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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人講習 妙号岩 ロッククライミング講習

2023-12-21 20:58:31 | 講習
12月20日は、個人ご依頼でロッククライミング講習を行いました。
ご要望に合わせて、主にリード時のシステムに関する技術と懸垂下降の途中からの登り返し技術を中心に練習していただきました。
朝から日没間際までミッチリの一日でした。


妙号岩の直ぐ近くの擁壁を使って懸垂下降途中からの登り返し技術の反復練習です。


基本動作を身に付ける為にはこのような比較的安全な場所で落ち着いて反復練習することがとても効果的なのです。


妙号岩に移動して実際のクライミングからスタート。


次にトップロープで易しいラインから徐々に難しいラインへチャレンジしていただきました。




最後の締めはツルベでリードの練習をしながら登っていただきました。


前の壁の一番上まで登ってみました。


神戸港を眺めながら登れる気持ち良い岩場です。


懸垂下降2回で取付きに下ります。


2回目の懸垂下降では午前中の擁壁で行った登り返しの練習を実践していただきながら下降しました。
日没直前に取付きに下り立って終了~
一日お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。






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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2023-12-11 11:20:04 | 講習
12月10日は、金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編の講習を行いました。
この金毘羅も今シーズン3回目、やはり朝から日没までガッツリの一日でした。


金毘羅に入る前にトイレ休憩に利用させていただく「里の駅 大原」
毎週日曜日開催の大原名物「大原朝市」には大勢の訪問客で大賑わいでした。


大のお気に入りの粕汁でホッコリ温まります。
本当に美味しいので丼ぶり一杯いただきたいくらいです。

ホッコリ気分から入れ替えていつものスケジュールどおり中級技術編の講習開始です。
同じく雪山登山に向けて訓練に来られた山岳会、個人の方、などなどとても大賑わいで混雑の金毘羅でした。


フロントの2本の前爪を使っての登り下りの技術を中心に行う当講習。
先ずは氷雪斜面を想定しての反復練習からスタート。先ずは理論を頭で理解していただいた上で、次に実際に動きを実践することで体に覚え込ませていきます。


約1時間半くらい練習したところで、次は岩場へ移動して岩場での登り方下り方の反復練習です。


高い場所は安全確保を行ってトップロープでやはり登り、下りの反復練習。
ここまで行って前半終了~


後半はやはり実際の雪山登山を想定してザックを背負って行動開始です。


午前中の前半で行った技術を駆使しながら岩場を登っていきます。


雪山なので氷雪斜面を想定して急なルンゼ状の所をひたすら激下り。




途中の小岩壁で登り下りの反復練習を繰り返しながら上をめざして、山頂直下、いよいよ最後の岩場です。非常に急な岩壁ですが、本日の総決算的な登りで越えます。


秋に逆戻りのポカポカの金毘羅でしたが、やはり気候と視覚は連動するのか、眺める大原の里も秋の装いに見えました。




下山もやはりしっかり練習しながら下ります。
先ずは懸垂下降から下山開始。


その後も急な岩場を下ったり、氷雪を想定した急斜面を下ったりしながらの下降です。
途中から今回もやはりヘッデン行動でした~
という訳で今回もガッツリ練習していただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ1/入門技術編)

2023-12-11 10:22:34 | 講習
12月9日は、宝塚の蓬莱峡でアイゼン・ピッケルワークの入門技術編の講習を行いました。


今シーズン3回目の蓬莱峡での講習です。
やはり煌びやかな宝塚駅を後に蓬莱峡へ。


12月とは思えないくらいの暖かい一日でした。蓬莱峡でテント泊をして2日間で練習をされる山岳会の大グループもあったりで皆さん雪山に向けて頑張られていました。


いつものスケジュールどおり先ずはフラットフッティング技術を念入りに反復練習です。


段々傾斜の強い場所へ移っていってそれに伴って足運びも変化させていきます。
腰から下、下半身を中心に重心を考えた歩行技術を身に付けるために出来るだけピッケルを使用しないでアイゼンワークだけで練習を繰り返します。


下半身中心の動きがとても良くなってきたのでようやくピッケルを使っての練習に移行していきます。ひたすら反復練習です。


前半に行った技術のお浚いで様々な斜面を歩き、登り、下り回ります。


後半は荷物を背負って実際の雪山登山を想定してのシミュレーション行動です。
前半で行った技術を更に様々な場所場所に応じた行動の仕方を練習して「生きた技術」にしていきます。


