二日間ある「厳原港まつり・対馬アリラン祭」の今日は初日。
港の横にメイン会場が設えられていて、「ゲキレンジャーショー」だとか「ビール早飲み大会」だとかをやっている。舞台の前にブルーシートを何枚も広げて、そこに自由に座って見るという、かなりくだけた雰囲気。
夜はユン・ヘヨンさんのミニ・コンサートを聴いた。
在日三世の若い女性歌手。夏川りみさんにも似た透明感のある歌声の持ち主。いいお声です。聴けてよかった。
「CDをご購入ください」という呼びかけをみごとな韓国語でも行なっていた。在日としての意識をしっかりもっておられる。そしてそれを自然な形で表していて、それがいい。在日文化の新しい息吹を感じる。たぶんここにいたるまでいろいろな葛藤もあったのでしょうけれど。日韓を結ぼうとするアリラン祭にふさわしいゲストだ。どういう経緯で出演が決まったのだろう。
「パラン―風」というCDを買った。そのとき直接「北海道にも来てください」とリクエスト。例えば東アジア共同ワークショップのゲストとしては最高ではないだろうか。
午前中は歴史民俗資料館の特別展を拝見した。
松雲大師の肖像画。秀吉の朝鮮侵略の後、日本の国情を探るためやってきた人物。やっぱりこの人が韓国の奉恩寺で聞いた、「秀吉軍によって拉致された朝鮮人を連れ戻しに来たお坊さん」だったのだ。対馬でも縁があるとは。
徳川家康の肖像。これには見る角度によって、家康の衣装に葵の御紋が浮き出すという凝った技法が用いられている。
朝鮮通信使絵巻のオリジナル。2巻あって、それぞれ8mと9mという大作。正確に通信使の行列を記録に残そうという意志が表れている。それだけ当時通信使行列は重要なものとして捉えられていたのだろう。
午後、新しくできた交流センターで、明日の通信使行列の準備作業を見せていただいた。数百人分の衣装と小道具を取り出して並べていた。庄野さんによるとこれらを収納するために一つの倉庫を借りているのだそうだ。
とてもうれしいです。
今、ユン ヘヨンとして歌を歌えることをとても幸せに思っています。
音楽は人と人、国と国、さまざまなものを超えて一つになれるすばらしいものだと思います。
何かの力になれると信じています。
そのためには自分が何者で何のために歌をうたうのか、しっかり見つめていい歌を歌えるように頑張ります。本当にうれしいです。
ありがとうございます。
感謝、原点、初心、情熱を忘れることなく日々努力します。これからも宜しくお願いします。
これからのご活躍を、心から期待しています。
きっとそうなりますよ。
僕はまだ対馬です。
通信使行列の衣装を裏方のみなさんが洗濯して干しているところを見て、頭が下がりました。
明日から長崎です。
長崎に行かれるということでしたが、私もここ半年くらい、長崎には月1回くらいのペースでお伺いさせていただいております。また長崎も本当にいい所ですよね。今月の18日も行くんです。第2の故郷みたいになってます。またお会いできること楽しみにしております。