くるたのしき・・・スカイランナーへの道<復活!>

走ることは「苦しいけど、かくも楽しいこと」つまりは『くるたのしいこと・・・』と、高山を走るスカイランナーを目指した手記。

成功者の告白を読んで・・・

2006-10-25 19:50:03 | うんちく・小ネタ
「成功者の告白」(神田昌典著)という本に感銘を受けている。
成田空港の本屋で「起業のノウハウを3時間で学べる」と本の帯びに書いてあって手にとり購入。
キナバルに行く飛行機の中で、帰ってからも、もうかれこれ3度読み直している。
色々のことを振り返るいい機会になった本。結構(主に仕事のことですが)思考回路の中で影響を受けてま~す。
そもそも「人の成功」って何なのか?なんてこともジョギングしながら考えたりもします。
マラソンランナーでは(知る限り今まで)いないのだけど、ウインドサーファーやトライアスリートには、
レース&トレーニングに嵌ってしまって家庭を顧みなくなって奥さんや子供に迷惑かけたり、
果ては「離婚」したり・・・。
ウインドの世界ではよく聞くし、友人でもいた。ウインドにはちょっとした趣味の範疇を超えて
しまうほどの面白さがある。山岳の方々もそうかな!?でも「人生の成功」って本来は何なのか???
秋の夜長・・・考えてしまいます。私も結構家内に迷惑をかけているのかもしれない・・・?
貴方は相当迷惑を掛けているでしょう!って周りから言われそうですが),
日頃の行いのことを考えて、しばし考えてみる!




謙虚が大切

2006-10-18 12:58:17 | うんちく・小ネタ

10月18日 朝は雲が出ますが、日が高くなると共に秋晴れの晴天が続きます。

先日のブログで、富士山登山など慎重に!のコメントを頂けた。コメントを頂くって、誠に嬉しいものです。そもそもブログの内容自体が「富士山登ったぜ!」的なものだったので、その反省も込めて思うところを書いてみたいと思う。

アスリート(=競技者)が「自信を持つ」とはどんなことを言うのでしょうか?私は自信を持つこととは「努力を積み重ねること」だと思っています。自信を持とうとすればするほど、努力します。問題点を見つけて解決しようと悩み、そして考えて、また練習を重ねます。この努力の積み重ねを「自信」と言うのだと思っています。自信を持つほど努力を積み重ねて、それが大きな成果につながっていくのです。じゃあ、「過信」とは何でしょうか?私は過信とは「手を抜くこと」だと考えます。過信をしているときは当然努力しませんから、過信では成果に全くつながりません。よく自信を持ち過ぎると過信が生まれる!と言いますが、私の中ではこの両者は全く別次元のものです。自信とは、努力すれはできると思い込むことであると思います。強く自信を持つほど努力するようになります。そしてこの「自信をもつ」ほどに懐が大きくなって余裕、ゆとりが生まれます。一流の選手になれば他人に対しても謙虚になることが出来ます。また自信を持つほどに「夢」を持つようにもなります。過信は、努力せずとも出来ると思い込んでしまうことで、手を抜いてしまい、結局は何をやってもできなくなります。過信を持つと、(人は)他人に対しては傲慢で、他を威圧しようとします。つまりは(たぶん)弱いものほど過信する傾向にあるのです。自信をいくら持っても過信につながることはありません。努力すれば何でも出来るという自信を強く持ちたいものだと思います。

さて、話は「自然」との向き合い方。私は長年のウインドサーファーで、競技としてのウインドサーフィンレースも好き。一番好きすきなのは強風と大きな波。特に台風が来ると体中のアドレナリンが沸騰はじめるくらいに興奮する。どんな風か?何処で乗ろうか?どれだけヤバイか?なんてことを思うとたまらない。これはサーファーも同じだろう。冬でも西高東低の気圧配置がバッシと決まった冬場は3~5メートル以上の波の立つ静岡県御前崎白羽海岸なんても最高だ。

さてさてウインドサーフィンは、海(=自然)に遊んでもらうスポーツ。このウインドサーファーがこの海に入ることのできるレベルかどうか?!は、海が判断してくれる。修行の足りない者は波に押し戻される。いっぱしのサーファーは波と対峙して海と会話して、今日は自分が許されたものかどうか?!見つめる時間があるのだ。これが出来ない方はウインド(サーフィン)する資格はない。許されざる者が海に入ればこっぴどく酷い目に合うのは当然。この波&海(=自然)と対峙することは日々の練習(修行)によって体得する。このとき知るのが「謙虚である」ということだと思う。波に乗りたい、この5Mの波で10Mの大ジャンプを決めたい・・・、なんて欲求は、自分に謙虚になって、今日のコンディションで可能なことかどうか判るものだ。30歳半ばのころ、絶好の台風が来たときだった。朝8時すぎから道具のセッティングを終えて、ウエットスーツを着て海岸で波を見ていた。海に出るか?行くか?・・・結局11時過ぎまで膝を抱えて海を見つめて考えていた・・・って経験もあった。このとき結局出廷しなかった。「俺は臆病か?」とも思えるけど、自分の技量とコンディションを考えて、考え抜いて辞めることができたことは、1つの自信にもなっている。自信と過信の狭間。自分の情況はどうなのか?自然に対して謙虚で、いつも冷静に考えること、これは自然の中で遊んでもらうスポ-ツや競技の中では大切だと思っている。

