ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

LOUD PARK 14に行ってきました(Part-1)

2014-10-20 18:29:08 | 音楽
ってな訳で今年も「LOUD PARK 14」に行ってきました!

昨年は例の「キング事件」を引き摺り(苦笑)、雨の中の参戦となった訳ですが…。
しかし、今年はスカッと晴れた気持ちの良い天気の中での参戦となりました。



入場して、まず驚いたのは…。
初日はドリンク券が無料だった事と、ポカリスエットの無料配布があった事。
コレってMANOWARキャンセルに関係してるんですかね?
何はともあれ、コレは結果的に非常に助かりました(笑)。
ドリンク券よりも、ポカリは本当に水分補給と言う意味では良かったです。
会場入りがギリギリになったので、物販は諦めて早速アリーナへ。
初日の一発目、BATTLE BEAST。



いや~アタマから凄まじいモノを観たって感じです。
アルバムで聴く以上に、ライヴで観た方が何百倍も良いと言う噂は聞いてました。
しかし、ここまで凄いとは?!
いきなり会場のテンションはMAXに到達させるような、燃え上がるような熱いステージでした。
何と言ってもVoのノーラ嬢。
そのルックスや、その声と歌唱力といい、物凄いインパクト。
前任者も凄かったけど、このバンドの原動力になっているのは間違いなくノーラ嬢。



結構小柄で、実はメイクを取ると可愛いお嬢さんなのですが。
ステージ上のノーラ嬢は、正にバンド名に相応しい鋼鉄の魔獣でした。
あと他のメンバーもルックスも良く、ステージ・アクションのキレがあってカッコ良い。
何と言っても常に笑顔で、その「楽しい!」という空気を発散させる雰囲気も最高。
勿論、演奏能力も非常に高いのもポイント。
音楽的には日本人が大好きな正統派へヴィ・メタルなので、この公演できっと多くのファンの存在を知らしめる事が出来た筈。
次は是非単独で来日して欲しいです。



そして次がMARTY FRIEDMAN。
この日のマーティさんは、良くTVやラジオで出ている「タレント」としてのマーティさんではなかった。
「ロック・スター」としてのマーティとして、華々しくステージに登場(MCも英語やし:笑)。
しかし次のVANDENBERG’S MOONKINGSを観る為に、最前列に張り付いていたので良く観れなかった(苦笑)。
あとインストばっかりだったのも…正直退屈だった。
変わらぬ超絶技巧の連続だったが、先にBATTLE BEASTを観てるので印象は薄くなってしまったと言うのが本音。
新しいソロ・アルバムは素晴しかったので期待していましたが、ちょっと残念でした。



続いてVANDENBERG’S MOONKINGS。
コレが実に素晴しかった!
これだけの確かな腕をもったミュージシャンの集団である彼ら、充分に「聴かせる」ステージを展開してくれた。
Voのヤン・ホーフィングはややスロー・スターターの様で、序盤は少し声が出ていなかった。
喉が温まった中盤からは、アルバムで聴けた艶と張りがある歌声が聴けました。
Bのセム・クリストフェルくんの超イケメンぶりも、凄かったです(笑)。
何よりバンド内の状態が非常に良い事が判る、ポジティヴなパワーにも溢れていました。



そしてエイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)。
そのギターは、やっぱり何かを持っていた。
コレが少し前まで、音楽の世界からほぼ「引退」状態だった人だろうか?と思った。
やっぱり“天賦の才”がある人は違う。
後半はVANDENBERGやWHITESNAKEのカヴァーが何曲も演奏された。
それも嬉しかったが、個人的にはオリジナル・ナンバーをもっと聴きたかったのが本音。
コレばっかりは仕方ないのかも…。
あとヤンはカヴァデール型と言われるが、シンガーとしてはプラント型のシンガーなのだと実感。
この人も「逸材」だと思いました。



ヨメは物販へ。
僕はそのまま「日本の誇り」である、我らがLOUDNESSを観ました。
当然の事ながら、やっぱり凄かった!
選曲もガンガン攻めるタイプ中心ながら、その中で“Never Change Your Mind”が聴けたのは嬉しい誤算でした。
横のステージで、サウンド・チェック中だったSOILWORKから音が漏れ。
MC中だったのでムッとした二井原師匠(Vo)でしたが、すぐソレをネタにしてしまう巧みさはさすがです。
そして変わらぬ歌とシャウトも実に心地良い。



