5月13日 曇りのち晴れ、凄まじい強風の一日だった!
第23回静岡県マスターズ陸上競技選手権大会に参加した。実は、(3月末の新城トレイルレースの後から)この日のために長距離を走ることを封印して、1ヶ月間以上の間、短距離メインの練習内容に切り替えて、今まで以上の思い入れを胸に抱いてこの日を迎えた。(踵痛もあって練習自体は自分をごまかして過ごした時期が多かったけど)4月は記録会と東部選手権大会に参加して実践も積んで、思いつくような事は全てやる!っていう態勢でこの1ヶ月間を過ごして臨んだ。
実は「スタート」が苦手で、この課題の克服に一番時間をかけた。スターティングブロックを蹴ること、頭を上げないで低い姿勢の維持、高速ピッチでスピードに乗る・・・。まだまだ上手くはできないけど「去年よりはまし」かな?!って納得するまでは頑張った!毎朝子供達とラダートレーニングや基本ドリルも欠かさずできた。色々とやってきた。
さて、結果発表です。M40クラス(40歳から44歳のクラス)で、「60m走:1位」、「100m走:1位」、「200m走:2位」っていう夢のようなポジションをゲットした!
この日のコンディションは陸上競技では最悪の向かい風の風速4~6m/s。ゴール付近は特に強く、たぶん7m以上の突風が吹いていたと思う。ほとんどの方が100Mでは昨年より1秒以上はタイムを落としている!っていうコンディションだった。タイムレース決勝だけど、絶えずブンブン・ゴウゴウと風が唸るのでどの組もラッキーもアンラッキーもなかった。大柄な私は、(風を受ける面積を少しでも減らして)今回は「絶対に頭を上げないゾ作戦!」で臨んだ。 スタートと最後の20mは頭をグッツと下げての高速ピッチ走法で、ギアをギュンとトップに入れて走りきるようにした。結局これが正解となって、思いがけない1位、1位、2位なんて結果を手にできた。特に終盤に失速しないでスピードを持続できたことは満足だった。タイム的には全く不本意な結果だけど、まああの強風の真向かいコンディションではイタシカタない!とも思う。三島陸上競走部のGWの砂浜練習やUアドバイザーの子供達への指導(のパクリ)が効いたような気もする。
この日は県西部で陸上競技大会があって、ライバルの「浜松陸上チーム300」陣はエコパスタジアムに参戦。毎年チャンプのサンボ・レオネルさん(10種競技の元ブラジル代表)や古橋さんなども居なくって、こんな要因も重なってラッキーな結果となった。
せっかくなので、マスターズ陸上ってこんな感じ・・・っていうスナップも載せてます。 驚きは、なんと91歳のおじいさんスプリンターも参加。この人が91歳?・・?なんて思えないほどで、背筋もシャンと伸びて、スタブロ使ってスタートも切ってます(6レーン)。100mはスタート直後に惜しくも転倒!のアクシデント。でも次の60m走は確り走りきって、クラス優勝(なんと12秒台です!)
普通にはお目にかかれないこんなスーパーおじいさん達の頑張りには全く頭がさがりますし、これぞスポーツ、これぞ自らの記録に挑戦し続けるっていう、まさに「陸上競技」ってもんです。 以前にブログに記したこともあったけど、「私は昔は10秒で走った」とか、大昔の記録や栄光にすがって生きることよりは、今をどれだけ頑張っているか!?今どれだけ輝いているか?!今どんな目標に向かって頑張ってるか?!っていう生き方に私は憧れます。陸上マガジンに載るエリート達への憧れもちょっとはあるけど、それよりも実は等身大で頑張ってる方に憧れます。この上の写真の転倒しちゃった91歳のおじいさんも、膝に血をにじませても、次のレースで元気に走る姿を見るにつけ、本当に目頭が熱くなりました。もっともっと長く長く頑張って行かなくっちゃ!って気にもなって、本当に勇気をもらいました。たぶん私生活では運動も食事も凄い努力をされてこの日があるのだと考えると、「マスターズ陸上恐るべし!」っても思います。私もいつか、あんなおじいさんになってみたいもんだ!なんても思います。実のところ、陸上競技をやってる今の私を見て、子供達が「パパがあんなに頑張ってるんだから、私はもっと頑張れる!」って思ってもらいたくて参加してる面があるのです。陸上クラブの子供達にも「へぼコーチでも、あんなに頑張ってるのだから、俺達はもっとやれるゾ!、負けないぞ!」って思ってもらえれば本望なんだけど・・・
。私にはこまでの感動やインパクトや影響力はないだろうけど、心の隅に「やるぞ!」っていう何か灯火が灯せれば本望なんだけどなあ・・・!
いつも陸上競技大会で暖かく仲間に加えてくれるラバーズTCのメンバー達です。同世代で(驚くほど純粋に)陸上競技をやってる方々です。