日々雑感

男の独り言

デモクラシー

2012年07月10日 13時36分59秒 | Weblog
デモクラシーとは古代ギリシャ語のデモス(demos 人民)クラチア(kratia 権力・支配)をあわせたデモスクラチア(democratia)が語源である。民主と君主の対概念として人民が主権をもち、為政者と人民が同じであるとする政治的な立場原則をいう。転じて個人の人権(自由・平等・参政権など)を重んじながら多数で物事を決める原則を民主主義と呼ぶ場合もある。単純な多数決と混同されることが多いが、多数決が単に多数決であることに正当性の根拠を求めるのに対し、民主主義は最終的には多数決によるとしても、その意思決定の前提として多様な意見をもつもの同志の譲り合いを含む理性的対話が求められる点で区別される。であるならば、たった四人で二日で決めた暫定基準を元に民意を無視して再稼動を推し進めた政治は民主主義に違反し、再稼動反対デモに子連れで参加する親たちを批判する江川昭子なる女の言い分も論外なのである。先週金曜日の夕方、官邸を後にする総理に「抗議の声と向き合っているのか」との記者団の問いかけに「多くの声、さまざまな声が届いております」と答えたそうだ。やっと声が音でなく声に聞こえるようになったのなら、今度は「原発いらない!」「再稼動反対」と叫ぶ国民の声にどう応えていくべきかを考えねばなるまい。

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