INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2011年2月26日ダイヤ改正(6)

2011年02月18日 |   ┣ ダイヤ改正2011
(つづき)
福岡市博多区の「板付七丁目」バス停。

私が幼い頃は、ここにはまだバスが通っておらず、ここから少し博多駅側の「板付団地」が「狭義の終点」だった。
その後、「板付五丁目」→「板付七丁目」と少しずつ掘り進み(?)、「420番」の新設により、「板付七丁目」から先にも路線が延び、外環、筑紫通りなどを介して県道福岡日田線(旧国道3号)に抜けるようになったことからついに「狭義の終点」ではなくなっている(ただし、その後の「420番」の大減便により、再び「狭義の終点」っぽくなってはいますが)。

30年くらい前は、博多駅方面からこの地区へは、「56番」(動物園~板付団地)が乗り入れていた。
その後、「68番」(福浜線)「1番」(能古渡船場~板付七丁目)など、都心部を挟んで反対側の路線との組み合わせにより、乗り入れる路線も変遷しており、福岡市内でいえば「月見町」や「室見団地(原北中学校前)」などと同じような境遇にある。
そして、「1番」から分離され、板付七丁目“専用”の番号として「40番」が与えられたことにより、博多駅~板付七丁目間の路線もようやく落ち着いた。

…と思っていた矢先、今回の改正により、香椎浜地区から「29番」が、博多駅を通ってこの地区までやってくることになり、風雲急を告げるというか、再び混沌としてきた感じがする。
ルートはずっと変わらないのに、この地区と博多駅を結ぶ路線の番号があれこれ変わるのは、逃れられない運命というか抗えない宿命なのかもしれない。
博多駅~板付七丁目間はたしかに路線としては短く、博多駅とは反対側の何らかの路線と組み合わせたくなる気持ちはなんとなくわかり(私も以前に、「板付七丁目~博多駅~薬院駅~薬院大通~薬院二丁目~警固町~赤坂門方面」のような路線を作ってみては?と書いたことがあった)、こうなる蓋然性は低くなかったのかもしれない。

今回の改正で、博多駅までの「40番」と、博多駅を通ってその先まで行く「29番」が併存することになる訳だが、「40番」は「29番」の単なる区間便のように見え、別の番号である必要があるのか?という感じもする(厳密には、「40番」には平日の朝に3本だけ、タワー方面に行くものがあるので、それがある限りは「40番」でもいいのだという理屈はつけられますが)。
大橋駅~老司団地間の「48-1番」と「4番」のような関係がここでも発生することになる。
「1番」に「板付七丁目~博多駅~天神~西新~能古渡船場」「博多駅~天神~西新~姪浜~野方」「九大前~天神~西新~姪浜」などがあって、区間便の「板付七丁目~博多駅」も「姪浜~野方」も、両者に何の関係もない(ように見える)のにどれも「1番」という状態に比べたらまだマシなのだろうか??

以下は、写真とは関係ない話題。

中央ふ頭シャトル」(博多駅筑紫口~博多駅前~祇園町~蔵本~国際会議場サンパレス前~マリンメッセ前~中央ふ頭博多港国際ターミナル。全停留所記載)の新設は、国交省が実施する「福岡地区における外国人観光客の移動容易化のための言語バリアフリー化調査事業」の中の、「福岡市内での外国人観光客のバス利用を促進する取り組み」の一環とのこと。
また、これに合わせ、「中央ふ頭~天神間」「中央ふ頭~博多駅間」を運行するバスの一部につき、車体に色を塗る(天神がブルー、博多駅が紺色)ことにより、「文字が分からなくても行先を判別し、ご乗車いただけるようにします」とのことらしい。
台数は、天神方面8台、博多駅方面8台の計16台で、博多駅方面には中央ふ頭シャトル2台を含むということなので、博多駅方面の残りの6台は、「中央ふ頭~博多駅~郊外」を結んでいる(もしくは結ぶ予定の)「6-1番」「11番」「19番」「50番」の一部に割り当てられるということだろうか。
でも、もしこのうち、天神地区の南部を横切る「6-1番」に割り当てられたらややこしくなりそうだな、と余計な心配をしてしまう。

写真とは関係ない話題をさらに。

第一報では「ぐりーん」の新ルート名を「ベイサイドプレイスルート」と書いていたが、正しくは「ナイト探索ルート」という名称で、新たに「博多ふ頭(ベイサイドプレイス博多)」に乗り入れるとともに、都市高速経由のルートが復活するとのこと。
これに伴い、「長浜ルート」は廃止だそうだ。
ぐりーんが登場する約3年前に、福岡都心部の周遊バスを走らせて「長浜ラーメン」というバス停を作ってみては?と書いたことがあって、それが実現したときはそれなりに嬉しかったのだが、わずか一年で消滅となってしまった…。
また、現在、「ぐりーん」及び都心部の均一運賃区間内(100円&180円、220円)の路線バスに乗車できる一日乗車券「ぐりーんパス」が、新たに福岡空港と福岡都心部を結ぶ路線(「35番」「37番」「39番」「筑豊急行」「国際線ターミナル~博多駅」)でも使えるようになるとのこと(ただし、二又瀬など、均一区間外の途中のバス停では使えない)。
「ぐりーん」が走り始めた頃の記事で、
“「観光客向け」という位置付けなのであれば、700円で販売される一日乗車券「グリーンパス」についても、「福岡空港~博多」の地下鉄の往復券も付いた1000円くらいのものを作ってみてもよかったのではないだろうか”
と書いたのに対し、ひろしさんから
“それでは地下鉄に客が流れてしまい、ぐりーんを作った意味がなくなるので、空港から博多駅行き急行バス往復無料の特典であれば、地下鉄への流出を食い止められるのでは?”
というコメントをいただいて「なるほど!」と思ったことがあったのだが、今回の利用エリアの拡大で、そのときのことを思い出した。
今回の改正で日中のルートも少し代わり、また、車内で博多弁のアナウンスを始めるなど、いろんな取り組みも行われるとのこと。
これらが「試行錯誤」なのか「迷走」なのか「果敢なチャレンジ」なのかは、私にはわかりません…。
(つづく)