ウインドサーフィンって結構沖まで行く。ヨロン島でも暮らしたし、鹿児島では錦江湾を普通に横断もしていた。今住む沼津の海からでも清水(三保)や大瀬崎までウインドサーフィンで海原を走る。大海原に出てボード1枚の上にたっていると、自分がどれだけちっぽけか!よくわかる。事故にあったらなんて「もしも・・・」を思うと謙虚に、慎重にと思う。この「自分がちっぽけだ」と思える情況は富士山を登ったときも思う。意外と似ているものだ。そんな経験もあって、私は「謙虚が大切」「過信は禁物」と思っている。そのために自信をもつべく努力すること。自分を見つめる心を大切にしていきたいのだと思っている。


子供たち全員富士山登頂成功だ!

2006-10-15 22:20:27 | 山岳マラソン

10月9日 快晴・・・(富士山山頂は!)

昨日(10月8日)は中学生陸上競技新人戦県大会が草薙陸上競技場であった。私の子供はなんとかかんとか県大会出場までコマを進めてくれて、その応援に競技場に行った。競技場からは青い空に映えて、ひときは素晴らしく綺麗に富士山が臨めた!よくよく見ると富士山山頂が白く雪景色!初冠雪だった。Imgp0056 大会からの帰りの車中で、富士山の頂上はどうなってるか?の話題になり、明日は富士山に登って「どんな景色になってるか?確かめようゼ!」ってことになった。

朝7時半に自宅を出発。適当に食料などを買い込み5合目(富士宮口)に到着。出発は10時前。

私の今までの経験で富士山を歩いて登ったことはない。富士登山競争か、クライマソンなどの練習で「走る」のみだった。大体3時間あれば登って帰ってくる。子供だからまあ倍の6時間でOKだろう!と安易に計画して、(山を歩く方々からは怒られそうだが)かなりの軽装で登り始めた。子供は8歳、10歳、14歳の3人。山頂を目指すのはみな初めて!なんと、山頂到着は2時ごろ。5合目の下山は5時半を過ぎてしまった。Imgp0108 それでもはじめての富士山山頂に感激。特に山頂は雪景色。長男は火口の大きさに驚き興奮。次女もクラスで初めて富士山に登ったことが自慢のよう。約8時間ほども歩き上り、下ったことは子供には大きな自信になったとも思うが、誰もが「もういやだ!」「8合目で十分!」とも言う。私も先週キナバルに登ったばかりの体だけど、ちょっぴり高山病。高い山は長居するものじゃない!ってこともよくよく身にしみて判った。

上りは快晴。帰りは雲海を眼下に見て、雲海に沈む夕日も堪能。素敵な連休最終日となった。


キナバル山クライマソンツアーの内容・・・

2006-10-13 00:23:45 | クライマソン

9月28日~10月2日  第20回記念キナバル山国際クライマソン(5日間)の記録Imgp9971 Imgp9978 Imgp9981 Imgp9974 Imgp9277

人生のなかで「生き方」を決めるモーメントとは、案外軽い理由だったりする。。「クライマソンに参加する」っていうアイデアがポーンと私の思考回路に、まるで池に石を投げ込んだ時のにできる波紋のように広がり、そのモーメントは思考の中で増幅して巨大なパワーを持つまでになった。ブログの巻頭言に記したように、私はTVの影響でスカイランナーって言葉にあこがれた。初めはただ「な~んとなくキナバル山っていいな!」と軽く思いついたアイデアだった。山を愛する方々には失礼ながら、今まで特別な登山の経験があるわけじゃなく、山が好きなわけでもない。だけど昨年キナバル山で行う「世界一過酷なマラソン大会」といわれるクライマソンに、何かに突き動かされたように、参加してしまった。参加して感じたのは・・・、スタートラインに立つまでの逃げ出したくなるよな怖さと不安、その緊張感。山頂付近の今まで経験したことのないどうしようもない苦しさと、これに耐える自分との葛藤。ゴールテープを切って走り終わったときの開放感。キナバル山の山腹のジャングルを駆け下りながら感じる、森の精霊と対話するような厳かなだけど自分が生きてるってことを実感する不思議なぶっ飛んだ感覚。キナバルで出会う人たちの素朴さと心の安らぎ。世界のスカイランナーのストイックなまでのレースを目指す真面目さ。こんな諸々の思いがあって、去年の感動が忘れられず、その感動が、夏の富士登山競争でプツプツとお酒が発酵&熟成するように高まり今年も参加を決意した!

