9月28日~10月2日 第20回記念キナバル山国際クライマソン(5日間)の記録
人生のなかで「生き方」を決めるモーメントとは、案外軽い理由だったりする。。「クライマソンに参加する」っていうアイデアがポーンと私の思考回路に、まるで池に石を投げ込んだ時のにできる波紋のように広がり、そのモーメントは思考の中で増幅して巨大なパワーを持つまでになった。ブログの巻頭言に記したように、私はTVの影響でスカイランナーって言葉にあこがれた。初めはただ「な~んとなくキナバル山っていいな!」と軽く思いついたアイデアだった。山を愛する方々には失礼ながら、今まで特別な登山の経験があるわけじゃなく、山が好きなわけでもない。だけど昨年キナバル山で行う「世界一過酷なマラソン大会」といわれるクライマソンに、何かに突き動かされたように、参加してしまった。参加して感じたのは・・・、スタートラインに立つまでの逃げ出したくなるよな怖さと不安、その緊張感。山頂付近の今まで経験したことのないどうしようもない苦しさと、これに耐える自分との葛藤。ゴールテープを切って走り終わったときの開放感。キナバル山の山腹のジャングルを駆け下りながら感じる、森の精霊と対話するような厳かなだけど自分が生きてるってことを実感する不思議なぶっ飛んだ感覚。キナバルで出会う人たちの素朴さと心の安らぎ。世界のスカイランナーのストイックなまでのレースを目指す真面目さ。こんな諸々の思いがあって、去年の感動が忘れられず、その感動が、夏の富士登山競争でプツプツとお酒が発酵&熟成するように高まり今年も参加を決意した!
私のブログの根幹部分なので詳しく記したい。旅行のイメージはブログ左のフォトアルバムに写真を掲載しているのでギャラリーに入って閲覧してください。「2006年クライマソン挑戦」です。
ツアー内容は以下に時系列的に記します。これからのブログの中でトピックス的に面白かったことなどは記述していきます。まずは以下で旅程の確認を・・・!
今年も昨年同様スポーツ情報センターのSISワールドマラソンツアーデスクが企画したツアーに参加した・・・。
9月28日 成田空港に11:00に集合。参加者方々と合流し、マレーシア航空MH81便(13;30)にて出発する。 短い機内でのひと時を堪能し→18:15にマレーシアコタキナバル国際空港に到着。 →ここで現地の案内人のジンさん(女性)の案内で、コタキナバルで1、2を争う5星の高級&巨大なリゾートホテル「ステラハーバーリゾート&スパホテル」のハーバービューの豪華なホテルに一泊する。
9月29日 ホテルの豪華なビュッフェでモーニング。 9時半過ぎにミステリアスでエネルギッシュなコタキナバルの市内観光。ここはジンさんのリードで、今年はイスラムの巨大モスクに潜入成功! 現地の方の衣装を借りてイスラム式に仕立ててもらって潜入でした。普通のツアーじゃたぶんできないかも・・・。またフィリピンマーケットなどの南国特有の怪しげなマーケット探検をこなして、マレーシア料理のレストランでランチ。 (このランチ費用もツアー代に入っている。このツアーは朝や昼、最後の夜と食事がしっかりセットされているところがエライ!レース以外にほかの事を考えるわずらわしさは全く無いし、でしゃばった感じもない。小池社長のアレンジのよさなのだろうか?)その後車でキナバル山公園内のクライマソン会場にGo! 途中でまたまた午前中のフィリピンマーケット以上に怪しげでエキゾチックでのんびりした峠のお土産やに立ち寄る。 3時過ぎにまレースの受付を済ませてコースなどのチェック。 その後にキナバル山腹クダサンのペルサカホテルに宿泊。こぎれいなフュッテのようなホテルです。ここではスペインナショナルチーム、フランスナショナルチームも宿泊です。ホテルはレースムード一色です。今年は強風が吹き続き・・・明日のレースを心配する、ピリピリしたムードが漂います。今年はレース会場での開会式にも参加。面白いイベントはなくコースの紹介や競技上の注意のみ。参加の意味は無かった。ホテルに戻り7時近くなったので、(私の部屋は)レースを控えて夕飯は軽く持参の軽食(カロリーメイト)で済ませる。(昨年の鏑木さんの真似かな・・・?)9時には寝る。