蓬莱峡の一番の展望地からの眺め


前半で行った技術を駆使して様々な状況に対応して行動します。


壮大な蓬莱峡、見るだけでも価値のある場所で練習していても楽しさ倍増です。


登りより下りはやはり難しいですね。ロープで安全確保して下っていただきます。


前を向いたり、横を向いたり、後ろ向きになったり「如何に安全に行動するか」、を考えて行動を繰り返していきます。
一日しっかりアイゼンを履きこんでピッケル使いきって充実の一日でしたね。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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生きる力

2023-12-05 20:11:26 | うんちく・小ネタ
今年の6月にヨーロッパアルプスに出かけた際のこと。
フランス シャモニにある標高3700mに建つエギューデュ・ミディ駅で、一人コスミックリッジでのトレーニングを終えて大混雑の駅で下りのロープウェイを待っていると年配の日本人男性登山者が声をかけてこられました。どうやら下りロープウェイの整理券を貰うシステムが分からないらしく僕に尋ねてこられたのです。
その後無事に整理券を手に入れられて、暫し立ち話となり色々話をしている内にその方曰く「肺癌のステージⅣで脳に転移もしている。一昨年既に余命1年の宣告を受けた」とのこと。更に「幸い余命期間を越えて未だ生きれているのでせめて若い頃からの憧れだったグランキャピサンのクライミングをしたいということで現地のガイドに依頼して訪れている」とのことでした。
グランキャピサンといえばこのシャモニを代表する大岩壁、大岩峰のロッククライミングルートです。いくらガイドと一緒とは言っても並大抵のことではありません。なのでその話を聞いて「大病を抱えてそんな所に登ろうと思うなんて、世の中なんとスゴイ人がいるものだなぁ~」と驚愕の思いで聞き入っていました。結局、ロープウェイの順番が回ってきたので名前を伺うこともなく「天気に恵まれると良いですね! 頑張って登ってくださいね!」とだけ言って別れましたが、先日たまたま雑誌の「山と渓谷 12月号」を立ち読みしていると、その中の「読者紀行」というページに「グランキャピサンの340分」という文を寄稿されていました。
結果的には途中で撤退となったようですが、それでもそのような大病を抱えながらもこの地を訪れ、そんな大きなチャレンジをされたということに改めて感動の思いでいっぱいになりました。きっと憧れだったことを成し遂げたいという思いがこの方の生きる力となって支えているんだと思えてなりません。常に夢や希望を持ち続けることって本当に素晴らしいなぁ~と教えてもらった出来事でした。
宜しければ是非「山と渓谷 12月号」を読んでいただければと思います。


グランキャピサン(赤丸で囲った岩峰。これで上部が見えているだけです)







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六甲山 妙号岩 ロッククライミング

2023-12-04 10:15:56 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月3日は、六甲山の妙号岩でロッククライミングの仕事でした。
寒い時期なので登れる岩場が少なくなるこの時期ですが、海に向かう方向に位置する妙号岩は快適そのもの。クライミングとプラスアルファで登山を合わせて一日たっぷり楽しんでいただけました。


集合の鈴蘭台駅にもクリスマスの装いです。
12月に入った途端に街中どこもクリスマス色です。
まだ1年の12分の1が残っているというのに急き立てられるようで困ったものです。
という訳で私たち岳人は今日一日を満足に過ごせることを楽しみに妙号岩に向かいます。

「駅近!」「南東向き!」「日当たり良好!」暖房完備(ではありませんが)の物件情報のような謳い文句が次々と浮かんでくる穏やかで暖かな環境の妙号岩です。




先ずは易しいラインから開始




徐々に難しいラインにチャレンジしていきます。
かなり細かいスタンスにも上手に立ち込めるようになってきましたね。
爪先と膝を中心に立ち込んでいく、まさに「ザ・重心」です。




朝イチとは比べものにならないくらいの上達の速さにビックリです。




最後の締めに本当に難しいラインへチャレンジ!
少し苦労されましたが、それでもお二人様共に見事クリア!
感動の登りを見せていただきました!


お二人様共にかなりお腹いっぱい気味になったので、クライミングはこの辺で終わりにして折角なので菊水ルンゼ~菊水山に登りにいきました。


ちょっとした岩登りが出てきて楽しい登行です。


途中の展望岩からは妙号岩をだいぶ下に眺めます。


菊水山登頂!


下山は約40分の紅葉ハイクでした。
鈴蘭台駅について今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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