何はともあれ、やっぱり「世界の高崎晃」は凄まじかった!
超絶技巧だけでなく、そして美しく繊細なギター・トーン。
この人のギターが、今も世界にとって充分衝撃的である事を実感しました。
本当に、日本が世界に誇れるギター・ヒーローであります。
高崎氏だけが凄いのではなく、彼に負けない超個性派かつ実力を持ったメンバーが集まったのがLOUDNESSと言うバンドです。
後半の“Crazy Night”と“Crazy Doctor”の二連発はエグかった。
いや~ホンマにクレイジーでした(笑)。



その後、「昼飯タイム」に突入。
ここ数年オフィシャル・バーで一番可愛いと言われる続けている、この方にビールを頂きました(笑)。
はい、とっても可愛かったです。
タイ・ラーメンを食い、買ったグッズを持ってクロークに移動。
この物販とクロークの場所、依然として改善されませんね。
せっかくBゲートなんだから、そのままクロークに行かせてくれた良いのに。
また会場を半分以上移動して、外のクロークに行く…無意味です。
だって2日目、オフィシャル・グッズを売り切る為にBゲートを開放したでしょ?(苦笑)
無駄に時間が掛かるだけ、ホンマに改善して欲しい。
と言う訳でSOILWORKは観てません。
ネットの評判では、かなり悪かったようですが…果たして?!
会場に戻ると、AMARANTHEが始まりました。



やっぱり良いバンドです。
良い楽曲、良いプレイ、それだけで観客は盛り上がります。
特に、彼らの様に良い楽曲を一杯持ったバンドは強い。
バンドとしての一体感も強く、それはパフォーマンスにも強く反映されていました。
正直、最初は「シンガーが3人って?」と思いました。
ただアルバムで聴く以上に、各シンガーの持つ役割はしっかりとしており意味も明確です。



ただ、やはりこのバンドの主役はエリーゼ。
彼女の声と歌唱、そして華やかで健康的なセクシーさを振りまくアクション。
全ては彼女と言う「ヒロイン」の為にある、そう言っても過言ではないかと思います。
生で聴く名曲“Amaranthine”は、アルバムで聴く以上にドラマチックで感動的でした。
ただパフォーマンス的にあまりに華やか過ぎて、下手すればポップ・バンドのソレになる危険性も孕んでいます。
ソレをしっかりとメタルにしているのは、グロウル担当のヘンリックであり。
バンドの創始者であり、ソングライターであるアンディのメタリックかつ流麗なギターだったかと思います。
非常にプロフェッショナルなライヴであり、素晴しいと思いました。
やっぱり良い楽曲を持っているバンドは強い!…そう心から思いました。



そして一転して次はDOWN。
さっきまでのキラキラした華やかさと違い、土臭くて男臭い暗く重苦しいサウンドの彼ら。
計算されたものは何もなく、原始的にロックの持つ衝動性を観る側に叩き付けて来る。
この見事なギャップもフェスならでは。
厳つい男達が、不器用に音楽を叩き付けて来る。



そんなサウンドの中心にいるのが、他でもなくフィッリプ・アンセルモ(Vo)。
よりむさ苦しく、男臭い雰囲気と貫禄が増した様だ(笑)。
もう「かつて」のように歌うのは難しい様だが、今もその声は魅力的だと言える。
シンガーとして「特別な何か」を持つ存在であり、今もそれは変わりない。
無愛想にサウンドを叩き付けて来るだけでなく、終盤は妙にユルくアット・ホームな空気だったのも印象的だった。



そのアット・ホームな空気を受け継いでRAGEが登場。
RAGEが日本に来るのって、実は凄~く久しぶりなのでは?!
かの「ジャーマン・メタル」ブームの時、その先駆者としてアルバムを出せば絶対に来日していたのに。
アルバム(それも国内盤)はしっかりリリースされ続けているから、安定したファン層を確立・獲得しているのも事実。
とは言え、僕もRAGEを観るのは今回が初めて(微笑)。
次々と演奏される代表曲の数々に、テンションはどんどん上がっていく。



たった3人のトリオ編成ながら、あのブ厚いサウンドはさすがと言える。
この辺りはヴィクターの貢献が大きいと思う。
先の高崎氏といい、このヴィクターといい、続けて凄いギター・プレイを堪能出来たのも嬉しい。
そしてピーヴィ(vo&B)の存在。
観客を「フレンド」と呼び、ちゃんと「サイタマ!」と会場を呼ぶかける彼。
彼のそんな優しい人柄が反映されたのか、この日最大の盛り上がりをみせたかと思う。
名曲“Higher Than the Sky”の大合唱は、あの会場にいたメタル・ファンにとって感動的なシーンとして語り継がれるかと思う。
この日、一番良かったのは間違いなく彼らだったと思います。



