くるたのしき・・・スカイランナーへの道<復活!>

走ることは「苦しいけど、かくも楽しいこと」つまりは『くるたのしいこと・・・』と、高山を走るスカイランナーを目指した手記。

三島陸上」JC恒例の箱根の里合宿だ!

2009-09-08 01:07:30 | 陸上競技

9月5日6日  初秋の晴天・・・箱根の山はススキが風でなびいていた。

三島陸上JCの一大イベント!箱根の里宿泊訓練(合宿)を実施した。この行事は、全国大会&東海大会に出場する場合に避けて通れない宿泊&団体生活を体験して、陸上競技だけじゃない大会に勝つための宿泊訓練と位置づけている。

Imgp7618_2 「なんのこっちゃ?」と思われる保護者の方&ブログの読者・・・。そもそもは全国大会に出場する選手は全国の大会参加小学生をシャッフルして2泊3日の団体生活をして、その中に全国大会(陸上競技会)がある。この大会に勝つためには時間を守った団体生活、出された食事を確り食べること、子供たちだけで就寝できること・・・などなどの競技とは別の力も試される。晴れて全国大会参加資格を得て、それから慌てるより、年に1度づつでも宿泊訓練をしておけば、大舞台の大会でも失敗もなく実力を発揮できる。・・・監督と歴代のコーチ陣の試行錯誤の上にあるのが、この箱根の里合宿だ。

これは建前論的(だけど一番の実施理由)なんだけど、他の大切な目的は、学年を越えての子供たちの交流とより深い連帯意識。これがなくっちゃ「三島陸上愛」が醸成しない。

他には箱根の里という宿泊訓練施設での節度ある生活。時間を守る、規則を守るという人として団体生活するための基本を守って行動できる力を(低学年から)養う。

Imgp7465 Imgp7504 最後に、保護者方々の縦と横の連携と連帯感を深めること。どうしても学年ごとに活動しがちな保護者の方々の交流会。

こう記すと、どれをとっても大切なことだらけだ。毎年恒例なんだけど、私のコーチとしての子供たちへの課題は、

①挑戦すること! ②発見すること! ②感動すること!

です。箱根の自然に触れて普段は出来ない何かに挑戦する。グループリーダーになったり、チームをまとめたり、グループ内の仕事をする。そしてその挑戦することから、新しい何かを発見する。普段会話をしない低学年&高学年とグループ活動をして何か(ビックリしたこと、知らなかったこと)を知る。そして、発見したこと、知ったことで「アアッツ!」て感動すること。これらを通して大きく大きく成長してもらいたいもんだと思う。たった2日間だけど、毎年この合宿を期に成長した子は多いと聞く。

さて今年の合宿はどうだったろうか・・・?!これは公開されたブログなので私はトヤカクは記さない。(けど問いかける)

Imgp7430 子供たちには厳しく&楽しい2日間だったろうか?時間を守る厳しさを体験しただろうか?何かに挑戦して(大変だったけど)やり遂げた感動を得ただろうか?高学年はリーダーシップを発揮して自主的にグループ行動できただろうか?リーダーはグループをまとめきれただろうか?メンバーは確りリーダーの言うことに従ったり皆で行動できただろうか?チームのため、人の為に立派な働きをしただろうか?自分勝手は慎んだだろうか?

例年は、普段目立たない子や控えめな子をリーダーにしたり、仕事を与えるなどの仕掛けをしてみると、陸上競技の活動では見せない凄い能力を発揮したり前向きに取り組んだりする子がいて、そんな発見をするにつけ、「アアッ」って感動するのだけど・・・。ジャージを着ていない私服の子供たちの行動が、やけに子供っぽかったり、逆に大人びた行動で驚いたり・・・。そんな発見もある。今年はどうだっただろうか?

Imgp7459 そもそも、上記した宿泊訓練の趣旨や監督&歴代コーチの考え方の伝統を継承できたのだろうか?企画運営するレク係りが「めんどくさい」とか「準備が大変だ」、「片づけが厄介だ」、「怪我をさせたらどうしよう」なんて理由を安易に口にしすぎる帰来がなかっただろうか。どこまで徹底的にプランニングして驚かしたり、喜ばしたりする仕掛けをしただろうか?子供たちに時間を厳しくすると当然親も忙しく大変になるのは当たり前・・・。合宿の栞(予定表)もグループ分けも不明で、今から何をやるのか?いつまでやるのか?なんの為にドッジボールをするの?なんの為に時間を守るのか?なぜ上級生は下級生の面倒をみるの?子供たちには意味や理由はわかっていたのだろうか?判らなくても、判らせたり守らせたり、努力させたりすることは必要なんだと思う。・・・なぜだか今年は宿泊者は半減だった。朝食後から箱根の里に現われる多くの親子が多数。普通は恥ずかしくて2日目から参加なんて二の足を踏んでしまうものなのだけど・・・。なんだか残念であると思えるし、がっかりもした。忙しいのは判るけど、三島陸上に入った時点から、この時期のこの行事は県選手権と同じくらい大切なイベントのはず。

Imgp7573 Imgp7564 参加する1コーチとしては、「2日間参加できない子は参加させないのがよい」と言いたい。このくらいのことを協力したりガマンしたりできる親子でないと、幾ら足が速くてもまあ強いチームは作れないし、土壇場の大舞台で負けてしまう。強化選手なんて絶対に無理だと思うし、これからの期待もできない。勝手に楽しむのは結構だけど、三島陸上JCの団員として何を大切にしないといけないか?すこし霞んでしまっている。・・・三島陸上の伝統が消えかかってる気がしてならない。

コーチ&監督が言葉足らずだったのか?はたまたこんな風潮になって団が落ち目になってきているのか?企画立案の段階から開催趣旨を係りに言わなかったから?・・・でも数年来参加して判っているはずの高学年の保護者方々。やっぱり成績の低迷はこんな裾野の綻びから来てるって思うと、歴代コーチの責任なのかなあ・・・?!