10月 3日 上々の天気に超回復!
マスターズ陸上競技選手権大会がエコパスタジアムで開幕した!
前日には三島陸上JC祝勝会を盛大に開催し、レース前には絶対に飲んではならないビールを、グビグビと格好だけは遠慮しつつも、実はしこたま飲んでしまっていた。朝起きて、体調が優れず(車で行かずに)JRで行こうか?!と真剣に悩んだほどのBadなコンディションだった。
マスターズ陸上競技選手権は、選手の記録なりをHPなどで見るとき「マスターズ・まあ大したことないか?!」という身勝手な判断をしてしまう。参加する私がちょっとはそう思うのだから、結果だけ、数字だけを見るとき、陸上関係者などはまあ安易に軽いもの、レベルの低いものと一部の方は蔑んで勝手に納得さえする。だけど、このマスターズ陸上ってのは、高校生で真剣に記録を狙って陸上競技をするハイレベルの子供達以上に、ましてやちゃらんぽらんに部活動で陸上をやってる中学生などから比べると、なんど真剣に一途に陸上競技に取り組んでいくかということを見るにつけ、実に感動するし、真摯な態度になる。
何年か前のこの競技。静岡の93歳のおじいさんが、私の目の前で三段跳びで世界記録更新!・・・しかし、追風2.1mの判定で参考記録。その直後、地団駄を踏んで悔しがり、うっすら目に涙の93歳のおじいさんを見ると、競技とは別のジンと心に感動を覚える瞬間がこのマスターズにはある。93歳の来年、94歳が、・・・あと何度挑戦できるか?を冷静に思えば、泣きたくなる気持ちはよくわかる!
そんな誇り高き「マスターズ陸上」に自己管理不足の姿勢で臨んでしまった今日の自分を恥じる。
アップをしても調子が上がらず、今日の体調不良の理由が理由だけに、いつものHさんが陸上クリニックをしていた輪にもに入れず、暫し汗だけは流した。
今日最大の感動の目玉は、なんと95歳の静岡のおばあさんが、かっこよくピンクのウエアを着て、60m走、100m走、200m走を完走したこと。なんてったって95歳のおばあさんが、ターサーのシューズを履き、100mのスタートラインに立ち、エコパの第2レーンを走っている。決して歩いていないで、本当に走っている姿に驚き感動した。圧巻は午後遅くの200m走にまで出場して完璧に走り、日本記録を作り出したこと。
こんな方を見ると、記録とか順位とか、どうでもいいほどに今の陸上競技の価値観と思い入れ、陸上競技愛を超越して凌駕してしまっている。今日本一速い男が凄いのか?!オリンピックに出たことが凄いのか・・・、でもやっぱり、今を(95歳になっても)競技に参加して走れる!っていうことのほうが凄い!と思ってしまう。
多分今日の95歳のおばあさんにして思えば、前の晩にビールを飲もうが、練習不足で競技に甘っちょろく参加しようが、そんなちっぽけなことはどうでもいい事に投影されるのだと思う。大事なのは大会には参加して、いつまでも末永く、真面目に、ひたむきに、真剣に「走る」このができるということが一番大切なことなのだと思う。
今日の私は400m走にかけていた。一緒に走った三重県の選手が、なんと50秒22の日本記録更新!そんな方と一緒の組で走れたことに感動と感謝。
マスターズ競技に参加すると、純粋に陸上競技に燃える方に出会う。そんなとき、「私だって!」と改めて強く思い、来年こそは!と熱く激しく決心する強い気持をもてる。いつまでも青春、いつまでもアスリートの方々に、一緒に走って恥じない取り組み方を真剣に考えた一日となった。結果は、来年問えばいいだろう!