私のブログの根幹部分なので詳しく記したい。旅行のイメージはブログ左のフォトアルバムに写真を掲載しているのでギャラリーに入って閲覧してください。「2006年クライマソン挑戦」です。

ツアー内容は以下に時系列的に記します。これからのブログの中でトピックス的に面白かったことなどは記述していきます。まずは以下で旅程の確認を・・・!

今年も昨年同様スポーツ情報センターのSISワールドマラソンツアーデスクが企画したツアーに参加した・・・。

9月28日 成田空港に11:00に集合。参加者方々と合流し、マレーシア航空MH81便(13;30)にて出発する。Imgp9177 短い機内でのひと時を堪能し→18:15にマレーシアコタキナバル国際空港に到着。Imgp9189 →ここで現地の案内人のジンさん(女性)の案内で、コタキナバルで1、2を争う5星の高級&巨大なリゾートホテル「ステラハーバーリゾート&スパホテル」のハーバービューの豪華なホテルに一泊する。

9月29日 ホテルの豪華なビュッフェでモーニング。Imgp9263  9時Imgp9237Imgp9275半過ぎにミステリアスでエネルギッシュなコタキナバルの市内観光。ここはジンさんのリードで、今年はイスラムの巨大モスクに潜入成功! 現地の方の衣装を借りてイスラム式に仕立ててもらって潜入でした。普通のツアーじゃたぶんできないかも・・・。Imgp9303_1またフィリピンマーケットなどの南国特有の怪しげなマーケット探検をこなして、マレーシア料理のレストランでランチ。Imgp9360 (このランチ費用もツアー代に入っている。このツアーは朝や昼、最後の夜と食事がしっかりセットされているところがエライ!レース以外にほかの事を考えるわずらわしさは全く無いし、でしゃばった感じもない。小池社長のアレンジのよさなのだろうか?)その後車でキナバル山公園内のクライマソン会場にGo! 途中でまたまた午前中のフィリピンマーケット以上に怪しげでエキゾチックでのんびりした峠のお土産やに立ち寄る。Imgp9380 3時過ぎにまレースの受付を済ませてコースなどのチェック。Imgp9391 その後にキナバル山腹クダサンのペルサカホテルに宿泊。こぎれいなフュッテのようなホテルです。ここではスペインナショナルチーム、フランスナショナルチームも宿泊です。ホテルはレースムード一色です。今年は強風が吹き続き・・・明日のレースを心配する、ピリピリしたムードが漂います。今年はレース会場での開会式にも参加。面白いイベントはなくコースの紹介や競技上の注意のみ。参加の意味は無かった。ホテルに戻り7時近くなったので、(私の部屋は)レースを控えて夕飯は軽く持参の軽食(カロリーメイト)で済ませる。(昨年の鏑木さんの真似かな・・・?)9時には寝る。

9月30日 3時起床。4時にビュッフェで朝食。5時15分にレース会場に向けて車で移動。昨年は青白い空に巨大なキナバル山が見えたけど、今年は曇りで風も強い。6時前にはゴール地点到着。直ぐにスタート会場まで選手乗り合いで大型バスで移動。6時過ぎにはアップ開始。6時半にゼッケン確認のコール。6時45分にはスタートライン整列し、7:00に観光局会長の号砲でスタート。Imgp9424 山頂は3時間30分。Imgp9519 Imgp9458 Imgp9469 6時間30分がタイムリミットでレース開始。1日目レース参加のツアー全員無事下山。車でホテルに戻る。遅いランチをホテルのレストランでとって、しばし休憩。ホテル周りの小トレッキングコースを散策。夜は近くの中華料理レストランで弾ける!ツアーみんなでレースの無事を称えあう。地元のタイガービールを堪能。明日のオープンクラス参加のS君はサバティーで歓談。ホテルに戻って夜中までキナバルの友(ツアー同士)で親睦を深める・・・。