いよいよLOUD PARK 14もクライマックス。
大歓声の中、DRAGONFORCEが登場!
颯爽とステージにメンバーが登場し、新作から“Defenders”でスタート!!
Voのマークくんの登場で、その歓声は更に高まる。
マークくん、より精悍になって非常にカッコ良くステージに登場するも…何か様子がおかしい?!
しきりに耳や腰に手を回している、明らかにPAの調子が悪い事が判った。
それでも必死に唄い、以前よりも強烈なハイトーンのスクリームを決める。
アタマの2~3曲で何とか戻ったのか、マークくんは歌に集中出来るようになる。



このマークくんと言うシンガーは、本当にバンドにとって「逸材」。
ルックスの良さも歌唱力もあるが、その親しみ易いフロント・マンとしての成長が著しい。
前回は加入して間もなく初々しい雰囲気だったが、今はクールなメタル・シンガーらしい佇まいが良い。
あとカンペで「憶えたての日本語」といい、日本語でMCをとったり肝心な所で間違ったりと愛嬌もあって良い。
それが許されるのも、シンガーとしての実力とマークくんのキャラとしてファンに定着している証拠だろう。
更に機材の不調が他のメンバーに起きても、それをカバー出来るまでに彼は成長していた。
最初は笑顔だったハーマンが徐々に険しい表情になり、この日のライヴは彼にとっては不本意だったかもしれない。
ただバンドとして機材の不調に遭いながらも、「魅せる・聴かせる」パフォーマンスが出来ていた事は大きいのでは?!
不本意だったかもしれないが、その無念さ来年以降の単独公演を実現させて晴らして欲しいとファンとして思った。



遂に、この日のヘッドライナーであるARCH ENEMYが登場。
昨年のイングヴェイと同じく、トリのキャンセルによって「タナボタ」式に昇格とは今年は違う。
確かにMANOWARのキャンセルは痛かった。
しかし、それに対応出来たのも日本で圧倒的な支持と人気を誇るARCH ENEMYと言う存在だったからでは?
おまけに今の彼らは、今までの彼らとは違う。
今やメタル・シーンにおいて世界的にもアイコンとなったアンジェラが抜け、アリッサを迎えた新体制。
マイケル・アモットは自嘲的に「Mr.LOUD PARK」と言うが、今回はかなり事情が違う。
彼らにとっても大きなリスクだっただろうし、当のアリッサにとっても絶大なプレッシャーだったかと思う。
バンド側も、アリッサ自身も、相当の思いでこのステージに上がった筈だ。



結論から言えば、充分すぎる程にヘッドライナーの大役を果たしたと思う。
最後まで多くの観客が帰らず残っていたのは、今のARCH ENEMYを観てみたいと言う興味も多かった。
それにメタル・ファンとして、この日は何か特別な一体感がステージからも観る側にもあった様に感じる。
その中で、ARCH ENEMYは素晴しいステージを魅せてくれた。
アリッサは歌唱力ではアンジェラを遥かに凌駕するモノを持っているが、パフォーマンスにおいてアンジェラを意識し過ぎていると感じた。
彼女のように振る舞わなくても良いのだ、アリッサはアリッサらしく歌いパフォーマンスすれば良い。
観ていて最も印象的だったのも、アグレッシヴなアクションや強面のMCではない。
大歓声やファンの歌声を聴いて、自然にこぼれるアリッサの「素」の無邪気な笑顔であり、女性らしい仕草だった。
そのままのアリッサで良い、それでARCH ENEMYと言うバンドは新境地を更に開く事が出来たのだから。
ラスト、大歓声に応え輝くような笑顔を振りまいたアリッサこそLOUD PARKというフェスが無事に成功した証拠だったかと思う。
あと同じく新加入ながらも取り上げられない、ニック・コードル(G)も素晴しかったと思います(笑)。

そしてLOUD PARK 14、その初日は終わりを告げた。
もう興奮と感動を抱えたままホテルに戻って、自分がメタル・ファンである事の喜びを噛みしめた。
しかし、今年のLOUD PARK 14。
2日目は、初日をはるかに越える興奮と感動が自分を襲うとは夢にも思っていなかっです…。

(LOUD PARK 14 Part-2に続く!!)



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