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熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

北アルプス 奥穂高岳 南稜

2025-07-31 00:31:55 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月26日~27日は、北アルプス 奥穂高岳南稜のガイドでした🏔
上高地からも望むことができ、岳沢から奥穂高岳の山頂直下までほぼダイレクトに突き上げる穂高を代表するバリエーションルートの奥穂高岳南稜は僕が穂高で最も好きなルートでもあります。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
今回も素晴らしい晴天☀に恵まれて最高の登山を楽しめました☆彡 
基本に正しく忠実なクライアント様の行動を見ていると如何に基本が大切かということを改めて実感させられます。そんなクライアント様の力強い頑張りで余裕を持って踏破していただくことができました👏


上高地から望む、まるで扇子を広げたような山容の奥穂高岳から吊尾根を挟んで前穂高岳の連なり。ある意味富士山に次いで知られる山岳景観ではないでしょうか。


岳沢小屋に到着。
先ずはお決まりの岳沢名物の特製手作りティラミスをいただきました。


ちょっと散歩がてらめざす奥穂高岳南稜を見に行きました。
左上の3つの岩峰の連なりが南稜のシンボル的存在のトリコニーです。


岳沢小屋を3時に出発して南稜下部を登ります。
足下に岳沢本流と辿ってきた雪渓、そして後方には霞沢岳と焼岳、そしてその奥に乗鞍岳、御嶽山の山々が対峙しています。


有名なモノリス岩をめざして登ります。


既にモノリス岩を足下にトリコニーの1峰めざして登ります。


1峰は迂回しながら通過するラインではなく、出来るだけ直登するラインから登りました。


1峰の頂稜を進みます。まるで北穂高岳東稜の「ゴジラの背」にソックリですね。


ロバの耳、コブ尾根の頭、そしてその間にジャンダルムの岩峰群が連なる素晴らしい景観に見惚れてしまいます。


トリコニーの1峰、2峰、3峰を経て上部の岩峰を懸垂下降します。


グングン登って南稜の頭に登り詰めて登攀終了した後は奥穂高岳に登頂です。
やはりアルパインにとって山頂は一つの区切りであり明確な目標点ですね。


ジャンダルムを望みます。


吊尾根を挟んで前穂高岳から明神岳へ、峨峨たる山々が連なります。


吊尾根ではライチョウの親子にも出会えました。

この後、重太郎新道を経て岳沢小屋に帰着。その後上高地へ下山して今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏







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個人ガイド 北アルプス 剱岳 北方稜線~仙人池

2025-07-23 07:46:36 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月20日~22日は、個人ご依頼で北アルプス 剱岳 北方稜線~仙人池のガイドでした🏔
天候に恵まれた3日間、剱の奥深さを存分に味わいながら登山をしていただきました☆彡
長丁場で厳しい岩場が続きしっかりとした技術と体力を要する日本を代表するバリエーションルートです。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
冬に積雪が多かったのとシーズン早めの山行だったので残雪が多くなかなか面倒で手間のかかる行動が続きましたが、クライアントのお二人様はとても頑張られて見事踏破していただくことができました👏


剣山荘を3時に出発して前剱から本峰を望みます。


カニのタテバイを登ります。渋滞もなくスムーズに突破


剱岳登頂! 
先ずは登頂おめでとうございます👏
でもここまでがアプローチ、いよいよここからが本番です。


北方稜線のスタート
前方に連なる長次郎の頭、八ッ峰上部の岩峰群は圧巻ですね。


長次郎のコルに下り立ち下りてきた剱岳方面を見上げます。


長次郎の頭を登ります。3本ラインがありますが一番左端のテッペンに登り詰めるラインから。


八ッ峰8峰、八ッ峰の頭、チンネの岩峰群を眺めながら進みます。


池の谷乗越に下り立ちました。下ってきた池の谷の頭からの急斜面を見上げます。


有名な池の谷ガリーを下ります。
※「ガリー」というのは特に「ガレ」が詰まったような急な岩溝のことを言います。
カレーとカリーの関係とは違います。って当たり前やん!


前方には垂直に聳え立つ小窓ノ王をめざして下っていきます。


下ってきた池の谷ガリーを見上げます。


三の窓から後立山連峰(左から唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳)を望みます。


チンネと池の谷の頭、その間の深い切れ込みが池の谷ガリー
なんと素晴らしい景観でしょうか!


今回はシーズン初めなのでまだまだ雪渓が大きく残っていました。
確実な行動が要求されますね。


小窓雪渓を下ります。


池の谷小屋に到着~
ようやく緊張感から解放されて八ッ峰を眺めながらノンビリ休憩です。


本日最後の?力を振り絞って仙人池ヒュッテに到着~
雪被害と老朽化で遊園地のビックリハウスみたいな傾き具合ですが信頼すり志鷹正博さんが経営する安心して泊まれる山小屋です。


仙人池に写る裏剱


夕暮れ頃には更に素晴らしくなりました。


最終日の3日目は室堂までの下山です。
長丁場なので3時半に出発して二俣まで下りてきて三ノ窓雪渓を眺めます。
この後親しい山小屋(真砂沢ロッジ、剣沢小屋)でノンビリと休憩を重ねながら下山しました。


