ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
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Quantum Castatrophe/BRAIN DRILL

2010-05-29 20:51:05 | 音楽
アメリカが生んだ、超絶技巧派変態デス・メタル・バンドBRAIN DRILL。

そのメジャー・デビュー2作となる『Quantum Castatrophe』を聴きました。

デビュー・アルバム『Apocalyptic Feasting』も、そのあまりに常識外れのテクニカルが生み出す圧倒的なスピードと破壊力は衝撃的でした。
しかし、デビュー作であれだけの衝撃と完成度をいきなり提示してしまうと、正直「次のアプローチ」が相当難しくなるとは思ってました。



以前にも触れましたが、デビュー作のレコーディングに参加し、その超人的なテクニックを披露していたリズム隊は既にバンドを脱退しており、新編成となる本作には期待と不安があったのも事実です。
既にMy SpaceやYou Tube等で新曲が何曲か挙がっていて、それを聴く限りでは充分にカッコ良くて安心出来ましたが、果たしてアルバムとしてはどうなのか?!

結論から言いますと、本作も傑作です!

文句なしで素晴らしいっ!!

新加入のリズム隊ですが、まずDrのロンくん。
前任者同様に凄まじい手数の多さですが、それを遥かに上回るのツー・バスの強烈な連打と脚数でしょう。
この人、ホンマに脚が2本なんでしょうか?
あと音作りの関係ではなく、ドラムの音が非常に硬質で重たいのも心地良いです。

そしてBのイワンくん。
先に公開された“Beyond Bludgeoned”のPVにおいて、ディラン(実はレコーディングでは2曲Bを弾いてる:微笑)とド派手な超高速タッピング&ユニゾン・プレイは披露済みです。
彼もまた超人的なテクニックの持ち主であるのは変わりなく、よくこれだけの逸材達を見つける事が出来たと思います。

さて、この『Quantum Castatrophe』。
アルバムとして聴いて思ったのは、前作よりも更にメロディアスで聴きやすくなっている事。
まぁ~聴きやすいって言っても、それはBRAIN DRILLというバンドの範囲内です。



もう充分過ぎるまでにヘヴィでブルータルでアグレッシヴです(笑)、そんな中にあってディランが時折奏でるネオ・クラシカルでメロディアスなフレーズがより際立っていると思います。

何と言っても肝心なのは、スティーヴの“歌”
前作では高音域での金切りスクリームと魔獣系重低音グロウルを使い分けていました。
本作では金切りスクリームが大分と控えられて、迫力ある魔獣系重低音によるグロウルによる“歌”こそ、このバンドにとって最大の武器であると実感します。

今回はあまりにテクニカル過ぎて、もはや完全に発狂して「アチラ側」に逝ってしまってます。
ただ、ラストに10分以上の大作が用意されていたり、このバンドにはまだまだ脅威的な可能性とネタが秘められていると判ります。

凄いバンドだよっ!!

悲しいニュースばかりだったので落ち込み気味でしたが、その悲しみを音の暴力で叩き壊していく中で、快感と「癒やし」を見つける事が出来ます。



希望からは見捨てられた
最期の日を迎えるのは避ける事は出来ない
降り注ぐ宇宙線から
その身を護る手段は我々には無い




PS:こんな凄いバンド、何故日本盤が出ない?!


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