10/29~31は、関西からご参加のTさんの個人ご依頼で群馬県の妙義山縦走をガイドしてきました。表妙義縦走は「一応縦走コース」になっているために「鎖」などが設置されていますがその難しさは「バリエーション級」。登る技術だけをみれば穂高のジャンダルム縦走以上の困難さ、まさに「日本最難の登山道」といえるでしょう。
ということで一日目は表妙義縦走、二日目は裏妙義縦走のコースで辿りました。
表妙義縦走 最初の難関、「奥の院」上の急な30mの鎖場を登ります。
30mのスラブ壁下降
最高峰の相馬岳から望む、岩峰群。左から金銅山の中之岳、西岳、そして星穴岳
右端の星穴岳に小さな「星穴」見えますか~!
最大の核心部「鷹戻し」を登ってくるTさん。最大の核心部とは言ってもどこもかしこも核心部だらけの表妙義縦走、最後の最後まで岩場と鎖場の格闘が続きます。
翌日は裏妙義縦走。シンボルの「丁州の頭」
裏妙義縦走コースも短く難所が少ないとはいえ、侮れない岩場が現れます。25mのチムニー壁の大下降。ハングしたこの岩場を鎖一本で下降するのはなかなか至難の業。でもこういうのが普通に現れるのがさすが妙義山なのです。
最近岩場コースに熱中されているTさん、しっかり確実な動作で2コースとも難無くクリア! 筋肉痛には苦しまされそうですが(笑)よく頑張られました! お疲れさまでした~
非常に困難度の高い妙義山縦走は随所で「鎖」が設置され、標識も整備されていて、また登山地図などにも「道」として記載されているので、「一般登山」という分類になるのでしょうが、そこで求められる技術や判断は「バリエーションルート」といえるでしょう。従って「岩登り技術」のある人のみにお勧めできるルートといえます。