INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

チラシのオモテ(49)

2009年07月01日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
1993年(平成5年)4月1日時点、1995年(平成7年)12月1日時点に引き続き、1996年(平成8年)12月1日時点「桜ケ丘第四」バス停の時刻表。
当時の都心方面行きの行先と平日の運行本数をみてみると…
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「38番」
 空港前、二又瀬、榎田町経由博多駅行き   … 2本

「39番」
 福岡空港前行き                …26本
 空港前、二又瀬、豊二丁目、博多駅経由福岡タワー南口行き…50本

「39B番」
 東平尾公園入口、豊二丁目経由博多駅行き … 17本

「無番」
 月隈ランプ経由天神行き           …16本

合計 …111本
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となっている。
なお、この時刻表には、月隈団地前を右折して志免役場前に向かう路線は掲載されていないが、今年の春に廃止されるまで途切れることはなかったと思うので、この当時も走っていたと思われる。

そして、現在の都心方面行きの行先と平日の運行本数をみてみると…
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「38番」
 空港前、二又瀬、榎田町経由博多駅行き … 1本

「1番」
 福岡空港前行き                …4本

「39番」
 空港前、二又瀬、豊二丁目経由博多駅行き…16本
 (快速)空港前、豊二丁目、経由博多駅行き…6本
 空港前、二又瀬、豊二丁目、博多駅経由福岡タワー南口行き…16本
 (快速)空港前、豊二丁目、博多駅経由福岡タワー南口行き…19本

「39B番」
 東平尾公園入口、豊二丁目経由博多駅行き … 6本

「390番」
 月隈ランプ経由天神行き           …22本

合計 …90本
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となっている。

1996年の時点で「38番」は一日2往復と大幅に減便され、実質免許維持路線となった。
現在でも1日1往復だけ運行されているが、それなりの利用があるからなのか、先日の免許維持路線大量廃止でも受難を免れ、土俵際で持ちこたえている。

糟屋郡南部(志免町、須恵町、宇美町)からバスで福岡空港駅まで行き地下鉄に乗り換えて都心に向かうという新たな流れに対応し、「福岡空港前」を起点とする福岡市中心部まで行かないローカル線「1~5番」が新たに登場し、「39番」の福岡空港止めも「1番」に改称された。
ただ、このローカル線はその後、廃止や統合を繰り返しながら徐々にトーンダウンしており、現時点で、当初の「1~5番」の中でまともに残っているのは「3番」だけという状態である。

「39番」には、2006年春に、大井町、二又瀬を通らない「快速」が新設され、その後増便されている。
同様の路線は、1995年(平成7年)12月1日当時にもあった(当時の「39番」のところに出てくる「空港前、豊二丁目、博多駅経由天神行き」がこれに該当。「39-1番」として運行されていた気もする)。

「39B番」は、今年春の改正で大幅に減便された。

都市高速系統は長らく「無番」だったが、その後「390番」という番号が付いた
番号が付いた当時はかなり増便されたが、現在はその当時のほぼ半分となっている。

この間の変遷をみていると、
・郊外~福岡空港駅
・郊外~福岡市中心部
という二つの需要に、それぞれ単独で応えようと試みたけれど(前者はローカル線「1~5番」、後者は「39B番」や「390番」)、なかなか採算が取れないということがわかり、「郊外~福岡空港駅」「郊外~(福岡空港を通らず)~福岡市中心部」という路線は縮小し、結果的に、この2つの需要に同時に応える「郊外~福岡空港駅~福岡市中心部」を運行する路線(=「39番」)の割合が相対的に高まった、という見方ができるのかもしれない。
そして、その「39番」についても、二又瀬を通らない「快速」を復活させるなどして、都心部までの足としての競争力をなんとか維持しようと努力している、ということなのかもしれない。 

上の「福岡空港駅」を「姪浜駅」に置き換えると、「1-7番」と「507番」で同じ話ができそうである。
(つづく)


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