10月1日 3時半起床。4時ビュッフェでモーニング。昨日はレース前でセーブしていた食事も解禁。またまた弾けて、辛いもの、油モノ、怪しげなもの、何でも食べまくる!昨日同様にスタート地点に移動。リカルドやマルコ、アウグスティーなどなど有名どころのスカイランナーを見つけて走る。隙を見て記念撮影にも挑戦。Imgp9635  7:00、緊張のスタートをまじかで観戦する。レース開始後は、キナバルの友らとはぐれる。トレッキングコースを散策してゴールまで約4kmをジョグ。ゴール付近のジャングルのトレッキングコースを2時間ほど1人で散策。このジャングルトレッキングもキナバルでの楽しみの1つだった。Imgp9729 Imgp9611 Imgp9626 どんな虫がいるか?どんな植物があるか?理学部生物学科出身の私にはたまらない場所だ!女性チャンピョンもトレッキングコースで遭遇した。2時間後にゴール会場に戻りレースを見守る。リカルドのゴール。地元の勇が2位で感動のゴール。日本人4位の快挙。われらがS君も驚きのタイムでゴール!リカルドや他のスカイランナーと写真を撮ったり、お話したり・・・楽しいひと時。Imgp9810_1Imgp9808

一旦ホテルに戻って帰国の荷作り後、表彰式とワールドチャンピョン決定のセレモニーとランチパーティーに参加。これもこのレースツアーの楽しみの1つ。世界スカイランナー選手権第8戦でワールドチャンピョン決定。ナショナルチームで参加する優勝国も決定。その受賞式もあって会場はインターナショナルに盛り上がる。そんな輪に一緒に混じって参加できるのは感動ものだった!各国のスカイランナーには大会ポロシャツにマジックペンで多くのサイン戴いた。今年は富士山の絵葉書を一杯持っていってサインのお礼に絵葉書のプレゼント!大喜びしてもらって感動だった!

興奮のパーティー後ホテルに戻り、チェックアウト。ジンさんのリードでコタキナバル市内に移動。1時間ほど市内デパートを散策して時間を潰し、昨年行った「漁民」っていうマレーシア巨大レストランに繰り出す。レストランステージで民族芸能を見た。今年はバンブーダンスに参加、また吹き矢ショーにも参加してしまった。

車でコタキナバル空港に移動。ここでお世話になったジンさんともお別れ!空港でチョコなどを買って帰国。

10月2日6時45分ごろ?成田に到着。家に着いたのは10過ぎ・・・。旅疲れと筋肉痛もあって午後から会社行く予定を変更し、休養!


速報・・・キナバルクライマソン

2006-10-05 08:20:36 | クライマソン

9月28~10月2日   キナバルクライマソン参戦の報告(速報)

第20回マレーシアキナバル山クライマソン大会(世界スカイランナー選手権第8戦〔最終戦〕)に行ってきました。日本人選手団も大きな怪我も無く、とにかく全員が無事にレースに参加できました。私も昨年の記録より大幅タイム更新の4時間53分(26分短縮)でフィニュッシュ!・・・夢の4時間台でのゴールとなりました。Imgp9949

今回大会のトピックスは日本人の横山選手が4位入賞。なんと世界のスカイランナーと渡り合って2時間台でゴール。昨年の鏑木さんのゴールシーンも感動ものだったけど、彼の活躍もすごいものだった!

この大会は毎回ドラマが生まれます。今年は20回の記念大会。地元マレーシア選手が大活躍だった年でもありました。特に2位に入った選手と王者リカルドの1位争いは壮絶で、大会会場内から発信される刻々と変わるレース展開の実況放送に地元マレーシア人たちは一喜一憂。すごい盛り上がりとなりました。個人的にはリカルドファンの私ですが、彼らの熱狂的な応援で一緒に盛り上がってもしまいました。テンポポンゲートまで地元マレーシア選手が1位の時は、その選手の名前を大声で合唱する姿が印象的だった。普段静かなマレーシア人がアメリカ人のように大はしゃぎ!選手の家族(白髪のお婆さんと小さな子供)が実況放送&テレビに出されて、涙ながらの応援。それを取り巻く現地の方。そして結果・・・、ロードも「スカイランナー最強」と言われたリカルドが1分近い差を、最後の4kmのロードで1分近く差を空けての完全優勝!リカルドが現れた時のどよめきと落胆の声、次にリカルドを声援する声の渦に変わって・・・、喝采の中ゴールテープを切りました!Imgp9778_1 少したって地元マレーシア選手が意識朦朧で走り、そのまま倒れこむ。白髪のお婆さんと子供が抱き合い、取り巻く周りも感動だった。このシーンは強烈で、私も・・・(やっぱり)目に涙が溢れた!今も写真の整理をする中でこのシーンで・・・泣ける!Imgp9787_1

その後、リカルド&地元選手の取材の輪に入り、日本人4位の横山さんのゴールシーンを見損なってしまった・・・。残念!