みくりが池温泉で最後の休憩。
今回の山行をソフトクリームで締め括りました。
♫アイスクリーム ユースクリーム~♫

この後、室堂に到着して今回の3日間の山行を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました👏








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北アルプス 剱岳 源次郎尾根

2025-07-23 07:25:06 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月17日~19日は、北アルプス 剱岳 源次郎尾根のガイドでした🏔
日本を代表するバリエーションルートの源次郎尾根です。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
初日は雨降りしきる中での入山となってしまいましたが、メインの源次郎尾根は朝から晴天☀に恵まれて快適そのもの!他に登山者もいない完全貸切状態で山々の展望と咲き誇る綺麗な花々を満喫しながらゆったりと楽しんでいただきながら登りました☆彡


源次郎尾根をめざして剣沢雪渓を下ります。


源次郎尾根下部の支稜を登ります。剣沢雪渓を足下に爽快な岩登りです。


とにかくどこもかしこもチングルマ


八ッ峰を望みます。


源次郎尾根2峰からの剱岳本峰


源次郎尾根2峰からの30m懸垂下降


越えてきた2峰を振り返りながら山頂をめざして上部岩稜を登ります。


長次郎谷の雪渓上部は早くもクレバスだらけになってきていました。


剱岳登頂! おめでとうございます👏
バリエーションルートからの登頂は本来の「岩と雪の殿堂 剱岳」という感じで格別ですね☆彡


南アルプスと八ヶ岳の丁度ど真ん中に富士山がポッカリ🗻


室堂方面を眺めます。
遠く笠ヶ岳、穂高連峰も綺麗に望めました。


別山尾根を経ての下山。セドリック岩(僕が勝手に名付けただけ)は今年も健在でした。


クルマユリも沢山咲いていました。


3日目も晴れ☀ 
剱岳をはじめ山々の展望や景色を楽しみながら下山して今回の山行を無事に終了しました👏
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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個人講習 岩場実践講習(京都 金毘羅の岩場)

2025-07-16 20:30:36 | 講習
7月16日は、今秋に海外の名峰を目指されているというクライアント様からの個人ご依頼で岩場実践講習を行いました。一連の講習も4回目、いよいよ最終回です。
危険レベルの余りのムシ暑さと午後から雨予報だったので予定より少し短めの内容に変更して行いました。それでもワイケン尾根を末端から3往復(うち1往復はアイゼン登攀)、北尾根を末端から1往復を頑張ってくださいました👏
今以上の人間になる、また夢や目標を成し遂げる為には努力なくして有り得ないと僕は思っています。冬からコツコツと積み重ねてこられて本当によく努力されたクライアント様には頭の下がる思いです。この一連の講習で身に付けた技術や体力を基に是非とも海外登山の夢を達成していただけたらと願います☆彡


先ずはウォーミングアップとお浚いを兼ねて岩尾根下部を使って登り下りの反復練習です。


登り込み開始。ワイケン尾根をスピードを出し気味に登ってきてあっという間にワイケンの頭に1回目の登頂です。


クライムダウン、ロワーダウン、懸垂下降を繰り返して北尾根末端まで下ります。




北尾根を末端から登り返しです。
予想より早く雨が降り出してニュルニュルで滑り易くなった岩場を用心しながら登ります。


ワイケン尾根に合流してワイケン尾根に2回目の登頂


ワイケン尾根をクライムダウンの連続で下ります。


アイゼン登攀に切り替えてワイケン尾根を末端から登り直してきてワイケンの頭に3回目の登頂。


今度はアイゼンでワイケン尾根を下降




最後にワイケン尾根を末端から登り返しです。


グングン登ってきてワイケンの頭に4回目の登頂~


最後にワイケン尾根を下ってきて本日の行動を終了~


駐車場に戻ってきて片付けを始めた途端にバケツを引っくり返したような物凄い豪雨に😨
間一髪セーフでした。


雨雲レーダーはちょうど金毘羅付近がエライ真っ赤っかになっていました。

お疲れ様でした。大変お疲れ様でした👏







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岩場行動技術講習(ステップ2/実践編)

2025-07-14 23:05:02 | 講習
7月13日は、京都 金毘羅の岩場で岩場技術の実践編講習でした🏔

猛暑が心配の京都でしたが、金毘羅の岩場は日陰も多く、時折吹き付ける心地良い風に助けられて無事に講習を行うことができました。
朝の9時から開始して18時半まで約9時間半、皆様ガッツリ頑張ってくださいました👏 「まるで部活みたい~」というお言葉が印象的な一日でした☆彡


集合待ちの京阪三条駅近くに、こんな「山」が出来てました。
猛暑だし今日は金毘羅は止めて一瞬この山に登りに行きたくなりました❕ 
な~んてね👅


里の駅大原でお決まりの休憩。
旬の紫蘇ジュースを皆さんでいただいて喉越しサッパリの爽快な気分で講習開始です。


先ずは易しい目の岩場を使って空身での登り下りの反復練習から開始です。


続いてザックを背負って同じく岩場の登り下りの反復練習です。
皆さんかなり上手に動けるようになってきたのでここまでやって前半の練習を終了~




後半は岩尾根を登りながらより実践に近づけたシミュレーション的行動をしていきます。


ワイケンの岩尾根を登り切ってワイケンの頭から大原の里を眺めます。


頭のフェースを使って懸垂下降と急なフェースの登り下りの練習です。






北尾根を登攀をめざして取付きまで懸垂下降で下ります。






続いて北尾根を登り返しでです。






この後はワイケン尾根を下って終了~

よく頑張っていただきました☆彡
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏






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