9月30日 3時起床。4時にビュッフェで朝食。5時15分にレース会場に向けて車で移動。昨年は青白い空に巨大なキナバル山が見えたけど、今年は曇りで風も強い。6時前にはゴール地点到着。直ぐにスタート会場まで選手乗り合いで大型バスで移動。6時過ぎにはアップ開始。6時半にゼッケン確認のコール。6時45分にはスタートライン整列し、7:00に観光局会長の号砲でスタート。 山頂は3時間30分。 6時間30分がタイムリミットでレース開始。1日目レース参加のツアー全員無事下山。車でホテルに戻る。遅いランチをホテルのレストランでとって、しばし休憩。ホテル周りの小トレッキングコースを散策。夜は近くの中華料理レストランで弾ける!ツアーみんなでレースの無事を称えあう。地元のタイガービールを堪能。明日のオープンクラス参加のS君はサバティーで歓談。ホテルに戻って夜中までキナバルの友(ツアー同士)で親睦を深める・・・。
10月1日 3時半起床。4時ビュッフェでモーニング。昨日はレース前でセーブしていた食事も解禁。またまた弾けて、辛いもの、油モノ、怪しげなもの、何でも食べまくる!昨日同様にスタート地点に移動。リカルドやマルコ、アウグスティーなどなど有名どころのスカイランナーを見つけて走る。隙を見て記念撮影にも挑戦。 7:00、緊張のスタートをまじかで観戦する。レース開始後は、キナバルの友らとはぐれる。トレッキングコースを散策してゴールまで約4kmをジョグ。ゴール付近のジャングルのトレッキングコースを2時間ほど1人で散策。このジャングルトレッキングもキナバルでの楽しみの1つだった。 どんな虫がいるか?どんな植物があるか?理学部生物学科出身の私にはたまらない場所だ!女性チャンピョンもトレッキングコースで遭遇した。2時間後にゴール会場に戻りレースを見守る。リカルドのゴール。地元の勇が2位で感動のゴール。日本人4位の快挙。われらがS君も驚きのタイムでゴール!リカルドや他のスカイランナーと写真を撮ったり、お話したり・・・楽しいひと時。
一旦ホテルに戻って帰国の荷作り後、表彰式とワールドチャンピョン決定のセレモニーとランチパーティーに参加。これもこのレースツアーの楽しみの1つ。世界スカイランナー選手権第8戦でワールドチャンピョン決定。ナショナルチームで参加する優勝国も決定。その受賞式もあって会場はインターナショナルに盛り上がる。そんな輪に一緒に混じって参加できるのは感動ものだった!各国のスカイランナーには大会ポロシャツにマジックペンで多くのサイン戴いた。今年は富士山の絵葉書を一杯持っていってサインのお礼に絵葉書のプレゼント!大喜びしてもらって感動だった!
興奮のパーティー後ホテルに戻り、チェックアウト。ジンさんのリードでコタキナバル市内に移動。1時間ほど市内デパートを散策して時間を潰し、昨年行った「漁民」っていうマレーシア巨大レストランに繰り出す。レストランステージで民族芸能を見た。今年はバンブーダンスに参加、また吹き矢ショーにも参加してしまった。
車でコタキナバル空港に移動。ここでお世話になったジンさんともお別れ!空港でチョコなどを買って帰国。
10月2日6時45分ごろ?成田に到着。家に着いたのは10過ぎ・・・。旅疲れと筋肉痛もあって午後から会社行く予定を変更し、休養!