみたいが、一例として、ここ宮崎県とほぼ同じ人口100万人余の県立図書館(英国ではカウンティ・ライブラリーとなる)で、ヨークシャー州、のウエストライディング・カウンティライブラリーでの例である。当時、宮崎県立図書館の年間図書購入費は300万円くらいであった。このウエストライディングでは、3億円あったのだ。年間購入冊数はざっと36万冊に及んでいた。複本のベスト・セラー1000冊くらいの購入はなんの苦でもなかった。このときに、出版社は本の販売について、どう対処するのかだ。全国の図書館が、この基準の図書購入費をもっているので、出版される本は全部買う。出版社のほうも、本といわれるべき水準のものを発行すれば、図書館からの注文だけで、赤字を免れるのである。だから、いい本を不安なくだせる。これは日本では夢のまた夢といわれるかもしれない。回答にもヒントにもなってないようである。
しかし、どうだろうか。将来、いや近未来、すでに今はじまっているかも、電子書籍化が加速されていって、ほぼすべての出版本が、電子書籍化可能となり、販売もされ、図書館もまたその多くを購入して電子書籍を無料貸し出ししだす近未来図書館を想像してみよう。こうなったら、もはやベスト・セラーの貸し出し狂想曲・興奮状態はなるなるわけである。電子本一冊で、貸し出しは無限に可能になる。このときに書店と出版社は、どのように存立していくのだろうか。そこのところに意識をもって経営方針を起てていかねばならないだろう。それはなにか、どういう姿なのか、もちらんぼくにはわからない。しかし、道はあるはず、あるべきである、将来の出版社・書店、そして公共図書館はおたがいにどんな役割を担うのか。本の消費者であるぼくらは、どんな本の消費をするのか。これは、おもしろい未来像ではないか。明るくなれる話ではないか。そこを想像してみよう。
ただ、ベスト・セラー本への消費欲求を、無視すべきであるという注文とういのが、公共図書館法に適わない。ではどうすべきなのかだ。それは公共図書館の図書購入を、増加させるほうほうがある。ぼくが体験している1968年の英国公共図書館の例を挙げてみたいが、一例として、ここ宮崎県とほぼ同じ人口100万人余の県立図書館(英国ではカウンティ・ライブラリーとなる)で、ヨークシャー州、のウエストライディング・カウンティライブラリーでの例である。当時、宮崎県立図書館の年間図書購入費は300万円くらいであった。このウエストライディングでは、3億円あったのだ。年間購入冊数はざっと36万冊に及んでいた。複本のベスト・セラー1000冊くらいの購入はなんの苦でもなかった。このときに、出版社は本の販売について、どう対処するのかだ。全国の図書館が、この基準の図書購入費をもっているので、出版される本は全部買う。出版社のほうも、本といわれるべき水準のものを発行すれば、図書館からの注文だけで、赤字を免れるのである。だから、いい本を不安なくだせる。これは日本では夢のまた夢といわれるかもしれない。回答にもヒントにもなってないようである。
しかし、どうだろうか。将来、いや近未来、すでに今はじまっているかも、電子書籍化が加速されていって、ほぼすべての出版本が、電子書籍化可能となり、販売もされ、図書館もまたその多くを購入して電子書籍を無料貸し出ししだす近未来図書館を想像してみよう。こうなったら、もはやベスト・セラーの貸し出し狂想曲・興奮状態はなるなるわけである。電子本一冊で、貸し出しは無限に可能になる。このときに書店と出版社は、どのように存立していくのだろうか。そこのところに意識をもって経営方針を起てていかねばならないだろう。それはなにか、どういう姿なのか、もちらんぼくにはわからない。しかし、道はあるはず、あるべきである、将来の出版社・書店、そして公共図書館はおたがいにどんな役割を担うのか。本の消費者であるぼくらは、どんな本の消費をするのか。これは、おもしろい未来像ではないか。明るくなれる話ではないか。そこを想像してみよう。
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