ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Feel The Steel/STEEL PANTHER

2009-09-16 22:20:17 | 音楽
LOUD PARK 09の為の予習・復習:其の二。

このブログでも既に何度か名前を挙げている、「80sメタルの権化」とも言えるSTEEL PANTHERの衝撃のデビュー・アルバム『Feel The Steel』!!



このバンドに関しては解釈が色々あるだろうが、個人的には近年希にみる完成度を持った新人だと解釈している。
アルバムを聴けば顕著だが、演奏・楽曲・プロデュース等において、この若くはない新人バンドは驚異的な完成度を誇っている。

だから「笑える」のだ。

昔、L.Aにはこんなバンドは沢山いた。
しかし、どれも一部を除いては没個性で、みんな似たり寄ったりの感じだった。

彼ら、STEEL PANTHERの場合は違う。
既に彼らは充分過ぎる程のキャリアを積み、ロスの腕利きミュージシャンとして引っ張りだこの連中である。
正に超一流によるミュージシャンによる、超一流の楽曲、そして超一流の演奏による、超一流のジョークなのだ。

彼らは良い所は、とことん「徹底」している事だ。
コレが中途半端だと単なる“色モノ”だ。
演っている事も、滑稽で全く笑えないだろう。
何より、「お前らメタルをバカにすんな!」と怒りを抱いてしまうだろう。
彼らは、心底「メタルを愛している」。
だから笑えるツボを心得ていて、そしてバカバカしいながらもカッコ良いと思うスタイルを知り尽くしている。

以前、彼らの事を「ネタ」と称したが、仕込んだ「ネタ」はウケてなんぼである。
聴いて楽しく、面白くて楽しいツボを絶対にハズさない点において、彼らは真のプロフェッショナルである。

個人的に凄いと思ったのは、シンガーのマイケル・スター。



こんなバカバカしい、下ネタ満載で下品かつブラック・ジョークな歌詞(当時のL.Aメタルの裏事情でもある:笑)を、よく伸びるハイトーンを効かせて表情豊かに唄い上げてくれる。
抜群の歌唱力だ。

あと、ギターのサッチェル。



実は彼の正体は、かつてロブ“METAL GOD”ハルフォードがJUDAS PRIESTを脱退し、その後結成したFIGHTのギタリストだった男ラス・パリッシュだ。
あのロブをして、当時「近い将来ギター・ヒーローになる男」と絶賛していた。
彼がFIGHTを脱退してからは、バンドは急激に失速してしまい、ロブの「音楽的迷走」が始まってしまった位だ…。
本作における彼のギター・プレイは実に多彩であり、非常にテクニカルである。
何より、メタルには外せない「カッコ良いギター・ソロ」を聴かせてくれるのが最高である。

他のメンバーにしてもそう、確かなミュージシャンとしての実力が発揮されている。

何かと話題になる彼らの楽曲(笑)。

コレを聴いてパクリと怒るのは筋違いだ、コレは彼らの仕込んだ「ネタ」であり、元ネタを探すのもメタル・ファンとしての楽しみ方だろう。
パァっと聴いて判るのは、モト○ー・クルー、ホワイ○スネイク、ウォ○ント、ラ○ト、ボ○・ジョヴィ、デフ・レ○ード、Y○T、ポ○ズン、ヴァン・ヘ○レン、ドッ○ン、オジー・オ○ボーン、ジュー○ス・プ○ーストetc…細かい事を挙げれば他にもあるだろう。
しかし、それだけの要素を集めて楽曲を作り上げる、見事なまでのアレンジ・センスは確信犯ぶりである。

あとは「生」でコレを体験するのみだ、絶対に楽しいに決まっている!!



あまりのバカバカしさと下品さに引くファンも多いかと思うが、彼らの知能犯にして確信犯的なサウンドに身を委ねてみれば最高に笑えるだろう。

L.Aメタルが好きだったファンは必聴の一枚だ。


みんな叫ぶんだ
「ヘヴィ・メタルは蘇った」と!
メタル以外の全てのモノは死んじまえ!!






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